この記事でわかること
- No.6の回路構成(露出形コンセント+3路スイッチ)
- 露出形コンセントの輪づくり接続と極性(W端子=白線)
- 埋込コンセントとの施工方法の違い
- 3路スイッチ+片切スイッチの複線図の書き方
結論から言います
候補問題No.6は、露出形コンセントと3路スイッチが含まれる回路です。露出形コンセントにはねじ止め接続(輪づくり)が必要で、作業量がやや増えます。
難易度:中程度
最大の注意点:露出形コンセントの輪づくりと極性(W端子=白線)
露出形コンセントとは
埋込連用コンセントが壁の中に埋め込むタイプなのに対し、露出形コンセントは壁の表面に取り付けるタイプです。古い住宅や工場、倉庫などで使われます。
技能試験で重要なのは接続方法の違いです。
| 項目 | 埋込連用コンセント | 露出形コンセント |
|---|---|---|
| 接続方法 | 差し込み式 | ねじ止め式(輪づくり必要) |
| 極性表示 | 「W」表示あり | 「W」表示あり |
| 外装の処理 | 外装を多めに剥ぐ | 外装がケース内に入るように注意 |
回路の構成
| 器具 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|
| 3路スイッチ | 2 | 照明を2箇所から操作 |
| ランプレセプタクル | 1 | 3路スイッチで操作 |
| 引掛シーリング | 1 | 片切スイッチで操作 |
| 片切スイッチ | 1 | 引掛シーリング用 |
| 露出形コンセント | 1 | ねじ止め式・輪づくり必要 |
| ジョイントボックス | 2 | — |
単線図(試験問題)
以下が候補問題No.6の単線図です。試験では、この単線図を見て複線図に変換する力が求められます。
複線図の書き方
──白── 引掛シーリング(W側)
──白── 露出形コンセント(W端子)
──黒── 片切スイッチ
──黒── 露出形コンセント(W表示のない端子)
3路SW-A【3番】── 3路SW-B【3番】
3路SW-B【0番】── ランプレセプタクル
片切スイッチ ──── 引掛シーリング
露出形コンセントの作業ポイント
輪づくり(のの字曲げ)
露出形コンセントはねじ止め式なので、電線の先端を輪にする「のの字曲げ」が必要です。
複線図の完成図がこちらです。3路スイッチ+露出形コンセントの全体の結線を確認しましょう。
- 絶縁被覆を約20mm剥ぐ
- 心線をVVFストリッパーの先端で90度曲げ、ペンチで輪を作る
- 輪の向きはねじの締め付け方向(時計回り)に合わせる → 輪が閉まる方向になる
- 輪がねじの座金からはみ出さないサイズに調整
極性の確認
「W」端子に白線(接地側)を接続。
露出形コンセントの裏面に「W」の刻印がある端子には必ず白線(接地側)を接続します。逆に接続すると欠陥です。ランプレセプタクルの「受金=白」と同じように、コンセントの「W=白」を覚えましょう。
外装の処理
露出形コンセントのケースにケーブルを通す際、ケーブルの灰色外装がケース内に入っていることを確認します。外装がケース外で終わっていると不適切な施工になります。
No.6の欠陥ポイント
作業のコツ
- 輪づくりは練習で速くなる:露出形コンセント+ランプレセプタクルで輪づくりが2箇所。事前に十分練習しておく
- 外装の剥ぎ取り寸法に注意:露出形コンセントは外装の剥ぎ取りを40〜50mmにして、ケース内に外装が入るようにする
- 先にランプレセプタクルと露出形コンセントの接続を済ませる:輪づくりは時間がかかるので先に取りかかる
DK-28 使用工具一覧
No.6で使用するホーザンDK-28セットの工具と用途をまとめました。
| 工具 | No.6での用途 |
|---|---|
| VVFストリッパー (P-958) | ケーブル外装・絶縁被覆の剥ぎ取り+のの字曲げ起点 |
| ペンチ | 輪づくり(のの字曲げ)・ケーブル切断 |
| プラスドライバー | 露出形コンセント・ランプレセプタクル・連用枠のねじ |
| マイナスドライバー | 連用枠取り外し |
| リングスリーブ用圧着ペンチ | ジョイントボックス内の圧着接続 |
| ウォーターポンププライヤー | ロックナット締め付け |
| スケール | ケーブル寸法の計測 |
No.6は輪づくりが2箇所(ランプレセプタクル+露出形コンセント)あるため、ペンチとP-958の使い方に慣れておくことが特に重要です。
No.6 攻略の核心
No.6は回路自体はNo.4の3路スイッチ+片切スイッチ+コンセントと同じパターンです。違いは「コンセントが露出形」という1点だけ。しかし、この違いが作業時間に大きく影響します。
| 器具 | 接続方法 | 極性 |
|---|---|---|
| ランプレセプタクル | ねじ止め(輪づくり) | 受金=白 |
| 露出形コンセント | ねじ止め(輪づくり) | W端子=白 |
| 引掛シーリング | 差し込み | W側=白 |
| 埋込コンセント | 差し込み | W側=白 |
時間配分の目安:輪づくり2箇所で約3〜4分かかります。他の候補問題より1〜2分余分にかかるため、複線図を素早く書いて作業時間を確保しましょう。詳しい時間配分は「技能試験の時短テクニック」を参考にしてください。
作業順のコツ:輪づくりは最初に取りかかる。ランプレセプタクル→露出形コンセントの順に片付けてから、差し込み接続やJB内結線に進むと焦りません。
まとめ
確認問題
【問題1】露出形コンセントで電線の輪(のの字曲げ)を作る際、正しい向きはどれか。
(A)ねじの締め付け方向(時計回り)と同じ向き
(B)ねじの締め付け方向と逆向き(反時計回り)
(C)どちらの向きでもよい
(D)輪は作らず直線のまま端子に入れる
【問題2】露出形コンセントの「W」と表示された端子に接続する電線の色として正しいのはどれか。
(A)黒(非接地側)
(B)赤
(C)白(接地側)
(D)緑(接地線)
No.6の練習に必要なもの
No.6は露出形コンセントの輪づくりが必要なため、繰り返しの練習が特に大切です。3回分の材料セットなら、1回目で感覚を掴み、2回目で時間短縮、3回目で仕上げと段階的に上達できます。
独学での技能試験対策が不安な方は、通信講座も選択肢の一つです。輪づくりの手つきを映像で確認できます。
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