この記事でわかること
- No.8のリモコンリレー(端子台代用)回路の構成
- 端子台の端子番号(1=L, 2=N, 3=イへ)の意味と接続方法
- 施工条件で端子番号の割り当てが変わる点に注意
- 端子台接続の複線図の書き方と欠陥を防ぐコツ
結論から言います
候補問題No.8は、端子台(リモコンリレーの代用)が登場する回路です。試験では実際のリモコンリレーではなく端子台が使われるため、端子番号(1・2・3)と接続先の対応を正確に把握することが最大のポイントになります。端子台自体の接続は難しくありませんが、施工条件で指定される端子番号を見落とすと一発で欠陥になります。
難易度:やさしい(端子番号の対応さえ間違えなければシンプル)
最大の注意点:端子台の端子番号(1=L、2=N、3=ランプイへ)を施工条件で必ず確認
回路の構成
| 器具 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|
| 端子台(リモコンリレー代用) | 1 | 3端子(1=L, 2=N, 3=イへ) |
| ランプレセプタクル(イ) | 1 | 端子台経由で点灯 |
| ランプレセプタクル(ロ) | 1 | スイッチ(ロ)で操作 |
| 片切スイッチ(ロ) | 1 | ランプレセプタクル(ロ)用 |
| コンセント | 1 | — |
| ジョイントボックス | 1 | — |
端子台(リモコンリレー代用)とは
リモコンリレーとは、離れた場所にあるスイッチからの信号を受けて照明を入り切りする機器です。廊下の照明を複数の場所から操作するような場面で使われます。
技能試験では実物のリモコンリレーではなく端子台で代用します。端子台には番号が振られており、施工条件に「端子台の端子番号と接続先」が指定されます。
端子台の接続(典型例):
端子1 → 電源の非接地側(L)
端子2 → 電源の接地側(N)
端子3 → ランプレセプタクル(イ)への線
※ 施工条件によって端子番号の割り当てが変わる場合があります。必ず試験問題で確認してください。
単線図(試験問題)
No.8の単線図を確認しましょう。電源からジョイントボックスを経由して、端子台・スイッチ(ロ)・コンセントへ分岐する構成です。

複線図の書き方
完成した複線図がこちらです。まずは全体像を確認してから、ステップごとに見ていきましょう。

複線図の基本的な書き方は「複線図の基本ルールと書き方|4ステップで完全マスター」で解説しています。

──白── コンセント(W側)
──白── 端子台【端子2】
(端子2のNは、端子台〜ランプ(イ)間のケーブルでランプ(イ)の受金にも届く)

──黒── コンセント
──黒── 端子台【端子1】

端子台【端子3】──── ランプレセプタクル(イ)(非接地側)
端子台【端子2】──── ランプレセプタクル(イ)(受金=白/N側)

