この記事を読み終えると、候補問題No.7の配線図と施工条件から複線図を自分で描き、3路スイッチ2個と4路スイッチ1個の結線と、A(リングスリーブ)の4か所・B(差込形コネクタ)の6か所の接続を決められるようになります。
結論:No.7は3路2個と4路1個で照明イ2灯を3か所点滅する回路
令和8年度の候補問題No.7は、電源側と負荷側に3路スイッチを1個ずつ置き、その間に4路スイッチを入れる課題です。Aはリングスリーブ4組、Bは差込形コネクタ6組で接続し、2個のランプレセプタクルを同時に点滅します。
4路回路は、端子番号と電線色を固定して覚えるほど混乱しやすくなります。この記事では、令和8年度上期(2026年7月19日実施)No.7の公式問題・公式解答・材料表を基に、3路の0番、渡り線の組、A・Bの接続、アウトレットボックス、完成前点検までを整理します。
コンセントはなく、2灯を3か所で点滅する
令和8年度No.7の支給器具は、3路スイッチ2個、4路スイッチ1個、ランプレセプタクル1個です。もう1灯は施工省略側です。コンセントや別系統の照明器具はなく、2灯とも記号イとして3か所のスイッチで同時に点滅します。
まず全体図で、器具と接続点の位置をつかむ
この図は令和8年度上期・2026年7月19日のNo.7を対象にしています。
全体の位置関係をつかんだら、拡大図で線と番号を追い、接続点ごとの内訳と照合してください。
ページ内で線を拡大して読む / 図だけを開く
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A①〜④とB⑤〜⑩を照合し、4路へ入る2本と、反対側の3路へ出る2本を別の組として追います。
灰色は白の心線を見やすく描いたものです。赤・紫・青・緑・橙は渡り線や点滅線を追うための表示で、実際の被覆色の指定ではありません。この図の緑は接地線を意味しません。 黒丸がない交差は接続しません。
施工条件の解説と公式問題・解答で、使用する心線と器具を確認できます。
別年度・下期・別の施工条件にはそのまま適用しません。
No.7はA・B・3個のスイッチで読む
電源は左のジョイントボックスAへ入り、Aから左の3路スイッチSとアウトレットボックスBへ分かれます。Bには4路スイッチ、右の3路スイッチ、2灯のランプレセプタクルが集まります。
| 場所 | 接続するもの | 役割 |
|---|---|---|
| A | 電源VVF 2.0-2C、3路スイッチS、BへのVVF 1.6-3C | 接地側、電源黒、渡り線2本をリングスリーブで接続 |
| B | A、4路、右3路、ランプレセプタクル2灯 | 接地側、点滅線、渡り線4組を差込形コネクタで接続 |
| スイッチ | 3路2個+4路1個 | 両端を3路、中央を4路にして3か所操作 |
電源からAまでは青色外装のVVF 2.0-2C、A―Bと各3路スイッチにはVVF 1.6-3C、4路スイッチにはVVF 1.6-2Cを2本、各ランプレセプタクルにはVVF 1.6-2Cを使います。
3個のスイッチとA・Bの10か所を番号でたどる
図1は、令和8年度上期のNo.7を完成させたときの複線図です。公式の配線図と施工条件から、接続点に番号を振って描き直しました。①〜④がAの4か所、⑤〜⑩がBの6か所です。
図1 候補問題No.7の複線図(令和8年度上期の施工条件)
A=リングスリーブ、B=差込形コネクタ(アウトレットボックス)。灰色=白の電線(接地側)、黒=黒の電線(非接地側)、赤・紫・青・緑=スイッチどうしを結ぶ線、橙=照明へ行く点滅線。線が交わっていても、黒丸の無い所はつながっていません。
赤・紫・青・緑・橙は渡り線や点滅線を追うための表示で、実際の被覆色の指定ではありません。この図の緑は接地線を意味しません。 線の交差は黒丸がある箇所だけ接続します。
スマートフォンでは図を横にスクロールできます。
電源が入るAから見ます。図1の①は接地側で、電源の白をBへ送ります。図1の②は非接地側で、電源の黒を3路スイッチSの0端子へ下ろします。Sの残る2つの端子から出た線は、図1の③④でBへ向かう線と結びます。
