結論:指定工具を受験案内どおりにそろえ、補助工具は「手動・市販・無改造・持込可」を確認します
2026年度上期の受験案内では、ペンチ、プラス・マイナスドライバー、電工ナイフ、スケール、ウォーターポンププライヤー、JIS C 9711適合のリングスリーブ用圧着工具が指定工具です。工具セットか単品か、特定メーカーかよりも、公式条件を満たし、練習で安全に扱えることを優先します。
第二種電気工事士の技能試験用工具は、「人気セットを買えば終わり」ではありません。セット名が同じでも内容は変わり得ますし、手の大きさ、すでに持っている工具、使いやすいストリッパーは人によって違います。
この記事では、2026年7月26日に確認した電気技術者試験センターの第二種電気工事士試験案内を基に、指定工具、工具セットの確認項目、追加工具、持込禁止品を分けて整理します。商品を順位付けする記事ではなく、買う前と当日前に自分で確認できる非PRガイドです。
最終判断は受験する期の受験案内です。この記事は2026年度上期案内で確認しています。下期を受験する人は下期案内が公開されたら、工具・禁止品・当日の持ち物をもう一度確認してください。
2026年度の指定工具を一覧で確認
2026年度第二種電気工事士上期試験 受験案内(PDF)は、次の指定工具を「作業に最低限必要と考えられるため、必ず持参」と案内しています。プラス・マイナスドライバーを別々に数えると、持参する工具は7点になります。
| 指定工具 | 主な作業 | 購入・持参前の確認 |
|---|---|---|
| ペンチ | ケーブル・電線の切断、心線の切りそろえ | 練習材料を無理なく切れ、刃に欠けや大きな隙間がない |
| プラスドライバー | 端子ねじの締付け | 練習器具のねじに先端が合い、押し付けて回しやすい |
| マイナスドライバー | 器具の取外しやねじ操作 | 先端が欠けておらず、対象箇所へ無理なく入る |
| 電工ナイフ | ケーブル外装などの処理 | 指定工具なので、ストリッパーを使う人も持参する |
| スケール | ケーブル寸法の確認 | 必要な目盛りを素早く読み取れる |
| ウォーターポンププライヤー | ロックナット等の締付け | 口幅を調整でき、がたつきが大きくない |
| リングスリーブ用圧着工具 | リングスリーブの圧着 | JIS C 9711適合品で、○・小・中・大の刻印が明確に出る |
「指定工具」は、どの候補問題でも7点すべてを使うという意味ではありません。問題によって出番がない工具があっても、公式が最低限必要としているため一式を持参します。会場で工具の貸し借りはできません。
圧着工具はJIS適合と刻印を最優先で確認
工具選びで規格確認が必要なのは、リングスリーブ用圧着工具です。2026年度上期受験案内は、JIS C 9711(1982・1990・1997)適合品を指定し、握り部分が黄色の工具で○・小・中・大の圧着マークが明確に出るものを用意するよう案内しています。
黄色い柄だけを見て終わらず、商品表示の規格と用途を確認し、練習用のリングスリーブで次を点検します。
- リングスリーブ用で、JIS C 9711適合と表示されている
- ○・小・中・大のダイスと刻印を確認できる
- ハンドルを最後まで握り切り、ラチェットを解除できる
- 圧着後の刻印が欠けず、該当する記号を読める
- 手の大きさと握力で、机上に座った状態でも安定して操作できる
刻印の選び方は電線の本数と太さで変わります。製品名で覚えず、リングスリーブの圧着|電線本数・刻印・欠陥対策で組合せを確認してください。公式の技能試験に係る欠陥の判断基準も、誤った圧着マークや圧着位置を欠陥例として示しています。
工具セットと単品購入は不足数で決める
セット購入と単品購入のどちらがよいかは、すでに持っている工具と、セット内容を確認できるかで決まります。価格や有名メーカーだけでは判断できません。
| 購入方法 | 向いている状況 | 確認すること |
|---|---|---|
| 工具セット | 指定工具をほとんど持っていない | 指定工具の不足、圧着工具のJIS適合、重複品、補助工具の内容 |
| 単品購入 | 使える工具をすでに持ち、不足が少ない | 既存工具の状態、規格、練習器具との相性 |
| 借用品 | 試験日まで継続して練習できる | 当日も借りられるか、規格と状態、途中で工具が変わらないか |
セットを買う場合も、商品写真だけで判断しません。販売ページの内容一覧を2026年度の指定工具と照合し、到着後すぐに全点を並べて確認します。圧着工具の規格が不明、必要工具が不足、電動機能付き工具を含む場合は、そのまま試験用一式にしないでください。
VVFストリッパーは補助工具として実物で比較
手動のVVFストリッパーは、外装・絶縁被覆の処理や切断、輪づくりを補助できる市販工具です。ただし、公式の指定工具には含まれず、特定機種を使えば必ず速くなるという統計もありません。
選ぶときは、製品名や動画の使用率ではなく、練習材料で次の動作を比べます。
- VVF 1.6 mm・2.0 mmなど、練習するサイズへ対応している
- 外装と絶縁被覆の刃を迷わず選べる
- 心線へ傷を付けず、必要な長さで被覆を処理できる
- 片手で無理に握らず、切断後も工具を安全に置ける
- 同じ工具を試験日まで継続して使える
ストリッパーがあっても、指定工具の電工ナイフは持参します。加工手順の基礎はケーブルの剥ぎ取り・輪づくり|寸法と欠陥対策で確認し、無通電の練習材料だけを使ってください。