ケーブルと接続
使用ケーブル
| 区間 | ケーブル |
|---|---|
| 電源 〜 JB | VVF 1.6-2C |
| JB 〜 端子台 | VVF 1.6-2C |
| JB 〜 スイッチ(ロ) | VVF 1.6-2C |
| JB 〜 コンセント | VVF 1.6-2C |
| JB 〜 ランプレセプタクル(ロ) | VVF 1.6-2C |
| 端子台 〜 ランプレセプタクル(イ) | VVF 1.6-2C(端子3+端子2の2線) |
接続方法
ジョイントボックス内の接続は施工条件で指定されます。一般的には以下のとおりです。
- リングスリーブ:JB内の電線接続に使用。1.6mm×2本=小スリーブ・刻印「○」
- 差込形コネクタ:施工条件により差込形コネクタが指定される場合もあり
リングスリーブの選び方は「リングスリーブの圧着接続をマスター」で詳しく解説しています。
No.8の欠陥ポイント
- 端子台の端子番号を間違える:施工条件で「端子1=L、端子2=N、端子3=イへ」と指定されたら、その通りに接続。番号を取り違えると回路が成立しない
- 端子台のねじ締め不足:端子台はねじ止め式。ねじの締め付けが緩いと欠陥になる
- 端子台に心線が見えすぎ:絶縁被覆の剥ぎ取りが長すぎて心線が端子台の外に露出していると欠陥
- ランプレセプタクルの極性:受金ねじ部=白(接地側)。これはすべての候補問題で共通
- ジョイントボックス内の接続ミス:接続本数の確認を怠らない
欠陥判定の詳細は「技能試験の欠陥判定基準」をご確認ください。
作業のコツ
- 施工条件を先に読む:端子台の端子番号と接続先の対応は施工条件に書かれている。作業を始める前に必ず確認し、複線図に書き込む
- 端子台は先に接続する:端子台へのケーブル接続はねじ止めなので、先に済ませてしまうと後が楽になる
- 被覆の剥ぎ取り長さに注意:端子台に接続するとき、絶縁被覆の剥ぎ取りは端子台の金属部分に収まる長さ(約12mm程度)にする
- 端子台〜ランプ(イ)間のケーブルを忘れない:端子台からランプレセプタクル(イ)への配線はJBを経由しない直接接続。見落としやすいので注意
DK-28 使用工具一覧
No.8で使用するホーザンDK-28セットの工具と用途をまとめました。
| 工具 | No.8での用途 |
|---|---|
| VVFストリッパー (P-958) | ケーブル外装・絶縁被覆の剥ぎ取り |
| ペンチ | ケーブル切断・のの字曲げ |
| プラスドライバー | 端子台ねじ締め・ランプレセプタクル(2箇所) |
| マイナスドライバー | 連用枠取り外し |
| リングスリーブ用圧着ペンチ | ジョイントボックス内の圧着接続 |
| ウォーターポンププライヤー | ロックナット締め付け |
| スケール | ケーブル寸法の計測 |
No.8はランプレセプタクルが2つ(イとロ)あるため、のの字曲げ(輪づくり)が2箇所になります。No.6の露出形コンセントとは違いランプレセプタクル同士ですが、時間配分に注意しましょう。
No.8 攻略の核心
No.8の端子台はNo.3のタイムスイッチ端子台と似ていますが、端子の意味が全く違います。
| 比較 | No.3(タイムSW) | No.8(リモコンリレー) |
|---|---|---|
| 端子数 | 3(S1, S2, L1) | 3(1, 2, 3) |
| 電源接続 | S1=L、S2=N | 端子1=L、端子2=N |
| 負荷への出力 | L1のみ(N側はJBから) | 端子3+端子2の2線 |
| 注意点 | 端子記号(S1/S2/L1) | 端子番号(1/2/3) |
最大のポイント:端子台→ランプイのケーブルには2線(端子3の出力+端子2のN)が入っていること。端子3だけ繋いでN線を忘れると、ランプイは点灯しません。
覚え方:「端子台からランプイへは2本セット(LとN)」。端子3=スイッチされたL、端子2=N。
まとめ
- 端子台はリモコンリレーの代用品。端子番号の対応を施工条件で確認
- 端子1=L(非接地側)、端子2=N(接地側)、端子3=ランプ(イ)への出力(典型例)
- 端子台→ランプイのケーブルは端子3(出力)+端子2(N)の2線で構成
- 端子台のねじ締め・心線の露出に注意
- JB内の接続は1.6mm×2本=小スリーブ・刻印「○」が基本
- 回路自体はシンプル。施工条件の読み間違いだけが最大のリスク
確認問題
【問題1】候補問題No.8で端子台(リモコンリレー代用)の端子番号と接続先の対応を確認するには、何を見ればよいか。
(A)公表された候補問題の単線図だけで判断できる
(B)試験当日に配布される施工条件を確認する
(C)端子台の裏面に接続先が印刷されている
(D)リモコンリレーの一般的な接続方法に従えばよい
【問題2】端子台にケーブルを接続する際、絶縁被覆を剥ぎ取りすぎて心線が端子台の外に大きく露出していた。この施工は適切か。
(A)端子台のねじがしっかり締まっていれば問題ない
(B)心線が見えていても通電すれば合格になる
(C)欠陥となる(心線の露出は不適切な施工)
(D)端子台の場合は心線の露出は問われない
No.8の練習に必要なもの
No.8は端子台の接続がメインで回路自体はシンプルですが、ランプレセプタクルが2つあるため輪づくりの練習は必須です。3回分の材料セットで繰り返し練習しましょう。
独学での技能試験対策が不安な方は、通信講座も選択肢の一つです。端子台の接続手順を映像で確認できます。
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