Bでは、図1の⑦⑧でAから来た2本を4路スイッチへ下ろし、4路スイッチから戻った2本を図1の⑨⑩で右の3路スイッチへ送ります。右の3路スイッチの0端子から出た線は、図1の⑥で2灯の黒へ分かれます。図1の⑤は、Aから来た白を2灯へ分ける接地側です。4路スイッチには、3路スイッチの0端子に当たる共通の端子がありません。左側の2本を一組、右側の2本を別の一組として扱います。
図2 AとBの接続点10か所:集まる電線と接続材料
番号は図1と同じです。3本が集まるのはBの2か所だけで、あとは2本ずつです。
A(リングスリーブ)4か所
①接地側
電源 白 2.0mmBへ 白 1.6mm→ 刻印 小
②非接地側
電源 黒 2.0mmSの0へ 黒 1.6mm→ 刻印 小
③渡り線
Sから 1.6mmBへ 1.6mm→ 刻印 ○
④渡り線
Sから 1.6mmBへ 1.6mm→ 刻印 ○
刻印は「小」が2か所、「○」が2か所。スリーブはどれも小です。
図2は、図1の黒丸10か所を「何が何本集まるか」で並べ直したものです。Aは、2.0mmの電源線が入る図2の①②が刻印「小」、1.6mmが2本の③④が「○」です。Bは、3本用2個・2本用4個を使い切ります。
図3 照明の回路を、黒から白まで一周して確かめる
番号は図1の接続点です。渡り線は、2本のうちスイッチがつないでいる側の1本にだけ電流が流れます。
照明「イ」の2灯(3か所のスイッチで点滅)
電源 黒→A②→Sの0→渡り線(A③→B⑦ か A④→B⑧)→4路→渡り線(B⑨ か B⑩)→右の3路の0→B⑥→2灯→B⑤→A①→電源 白
結線が終わったら、図3の順に指でたどります。接地側は「電源の白→A→B→2灯の白」、点灯する道は「L→左の3路の0番→渡り線→4路→渡り線→右の3路の0番→2灯→N」です。3個のスイッチを1個ずつ切り替えたときに、点灯と消灯が入れ替わることを確かめます。
3路の0番だけ先に確定する
施工条件は、3路スイッチの0端子に電源側または負荷側の電線、1・3端子に4路スイッチとの間の電線を結線するよう指定しています。
| 端子 | 左3路S | 右3路 |
|---|---|---|
| 0 | 電源の非接地側につながる黒 | 2灯へ分岐する点滅線 |
| 1・3 | A―Bを通って4路へ向かう渡り線2本 | 4路からBを通って来る渡り線2本 |
電源から3路スイッチSまでの非接地側だけは黒に指定されます。それ以外のスイッチ間の電線は色別を問いません。A―Bの3Cのうち1本は2灯の接地側を送るため、渡り線に使えるのは残る2本です。
3路・4路回路の電流経路は3路・4路スイッチの複線図|0番と渡り線の読み方で確認できます。
4路スイッチは2本1組を崩さない
4路スイッチには、3路スイッチの0番に相当する共通端子はありません。一方の3路から来る渡り線2本を4路の一組の端子へ、もう一方の3路へ行く渡り線2本を別の一組へ結線します。
4路で守るのは端子番号の暗記より「ケーブルの組」
A側から来たVVF 1.6-2Cの2本 → 4路の一組
右3路側へ行くVVF 1.6-2Cの2本 → 4路の別の一組
支給された4路スイッチの端子表示・内部結線図を見て、同じケーブルの2本を別々の組へ割らない
4路に「電源側の固定入力」「負荷側の固定出力」という極性はありません。4路を反対向きに見ても回路は成立します。ただし、同じ2Cケーブルの2本を正しい端子の組として扱わないと、3か所のどこかで正常に切り替わりません。
埋込連用取付枠は、施工条件どおり4路スイッチに使用します。3路スイッチへ付け替えないでください。
Aはリングスリーブ4組
Aを通る電線は全てAで接続箇所を設け、リングスリーブで圧着します。電源だけ2.0mmなので、接地側と非接地側は小刻印、渡り線2組は○刻印です。
| Aの接続 | 接続する導体 | 刻印 |
|---|---|---|
| 接地側 | 電源2.0白+Bへ行く1.6白 | 小 |
| 非接地側 | 電源2.0黒+左3路Sの0番へ行く1.6黒 | 小 |
| 渡り線1 | 左3路Sの1または3+Bへ行く1.6 | ○ |
| 渡り線2 | 左3路Sの残る1または3+Bへ行く1.6 | ○ |
