2種 候補問題

候補問題No.1の複線図と作業ポイント|第二種電気工事士 技能試験

この記事でわかること

  • No.1の回路構成と使用器具(ランプレセプタクル・引掛シーリング等)
  • 単線図から複線図への変換手順(4ステップ)
  • ランプレセプタクルの極性(受金=白線)の注意点
  • リングスリーブのサイズ・刻印の選び方と施工の注意事項

結論から言います

候補問題No.1は、片切スイッチでランプレセプタクルと引掛シーリングを操作する基本的な回路です。技能試験の候補問題の中では最もシンプルな部類で、基本作業を正確にこなせるかが問われます。

No.1のポイント
出題される器具:ランプレセプタクル、引掛シーリング(角型)、埋込連用スイッチ、埋込連用コンセント
難易度:低め(候補問題の中で最も基本的)
注意点:ランプレセプタクルの極性(受金=白)、引掛シーリングへの外装挿入

回路の構成

No.1は以下の器具で構成されます。

器具 数量 備考
ランプレセプタクル 1 スイッチ「イ」で操作
引掛シーリング(角型) 1 スイッチ「ロ」で操作
埋込連用タンブラスイッチ 2 イとロ(連用枠に取付)
埋込連用コンセント 1 連用枠に取付
ジョイントボックス 1 アウトレットボックス

単線図(試験問題)

以下が候補問題No.1の単線図です。試験では、この単線図を見て複線図に変換する力が求められます。

候補問題No.1 単線図

複線図の書き方

複線図の基本ルール」の4ステップに沿って書きます。

まず完成形を見てから、ステップごとに書き方を確認しましょう。

候補問題No.1 複線図(完成図)
候補問題No.1 複線図 Step0
Step 1:接地側(白)→ 負荷・コンセント
電源N ──白── ランプレセプタクル(受金ねじ部)
    ──白── 引掛シーリング(W表示側)
    ──白── コンセント(W表示側)
候補問題No.1 複線図 Step1
Step 2:非接地側(黒)→ スイッチ・コンセント
電源L ──黒── スイッチ「イ」(入力側)
    ──黒── スイッチ「ロ」(入力側)
    ──黒── コンセント(L表示側)
※ スイッチイ・ロ・コンセントが連用枠にまとまっている場合、黒の渡り線で共用
候補問題No.1 複線図 Step2
Step 3:スイッチ → 対応する負荷
スイッチ「イ」──── ランプレセプタクル
スイッチ「ロ」──── 引掛シーリング
候補問題No.1 複線図 Step3

接続点のまとめ

ジョイントボックス内の接続点を確認します(施工条件により異なりますが、典型的なパターン)。

接続箇所 線の本数 接続方法(例)
接地側(白)の束 4本 リングスリーブ「小」刻印「小」
非接地側(黒)の束 4本 リングスリーブ「小」刻印「小」
スイッチイ→レセプタクル 2本 リングスリーブ「小」刻印「○」
スイッチロ→シーリング 2本 リングスリーブ「小」刻印「○」

※ 接続方法(リングスリーブ or 差込形コネクタ)は施工条件で指定されます。必ず問題文を確認してください。

No.1で使うDK-28の工具
P-958(VVFストリッパー):全ケーブルの外装・被覆剥ぎ取り + ランプレセプタクルの輪づくり
圧着ペンチ:ジョイントボックス内のリングスリーブ圧着(○マーク×2箇所、小マーク×2箇所)
ペンチ:輪づくりの仕上げ、電線の切断
プラスドライバー:ランプレセプタクルのねじ止め、連用枠のスイッチ取り付け
ケーブルカッター:全ケーブルの一括切断
マイナスドライバー:連用枠の取り外し・器具の固定

作業手順

  1. 複線図を書く(3〜5分)
  2. ケーブルを全て切断:施工条件の寸法+余裕分(器具接続分)で切る
  3. 外装・被覆を剥ぎ取り:器具ごとに適切な寸法で。VVFストリッパーで一括処理
  4. ランプレセプタクルの接続:輪づくり→ねじ止め。受金=白を必ず確認
  5. 引掛シーリングの接続:外装が台座内に入るようストリップ寸法に注意
  6. スイッチ・コンセントの取り付け:連用枠に取付後、電線を差し込む
  7. ジョイントボックス内の接続:リングスリーブ or コネクタで接続
  8. セルフチェック:極性、刻印、外装挿入を確認

No.1の欠陥ポイント

特に注意すべき欠陥
  • ランプレセプタクルの極性ミス:受金ねじ部(外側)に白線を接続すること
  • 引掛シーリングの外装未挿入:ケーブルの灰色外装が台座内に入っていること
  • 連用枠のスイッチ渡り線:スイッチとコンセントの非接地側を黒の渡り線で接続すること
  • リングスリーブの刻印ミス:1.6mm×2本は「○」、1.6mm×4本は「小」

欠陥判定の全項目は「技能試験の欠陥判定基準」で確認できます。

No.1 攻略の核心

No.1は基本作業の正確さが全てです。難しい回路はありません。合否を分けるのは「ランプレセプタクルの極性(受金=白)」と「引掛シーリングの外装挿入」の2点。この2つをセルフチェックで確認する習慣をつけましょう。候補問題の練習を始めるならNo.1からがおすすめです。全13問の共通基本がこの1問に詰まっています。

まとめ

No.1のまとめ
  • 最も基本的な回路。片切スイッチ×2、ランプレセプタクル、引掛シーリング、コンセント
  • 複線図は4ステップで書ける
  • ランプレセプタクルの極性と引掛シーリングの外装挿入が最頻出の欠陥ポイント
  • 基本に忠実に作業すれば25〜30分で完成可能

確認問題

【問題1】候補問題No.1で、連用枠にスイッチ「イ」「ロ」とコンセントを取り付ける場合、非接地側(黒線)の配線方法として正しいのはどれか。

(A)スイッチイ・ロ・コンセントそれぞれに別々の黒線を引く
(B)スイッチイに黒線を接続し、渡り線でロ・コンセントへ送る
(C)コンセントのみ黒線を接続し、スイッチには白線を接続する
(D)黒線はジョイントボックス内で分岐し、連用枠には1本だけ入れる

解答を見る

正解:B
連用枠に複数の器具がある場合、非接地側(黒線)は1本引き込み、器具間を渡り線で接続するのが一般的です。ジョイントボックスから黒線をスイッチイに接続し、スイッチイからスイッチロへ、スイッチロからコンセントへと渡り線で送ります。(C)のようにスイッチに白線を入れるのは欠陥です。

【問題2】候補問題No.1でジョイントボックス内の接地側(白線)の接続に使うリングスリーブのサイズと刻印として正しいのはどれか。白線は1.6mm×4本が接続される場合とする。

(A)小スリーブ、刻印「○」
(B)小スリーブ、刻印「小」
(C)中スリーブ、刻印「中」
(D)小スリーブ、刻印「中」

解答を見る

正解:B(小スリーブ、刻印「小」)
1.6mm×4本の場合、リングスリーブは「小」サイズを使い、圧着マークは「小」になります。「○」の刻印は1.6mm×2本の場合です。1.6mm×3〜4本は「小」スリーブの「小」刻印と覚えましょう。

次のステップ

候補問題は全13問。練習キットで繰り返し施工するのが合格への近道です。学習ロードマップで技能試験の全体を確認しましょう。

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技能試験は工具+練習キットで繰り返し練習するのが一番です。

※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。

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