この記事でわかること
- No.13の自動点滅器(端子台代用)の端子配線ルール
- 端子3本(1:L, 2:N共通, 3:制御出力)の接続方法
- VVF 3Cの色の使い分けと屋外灯への配線
- 自動点滅器回路の複線図の書き方と注意すべき欠陥
結論から言います
候補問題No.13は、自動点滅器(端子台で代用)を使って屋外灯を自動制御する回路です。自動点滅器は暗くなると自動的に照明を点灯させる器具で、街灯や防犯灯でよく使われています。候補問題の中でも独特な回路構成で、端子台への3本の配線(電源L・電源N/負荷N共通・制御出力)を正確に接続できるかがカギです。
難易度:やや高い(自動点滅器の端子配線を理解していないと間違えやすい)
最大の注意点:端子台の3端子(1:L, 2:N/負荷N共通, 3:制御出力)への正確な接続とVVF 3Cの色の使い分け
自動点滅器とは
自動点滅器は、周囲の明るさを感知して照明を自動的にON/OFFする器具です。内部に光センサー(CdSセル等)が入っており、暗くなると回路を閉じて照明を点灯、明るくなると回路を開いて消灯します。
自動点滅器の端子(端子台で代用)
端子1:電源の非接地側(L)→ 黒線を接続
端子2:電源の接地側(N)と負荷の接地側(N)の共通端子 → 白線を接続
端子3:制御出力(暗くなると端子1と端子3がつながる)→ 赤線を接続
つまり、暗くなると端子1(L)→端子3(制御出力)が導通し、屋外灯に電圧が供給されて点灯します。
技能試験では端子台で代用
実際の自動点滅器は丸い形状の器具ですが、技能試験では端子台で代用されます。端子台に「1」「2」「3」と番号が振られており、それぞれに正しい線を接続します。施工条件に端子番号と接続先が明記されるので、必ず確認しましょう。
回路の構成
| 器具 | 数量 | 備考 |
|---|---|---|
| 自動点滅器(端子台代用) | 1 | 端子1:L, 端子2:N共通, 端子3:制御出力 |
| 屋外灯(施工省略) | 1 | 自動点滅器で制御 |
| ランプレセプタクル | 1 | スイッチ「イ」で操作 |
| 埋込連用タンブラスイッチ | 1 | ランプレセプタクル用 |
| 埋込連用コンセント | 1 | 常時通電 |
| ジョイントボックス | 1 | — |
単線図(試験問題)
以下が候補問題No.13の単線図です。試験では、この単線図を見て複線図に変換する力が求められます。
自動点滅器(端子台)から屋外灯へはVVF 1.6-3C(3色:黒・白・赤)で接続します。3本の線それぞれの役割を理解することが重要です。
複線図の書き方
「複線図の基本ルールと書き方|4ステップで完全マスター」をベースに、自動点滅器の配線ルールを加えて書きます。
↑ 完成形を確認したら、ステップごとに書き方を見ていきましょう。
──白── ランプレセプタクル(受金ねじ部)
──白── コンセント(W側)
──白── 端子台【端子2】
端子台【端子2】──白── 屋外灯(N側)
──黒── スイッチ「イ」
──黒── コンセント
──黒── 端子台【端子1】
端子台【端子3】──赤── 屋外灯(L側)
VVF 3Cの色の使い分け
自動点滅器〜屋外灯間のVVF 3C(黒・白・赤)の役割
| 線の色 | 端子番号 | 役割 |
|---|---|---|
| 黒 | 端子1 | 電源L(非接地側) |
| 白 | 端子2 | 電源N + 負荷N(共通) |
| 赤 | 端子3 | 制御出力(屋外灯のL側へ) |
ケーブルと接続
| 区間 | 使用ケーブル | 備考 |
|---|---|---|
| 電源〜JB | VVF 1.6-2C | — |
| JB〜端子台(自動点滅器) | VVF 1.6-2C | 黒(端子1)・白(端子2) |
| 端子台〜屋外灯 | VVF 1.6-3C | 黒(L)・白(N)・赤(制御出力) |
| JB→スイッチ(イ) | VVF 1.6-2C | 黒(L)+白(返り線) |
| JB→コンセント | VVF 1.6-2C | 黒(L)+白(N) |
| JB〜ランプレセプタクル | VVF 1.6-2C | — |
接続点のまとめ
| 接続箇所 | 線の本数 | 接続方法(例) |
|---|---|---|
| 接地側(白)の束 | 4本 | リングスリーブ「小」刻印「小」 |
| 非接地側(黒)の束 | 4本 | リングスリーブ「小」刻印「小」 |
| スイッチイ→レセプタクル | 2本 | リングスリーブ「小」刻印「○」 |
※ 接続方法は施工条件で指定されます。リングスリーブの選び方は「リングスリーブの圧着接続をマスター|サイズ・刻印の選び方」を参考にしてください。
※ スイッチとコンセントは連用枠内で渡り線により黒(L)を共有。JBからはVVF 2C × 2本が出ています(スイッチ用とコンセント用で各1本)。