Aは小2か所・○2か所です。材料表の小スリーブ6個には予備品が含まれ、実際にAで使うのは4個です。圧着マークの根拠はリングスリーブの圧着|電線本数・刻印・欠陥対策で確認してください。
Bは差込形コネクタ6組
Bを通る電線は全てBで接続箇所を設け、差込形コネクタで接続します。接地側と点滅線が3本ずつ、4路の前後にある渡り線が2本ずつ4組です。
| Bの接続 | 接続する導体 | コネクタ |
|---|---|---|
| 接地側 | Aから来る白+施工するランプレセプタクルの白+省略側ランプレセプタクルの白 | 3本用 |
| 点滅線 | 右3路の0番+施工するランプレセプタクルの黒+省略側ランプレセプタクルの黒 | 3本用 |
| 4路のA側・渡り1 | Aから来る渡り線+4路へ行く2Cの1本 | 2本用 |
| 4路のA側・渡り2 | Aから来るもう1本+4路へ行く同じ2Cの1本 | 2本用 |
| 4路の右側・渡り1 | 4路から戻る2Cの1本+右3路へ行く渡り線 | 2本用 |
| 4路の右側・渡り2 | 4路から戻る同じ2Cの1本+右3路へ行くもう1本 | 2本用 |
Bは3本用2個・2本用4個です。ランプレセプタクルの受金ねじ部には白を結線します。器具の輪づくりとコネクタの挿入確認は差込形コネクタ・ランプレセプタクル|結線と欠陥対策で復習してください。
アウトレットボックスBは5個の打抜き穴を全て使う
Bは金属製アウトレットボックスで、19mmの打抜き穴3個と25mmの打抜き穴2個が開いた状態で支給されます。施工条件は打抜き済みの穴だけを全て使用するよう指定しています。
- A―BのVVF 1.6-3C
- 施工するランプレセプタクルへのVVF 1.6-2C
- 施工省略側ランプレセプタクルへのVVF 1.6-2C
- 4路へ行くVVF 1.6-2C×2(同じ穴を通す)
- 右3路へ行くVVF 1.6-3C
各穴には寸法に合うゴムブッシングを取り付け、切込みからケーブルを通します。ブッシングを省略したり、打抜き済みの穴を空けたままにしたりしないよう、材料確認の時点で19用3個・25用2個も照合します。
左右の0番を固定してから4路を入れる
まず公式No.7の問題用紙の配線図と施工条件だけを見て、紙に複線図を描いてみます。
下の手順で描いたら、全体図 → Aの接続 / Bの接続 → 回路の検算の順に照合してください。
自己チェックでは先に考えてから解答を開き、復習リンクで該当箇所へ戻れます。
自動採点はありません。実物での練習も電源へは接続しないでください。
- 電源から接地側を描く:AからBへ白を送り、Bで2灯の白へ分岐する。
- 左3路の0番を描く:電源黒からAを通して左3路Sの0番へ黒を送る。
- 左側の渡り線2本を描く:左3路の1・3からA―Bを経て4路の一組へ送る。
- 右側の渡り線2本を描く:4路の別の一組からBを経て右3路の1・3へ送る。
- 右3路の0番を描く:Bで2灯の黒へ分岐する点滅線にする。
- Aを小2・○2へ割り当てる:太さと本数で圧着マークを確定する。
- Bを3本用2・2本用4へ割り当てる:2Cケーブルの組を崩さず接続する。
- 箱・枠・器具を点検する:ブッシング5穴、4路の取付枠、受金ねじ部の白、寸法と心線を確認する。
施工条件から接続点を作る共通手順は複線図の書き方|施工条件から接続点を決める7ステップ、ケーブルと接続材料の数え方は材料の拾い出し|ケーブルと接続材料を数えるを併用してください。
4路の取付枠と5穴を最後に数える
3路・4路
□ 左0番に電源黒
□ 右0番に点滅線
□ 4路は2本1組を維持
□ 4路に取付枠
A・B接続
□ Aは小2・○2
□ Bは3本用2・2本用4
□ 2灯の受金ねじ部に白
□ 差込不足・心線露出なし
箱・仕上げ
□ 打抜き5穴を全使用
□ ブッシング19×3・25×2
□ ケーブル寸法50%超
□ 器具・電線に損傷なし
最後は第二種技能試験の欠陥判断基準|完成後5分の点検順に沿い、誤結線、器具、接続、損傷、寸法を確認します。40分の使い方は技能試験の時間配分|40分で欠陥を減らすを参考に、自分の練習結果から調整してください。
自己チェック|0番端子・4路の結線・A/Bの材料を図1と見比べる
問1:3路スイッチの0番
令和8年度上期No.7で、右側3路スイッチの0番へ結線するのはどれですか。