追加工具と持込禁止品を分ける
2026年度上期受験案内は「電動工具以外のすべての工具を使用できる」と案内したうえで、測定機器、改造・自作工具、持参した作業シートなどを個別に禁止しています。「手動なら何でもよい」と広く解釈せず、同じ受験案内の禁止事項まで確認します。
| 区分 | 例 | 条件・注意 |
|---|---|---|
| 使用可能と明記 | 手袋、工具用腰ベルト、電線を一時的に束ねるクリップ | クリップは試験終了までに必ず外す |
| 使用不可 | 電動工具、電動機能付き工具 | 充電式を含み、電動機能をOFFにしても使用不可 |
| 使用不可 | 回路計(テスター)等の計測機器 | 完成後の導通確認用としても持ち込まない |
| 使用不可 | 改造工具、自作工具 | 持ち手の延伸や工具への書込みも避ける |
| 使用不可 | 持参した下敷き・作業用シート、小箱・皿類 | 会場で配られる保護板以外を作業マットにしない |
| 使用不可 | 支給材料以外の材料 | 練習用のねじ・スリーブ・電線を机上へ出さない |
技能試験の概要と注意すべきポイント(2026年3月更新・PDF)には、工具と材料の扱い、欠陥例、試験中のやり直しが写真付きでまとまっています。旧年度のブログや動画ではなく、受験する期の公式資料を優先してください。
各工具は「正しい結果が出るか」で練習する
使い方の目標は、作業を速く見せることではなく、施工条件どおりの結果を繰り返せることです。
- ペンチ:切断位置を確認し、心線や隣の電線を巻き込まずに切る
- ドライバー:ねじに合う先端をまっすぐ押し当て、器具を傷める締め過ぎや緩みを残さない
- 電工ナイフ:刃の進行方向に指を置かず、無通電の材料で外装を傷付けすぎない練習をする
- スケール:問題の基準点と寸法省略条件を先に読み、同じ位置から測る
- ウォーターポンププライヤー:口幅を対象へ合わせ、ナット・ボックスを変形させない
- 圧着工具:圧着前に本数・太さ・刻印を照合し、解除されるまで握って刻印を確認する
- VVFストリッパー:外装用と被覆用の位置を区別し、心線に傷を付けない
実際の住宅や設備の配線を、試験練習として施工・分解してはいけません。練習材料は無通電で使い、切創を防ぐ向きと姿勢を保ちます。
購入前から当日までの6ステップ
- 最新案内を保存:受験する期の工具一覧と禁止品を確認する
- 手持ちを棚卸し:指定工具、不足品、状態不良品を分ける
- 圧着工具を確認:JIS適合、黄色の柄、刻印、握りやすさを見る
- 補助工具を比較:ストリッパー等は練習材料で正確さを測る
- 候補問題で通す:同じ工具一式で13候補問題を練習し、欠陥を記録する
- 前日に照合:指定工具、禁止品、破損、置き忘れを確認する
工具は当日に借りられず、机も広くありません。使う可能性が低い補助工具を大量に並べるより、練習で使った一式を同じ位置に置き、作業のたびに元へ戻すほうが探す時間を減らせます。時間配分は技能試験の時間配分|40分で欠陥を減らす、最後の点検は技能試験の欠陥判定チェックリストへ進んでください。
広告掲載方針:この記事内に工具セット、単品工具、練習材料、通信講座のアフィリエイトリンクは掲載していません。特定商品を実使用したと装わず、公式条件と自分で比較する手順を分けて掲載しています。
3問で理解度チェック
問題1:電動機能付き工具は、電動機能をOFFにすれば技能試験で使用できる。○か×か?
正解:×
2026年度上期受験案内では、電動機能をOFFにしても使用できません。充電式を含む電動工具は持参しないよう案内されています。
問題2:手動VVFストリッパーを使う場合、指定工具の電工ナイフは持参しなくてよい。○か×か?
正解:×
電工ナイフは公式の指定工具で、最低限必要として必ず持参するよう案内されています。補助工具で代用できると思っても一式を持参します。
問題3:電線を一時的に束ねるクリップは、作品に付けたまま提出してよい。○か×か?
正解:×
クリップ等は使用できますが、試験終了までに必ず外します。工具を使ったあとは、作品に残っていないか確認してください。
よくある質問
Q. 工具セットを買えば指定工具は必ず全部入っていますか?
A. 商品ごとに異なります。受験する期の指定工具と商品内容を1点ずつ照合し、圧着工具のJIS適合も確認してください。
Q. VVFストリッパーは必須ですか?
A. 公式の指定工具ではありません。手動の補助工具として、心線を傷付けず正確に加工できるかを練習材料で比較します。
Q. 圧着工具は黄色い柄なら何でもよいですか?
A. 色だけで決めません。リングスリーブ用のJIS C 9711適合品であること、必要な刻印が明確に出ることを確認します。
Q. タオルや作業マットを机に敷けますか?
A. 2026年度上期案内では、配布される保護板以外の下敷き・作業用シート類は使用できません。受験する期の案内を確認し、持参品を自己判断で作業マットにしないでください。
工具をそろえた後は技能試験の材料セットと練習方法で、再使用器具・消耗材料・単位作業・40分通し練習を組み立てます。技能試験までの全体順は第二種電気工事士 学習ロードマップで確認し、速さだけでなく公式基準で欠陥が残らないかを記録してください。
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