欠陥ポイント
- 端子台の接続ミス:端子1にL(黒)、端子2にN(白)、端子3に制御出力(赤)。番号と色を間違えると回路不成立です
- 端子台の接続方法:端子台のねじ端子に電線を正しく固定すること。ねじの締め付け不足は接触不良の原因
- VVF 3Cの色の取り違え:自動点滅器〜屋外灯間の赤線は制御出力です。黒や白と混同しないこと
- ランプレセプタクルの極性:受金ねじ部=白は不変
- コンセントの極性:W表示側に白線を接続
欠陥判定の全項目は「技能試験の欠陥判定基準|一発不合格を避けるチェックリスト」で確認できます。
作業のコツ
- 端子台は「1:黒、2:白、3:赤」で覚える:自動点滅器の端子番号と色の対応は、「1=L=黒」「2=N=白」「3=制御=赤」とセットで覚えてしまいましょう。施工条件を必ず確認した上で、この基本パターンを頭に入れておくと安心です
- 端子台の配線を先にやる:端子台は接続本数が少なく単純なので、先に済ませてしまうと気が楽になります。VVF 3Cの3色を間違えないように、複線図と照合しながら接続します
- 自動点滅器の仕組みを理解する:「端子1と端子3が暗くなるとつながる」という仕組みを理解していれば、複線図は自然と書けます。端子2は単なるN線の中継点です
- ジョイントボックス内の整理:電源・端子台・スイッチ・コンセント・ランプレセプタクルの5方向からケーブルが集まるので、接続時に混乱しないよう整理して作業しましょう
まとめ
- 自動点滅器(端子台代用)で屋外灯を自動制御する回路
- 端子台の接続:1=L(黒)、2=N共通(白)、3=制御出力(赤)
- 自動点滅器〜屋外灯間はVVF 3C。赤線が制御出力
- 片切スイッチ+コンセント+ランプレセプタクルは通常通り
- 端子番号と色の対応を確実に覚えて、施工条件を必ず確認
確認問題
【問題1】候補問題No.13で自動点滅器(端子台)の端子2に接続する電線の役割として正しいのはどれか。
(A)電源の非接地側(L)のみ
(B)電源の接地側(N)と負荷の接地側(N)の共通端子
(C)制御出力(暗くなるとLとつながる線)
(D)接地線(アース)
【問題2】候補問題No.13で自動点滅器から屋外灯に向かう制御出力の電線色として正しいのはどれか。
(A)黒
(B)白
(C)赤
(D)緑
DK-28 使用工具一覧
No.13で使用するホーザンDK-28セットの工具と用途をまとめました。
| 工具 | No.13での用途 |
|---|---|
| VVFストリッパー (P-958) | VVFケーブル(2C・3C)の外装・被覆剥ぎ取り |
| ペンチ | ケーブル切断、のの字曲げ(ランプレセプタクル用) |
| プラスドライバー | ランプレセプタクルのねじ、端子台のねじ |
| マイナスドライバー | 連用枠のスイッチ・コンセント取り付け |
| リングスリーブ用圧着ペンチ | JB内の圧着接続(小スリーブ3箇所) |
| ウォーターポンププライヤー | ロックナット締め付け(JBのブッシング固定) |
| スケール | ケーブル寸法計測 |
No.13ではVVF 3Cを扱います。P-958で3芯を剥ぐ際は2芯とは刃の位置が異なるので練習しておきましょう。端子台にはプラスドライバーで電線をしっかり固定します。
No.13 攻略の核心
候補問題で端子台が出るのはNo.8とNo.13の2問だけ。混同しやすいので、違いを整理しておきましょう。
| 比較項目 | No.8 リモコンリレー | No.13 自動点滅器 |
|---|---|---|
| 代用器具 | 端子台(4端子) | 端子台(3端子) |
| 動作原理 | リモコンSWからの信号で接点ON/OFF | 光センサーで暗→ON / 明→OFF |
| 端子台〜負荷のケーブル | VVF 2C(出力端子×2から照明へ) | VVF 3C(端子1=L, 端子2=N, 端子3=制御出力) |
| 制御対象 | 室内照明 | 屋外灯 |
| 最大の注意点 | リモコンSWは100V/200V関係なし | 端子番号と色の対応(1黒・2白・3赤) |
覚え方:「No.8は4端子でリモコンSWから信号、No.13は3端子で暗くなったら点灯」。端子台の端子数が違う(4 vs 3)ので、そこで区別しましょう。No.8の詳細は「候補問題No.8の複線図と作業ポイント」を参照。
No.13の練習に必要なもの
No.13は端子台の結線とVVF 3Cの色分けが重要です。3回分の材料セットで端子台への配線を体で覚えましょう。
独学での技能試験対策が不安な方は、通信講座も選択肢の一つです。端子台の結線手順を映像で確認できます。
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