ア.電源黒 イ.2灯へ分岐する点滅線
ウ.接地側白 エ.4路スイッチから戻る渡り線
問2:Bのコネクタ
B部分で使う差込形コネクタの組合せはどれですか。
ア.3本用2個・2本用4個 イ.3本用4個・2本用2個
ウ.4本用1個だけ エ.全てリングスリーブ
問3:4路スイッチ
4路スイッチへの結線として正しい考え方はどれですか。
ア.電源黒を直接0番へ入れる イ.受金ねじ部の白を直接入れる
ウ.一方の3路からの2本を一組、もう一方の3路への2本を別の一組へ結線する エ.取付枠は使わない
解答と理由を確認する
正解:ウ
4路は両3路の渡り線の間に入ります。3路の0番のような共通端子はなく、同じ2Cケーブルの2本を一組として扱います。取付枠は4路に使用します。
問4:A―B間の3心
AからBへ送るVVF 1.6-3Cの3本の心線は、それぞれ何を受け持ちますか。図1で確かめてください。
ア.接地側と、3路スイッチSから4路スイッチへ向かう渡り線2本
イ.非接地側と、渡り線2本
ウ.接地側・非接地側・点滅線
エ.渡り線3本
解答と理由を確認する
正解:ア
図1の①から出る白(接地側)と、③④の渡り線2本です。電源の黒(非接地側)は、Aで3路スイッチSの0端子へ下りるだけで、Bへは送りません。照明へ行く点滅線は、右の3路スイッチの0端子から出て、Bの中で2灯へ分かれます。
問5:Aの圧着マーク
ジョイントボックスAで、リングスリーブの刻印が「小」になる接続の組合せはどれですか。
ア.接地側と非接地側の2か所
イ.渡り線の2か所
ウ.4か所すべて
エ.接地側の1か所だけ
解答と理由を確認する
正解:ア
接地側と非接地側には2.0mmの電源線が1本ずつ入り、1.6mmが1本と組み合わさるので「小」です。渡り線の2か所は1.6mmが2本なので「○」になります。Aの刻印は、小が2か所、○が2か所です。
問6:色別の指定
No.7の施工条件で、非接地側に黒を使うよう指定されている区間はどれですか。
ア.電源から3路スイッチSまで
イ.電源から右の3路スイッチまで
ウ.3個のスイッチどうしを結ぶすべての線
エ.4路スイッチから右の3路スイッチまで
解答と理由を確認する
正解:ア
施工条件が黒と決めているのは「電源から3路スイッチSまでの非接地側電線」です。スイッチどうしを結ぶ線の色別は、公式解答の複線図で「電線の色別は問わない」とされています。接地側の白と、ランプレセプタクルの受金ねじ部の白は別に指定されています。
3か所点滅の結線を照合した公表資料
図と施工条件の再照合:2026年10月20日。その他の資料確認日:2026年10月6日(令和8年度の候補問題、上期No.7の問題・公式解答・材料表、欠陥の判断基準)
- 電気技術者試験センター:第二種技能試験の候補問題
- 電気技術者試験センター:令和8年度第二種技能候補問題
- 電気技術者試験センター:令和8年度上期技能試験の問題と解答
- 令和8年度上期・候補No.7:試験問題
- 令和8年度上期・候補No.7:公式解答
- 電気技術者試験センター:技能試験の欠陥判断基準等
- 電気技術者試験センター:技能試験の概要と注意すべきポイント(2026年3月更新)
更新履歴:2026年10月20日 全体図・拡大・接続点へのリンクと保存用PDF、自己チェックからの復習導線を追加。図の色分けと被覆色の指定を区別/2026年7月30日 令和8年度上期の実問題に合わせて、支給器具(コンセントなし)と4路スイッチの結線を改訂/2026年10月6日 複線図・接続点の束・回路の検算を自作の図3枚へ差し替え、自己チェックを6問へ
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4路スイッチの2組の端子がどう切り替わるかは3路・4路スイッチの複線図の図1で、操作ごとに確かめられます。
※当サイトの図は学習用に自作した模式図で、実際の機器・器具とは外観や寸法が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。
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