2種 複線図の書き方

結論:「施工条件→電気的役割→端子→色→接続材料」の順で書く

第二種電気工事士の複線図を、基本、3路・4路、パイロットランプの3記事と、分野横断テストで学ぶカテゴリです。白・黒・赤の固定パターンを先に当てはめず、電源から負荷までの回路と器具端子を決めてから、問題ごとの施工条件に沿って色・ケーブル・接続材料へ変換します。

3つの解説と横断テストを使い分ける

順番と到達点 学ぶ記事 確認方法
1 変換の共通手順
機能導体、色、接続点
複線図の書き方|7ステップ 基本回路を一筆で検算する
2 複数箇所から操作
0端子、渡り線、4路
3路・4路スイッチの複線図 各スイッチ状態で導通経路を追う
3 表示灯の状態
常時・同時・異時
パイロットランプの複線図 L・L′・Nのどの2点間か確認する
4 分野横断
条件、端子、色、接続
複線図・結線手順ミニテスト 誤答した段階へ戻る

3路・4路や表示灯の記事から始める前に、複線図の基本7ステップで「機能を決めてから色を割り当てる」順序を確認してください。特殊回路だけを図形として覚えると、候補問題で端子配置や施工条件が変わったときに再現できません。

いま迷っている場所から入口を選ぶ

複線図は提出物ではなく施工前の照合図

技能試験では、問題の配線図・説明図と施工条件に従い、支給材料を使って作品を完成させます。自分で書いた複線図そのものを提出して採点してもらう試験ではありません。複線図は、誤結線・色別・接続材料の取り違えを施工前に見つけるための自分用の照合図です。

きれいに清書することより、作品と一対一で照合できることが大切です。器具端子、心線の電気的役割、ケーブル区間、接続グループ、施工条件の指定が分かれば十分です。複線図を省略する場合も、同じ内容を別の端子メモや接続表で確認できなければ、加工後の誤結線を減らせません。

完成した図ではなく、迷いを減らす順序を練習する

模範図を写すだけでは、別の施工条件に変わったときの判断が残りません。各線の横に、N、L、L′、渡り、接地線などの役割を一度書き、最後に問題文どおりの色へ置き換えます。消した箇所は失敗ではなく、どの段階で条件を読み違えたかを記録する材料です。

単線図を複線図へ変える7段階

  1. 施工条件と材料表を読む:色別、接続方法、端子指定、寸法、器具・ケーブルの種類など、図だけでは決まらない条件へ印を付ける。
  2. 器具と端子を配置する:電源、負荷、スイッチ、コンセント、表示灯、端子台を置き、0・1・3、W・Nなどの端子表示を写す。
  3. 接地側電線を負荷へつなぐ:接地線(アース線)と混同せず、電源の接地側から負荷・指定端子へ必要な経路を引く。
  4. 非接地側電線を操作器具へ送る:電源の非接地側からスイッチの共通側など、操作前の電源経路を引く。
  5. 点滅線・渡り線・表示灯をつなぐ:スイッチ後のL′、3路・4路の渡り、表示灯が接続される2点を、回路の動作から決める。
  6. 機能をケーブル心線へ割り当てる:区間ごとの必要導体を列挙し、施工条件に従って白・黒・赤・緑などへ割り当てる。
  7. 接続グループと材料を決める:同じ電気的接続点ごとに心線の径・本数を数え、指定方法に沿ってリングスリーブ・コネクタを選ぶ。

線が交差して見えるだけでは接続ではありません。接続点を明示し、同じ色だからではなく、同じ電気的役割・同電位だから接続することを確認します。反対に、同じ接続点でも施工条件で接続方法が指定されていれば、その指定を優先します。

「機能」と「色」を別の欄で管理する

先に決める機能 回路で確認すること 色の決め方
接地側 N 電源接地側から負荷・指定端子への経路 施工条件・端子表示に従う
非接地側 L 電源から操作器具までの経路 施工条件と区間の心線構成で決める
点滅線 L′ スイッチ後から負荷までの経路 白の使用可否を含め問題ごとに確認
渡り線 3路・4路間の2経路と端子の対応 指定範囲とケーブル心線から割り当てる
接地線 接地端子・接地極へ向かう保護用導体 施工条件の緑色指定などを確認

「白は常にN」「0端子は常に黒」のような覚え方は、問題ごとの条件や区間を落とします。まず機能名で回路を完成させ、色を割り当てたあと、施工条件を上から一項目ずつ消し込んでください。

3路・4路と表示灯は状態を変えて検算する

3路スイッチは0端子が電源側または負荷側の共通端子となり、1・3端子側の2本が渡り線になります。4路スイッチは2本の渡り線の途中へ入り、接続状態を切り替えます。ただし、候補問題で色別や端子間の割当てに複数の成立方法がある場合、自己流の一通りだけを正解として固定しません。問題文・公式解答が認める範囲を確認します。

パイロットランプは、表示灯をL―N、L′―N、L―L′のどの2点間へ接続するかで、常時・同時・異時の関係を整理できます。名称だけで線を写さず、スイッチが開いた状態と閉じた状態の両方で、表示灯と負荷へ加わる電位差を追います。H・L表示の内蔵スイッチと別置き表示灯も同じものとして混ぜないでください。

検算は電源から一筆で行う

電源Lからスイッチ・渡り・負荷を通り、Nへ戻れるかを、各スイッチ状態で一筆に追います。次に、短絡する経路がないか、コンセントなど常時給電する負荷がスイッチ後へ入っていないか、接地線を回路導体として使っていないかを確認します。最後に色別と接続方法を施工条件へ照合します。

候補問題ごとの差分を3欄で記録する

記録するもの 防ぐ誤り
回路固有 3路・4路、表示灯、コンセント、接地、端子台 別候補の回路を写す
施工条件 色別、接続方法、器具端子、寸法、施工省略 年度・問題条件を固定する
接続台帳 接続点、心線の役割・径・本数、材料 同色一括接続・材料違い

候補番号だけで完成図を思い出すのではなく、3欄を空の状態から作れるか確認します。誤結線なら回路固有欄、色違いなら施工条件欄、スリーブ・コネクタ違いなら接続台帳へ戻るため、候補問題を最初から全部やり直す前に弱点を修正できます。

基本作業から候補問題へ渡す

複線図で接続先を決めたら、2種 基本作業で、剥ぎ取り、圧着、コネクタ、器具結線の完成条件を確認します。その後、2種 候補問題で、当年度の施工条件と支給材料を含む作品へ広げます。技能全体の現在地を見直す場合は第二種 技能試験へ戻ってください。

複線図が正しくても、作品の誤結線、色別違い、接続方法違い、単位作業の欠陥は別に確認が必要です。完成後は第二種技能試験の欠陥判断基準で、作品全体→回路→接続→器具→損傷の順に点検します。

当年度の問題・施工条件・公式解答を確認する

候補問題は毎年公表されますが、本番では問題文・施工条件・材料表を読んで作業します。過年度の複線図や色分けを現年度へそのまま流用せず、受験する期の公式問題と解答を確認してください。当サイトのミニテストは理解確認用のオリジナル問題で、公式問題の転載ではありません。

複線図の確認は無電圧の練習作品で行う

自宅で描いた回路を既設コンセントや分電盤へ接続して動作確認しないでください。免状交付前は資格を要する実工事に従事できません。技能練習では無電圧の材料を使い、電源を接続せず、公式資料と目視・導通関係の紙上確認で回路を検算します。

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