2種 候補問題

候補問題No.5の複線図と作業ポイント|3路スイッチ+200Vコンセント|第二種電気工事士 技能試験

この記事でわかること

  • No.5の回路構成(3路スイッチ+200Vコンセント)
  • 200Vコンセントの配線ルール(極性なし・接地線必須)
  • 100V側と200V側の複線図の書き分け方
  • 接地線(緑)の接続先と処理方法

結論から言います

候補問題No.5は、No.4と同じく3路スイッチが登場しますが、さらに200V用(単相200V)の接地極付コンセントが加わります。200Vコンセントの配線と接地線(アース)の接続がNo.5の特徴です。

No.5のポイント
特徴:3路スイッチ+200V接地極付コンセント(接地線あり)
難易度:中程度
最大の注意点:200Vコンセントの配線(接地側・非接地側の概念がない)と接地線の接続

200Vコンセントとは

家庭に来ている電源は単相3線式(100V/200V)です。200VはエアコンやIHクッキングヒーターなど、消費電力の大きい機器に使われます。

100Vと200Vの違い
100V:非接地側(L)と接地側(N)の間 → 黒と白
200V:非接地側(L1)と非接地側(L2)の間 → 黒と赤(どちらも「生きた線」)

200Vには「接地側」がないので、黒と赤のどちらをどの端子に接続しても構いません(極性なし)。ただし接地線(緑)の接続は必須です。

回路の構成

器具 数量 備考
3路スイッチ 2 照明を2箇所から操作
ランプレセプタクル 1 3路スイッチで操作
200V接地極付コンセント 1 接地線の接続が必要
ジョイントボックス 2

単線図(試験問題)

以下が候補問題No.5の単線図です。試験では、この単線図を見て複線図に変換する力が求められます。

候補問題No.5 単線図

複線図の書き方

候補問題No.5 複線図 Step0
Step 1:100V側の接地側(白)→ 照明
電源N ──白── ランプレセプタクル(受金ねじ部)
※ 200Vコンセントには「接地側」がないので白線は行かない
候補問題No.5 複線図 Step1
Step 2:非接地側(黒)→ 3路SW-A・200Vコンセント
電源L1 ──黒── 3路SW-A【0番】
電源L1 ──黒── 200Vコンセント(端子1)
電源L2 ──赤── 200Vコンセント(端子2)
※ 200Vは黒と赤の2本。極性なし(どちらの端子でもOK)
候補問題No.5 複線図 Step2
Step 3:3路スイッチの接続 → 照明
3路SW-A【1番】──── 3路SW-B【1番】
3路SW-A【3番】──── 3路SW-B【3番】
3路SW-B【0番】──── ランプレセプタクル
候補問題No.5 複線図 Step3
Step 4:接地線(アース)
接地線 ──緑── 200Vコンセントの接地端子
※ 接地線(緑)は1.6mm IV線を使用(施工条件で指定される)

200Vコンセントの配線ルール

200V回路は「極性なし」
100V回路では白=接地側、黒=非接地側の区別がありましたが、200V回路は2本とも非接地側(L1とL2)です。黒と赤のどちらをどの端子に接続しても回路は成立します。

各ステップの結線が完成したら、この完成図と照らし合わせてみましょう。

候補問題No.5 複線図(完成図)

ただし、接地線(緑)は必ず接地端子に接続します。接地線の接続を忘れると欠陥です。

No.5の欠陥ポイント

特に注意すべき欠陥
  • 接地線の未接続:200Vコンセントの接地端子に緑線を接続し忘れ
  • 200Vコンセントに白線を接続:200V回路にはN(白)は使わない
  • 3路スイッチの0番端子ミス:No.4と同じ。0番の接続を確実に
  • ランプレセプタクルの極性:100V側の照明なので受金=白は必要

作業のコツ

  • 200Vコンセントは接続が簡単:黒・赤・緑の3本を差し込むだけ。ねじ止め式の場合は輪づくりが必要
  • 接地線を忘れやすい:複線図にStep 4を必ず書き、最後のチェックで接地線を確認
  • 3路スイッチ部分はNo.4と同じ:No.4を練習済みなら、3路部分の作業時間は短縮できる

DK-28 使用工具一覧

No.5で使用するホーザンDK-28セットの工具と用途をまとめました。

工具 No.5での用途
VVFストリッパー (P-958) ケーブル外装・絶縁被覆の剥ぎ取り(2芯・3芯とも対応)
ペンチ ケーブル切断・のの字曲げ補助
プラスドライバー ランプレセプタクル・連用枠・200Vコンセント
マイナスドライバー 連用枠取り外し
リングスリーブ用圧着ペンチ ジョイントボックス内の圧着接続
ウォーターポンププライヤー ロックナット締め付け
スケール ケーブル寸法の計測

No.5では200Vコンセントの接続にもプラスドライバーを使用します。ねじ止め式の場合はのの字曲げが必要なので、ランプレセプタクルと同じ要領で作業します。

No.5 攻略の核心

200V回路 =「白線を使わない世界」

No.5のカギは、100V回路と200V回路で配線ルールが全く違うことを理解することです。

比較 100V回路 200V回路
電線の色 黒(L)+白(N) 黒(L1)+赤(L2)
極性 あり(白=接地側) なし(どちらもL)
接地線 通常のコンセントにはなし 緑線を接地端子に接続(必須)

最大のミス:200Vコンセントに白線を入れてしまうこと。「200Vには白は行かない」と覚えましょう。
接地線チェック:複線図を書き終えたら、最後に「緑線は繋いだか?」を必ず指差し確認。

まとめ

No.5のまとめ
  • 3路スイッチ+200V接地極付コンセントの回路
  • 200Vは黒と赤(極性なし)+接地線(緑)
  • 接地線の接続忘れは即欠陥
  • 3路スイッチ部分はNo.4と同じルール

確認問題

【問題1】単相200Vの接地極付コンセントに接続する電線の色の組み合わせとして正しいのはどれか。

(A)白・黒・緑
(B)黒・赤・緑
(C)白・赤・緑
(D)黒・赤・白

解答を見る

正解:B(黒・赤・緑)
単相200Vは非接地側(L1:黒)と非接地側(L2:赤)の2本で200Vを供給し、接地線(緑)を加えた3本をコンセントに接続します。200V回路にはN(白)は使いません。白線が含まれる選択肢(A・C・D)は誤りです。

【問題2】候補問題No.5で200V接地極付コンセントの電圧端子(接地端子以外)への黒線と赤線の接続について、正しい記述はどれか。

(A)黒線を必ず左の端子に接続する
(B)赤線を必ず上の端子に接続する
(C)どちらの端子にどちらの色を接続してもよい
(D)施工条件に関係なく黒を「L」端子に接続する

解答を見る

正解:C
200V回路は2本とも非接地側(L1とL2)であり極性がないため、電圧端子に黒と赤のどちらを接続しても問題ありません。ただし接地端子には必ず緑の接地線を接続します。

No.5の練習に必要なもの

No.5は200Vコンセントと接地線が含まれるため、材料セットに200V用コンセントが入っているか確認が必要です。ホーザンDK-28+3回分の材料セットなら、全13問の器具が揃っています。

独学での技能試験対策が不安な方は、通信講座も選択肢の一つです。200Vコンセントの実際の接続手順も映像で確認できます。

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