VCBの引外し回路|OCR・52a/52b・制御電源の読み方
結論:VCB引外しは、指令・エネルギー・機械動作・後処理の一周で成立する OCRが動作しても、VCBが必ず開くとは限りません。CT等の検出、継電器判定、接点出力、制御電源またはCT二次電流、引外しコイル、ラッチ・主接点、52aによる電流遮断、表示・警報を同じ回路IDで照合します。 単線結線図は主回路上のVCB・CT・OCRの関係を示しますが、端子間の接点論理や制御電源までは表しません。引外し方式を読むときは、単線図、展開接続図、端子図、機器結線図、整定表、試験成績書を順に結びます。 この記事は端子結線・強 ...
PF・S形とCB形の違い|300kVA・保護・復旧を比較
結論:PF・S形とCB形は、検出・判定・遮断・復旧の分担で比べる PF・S形はPFとLBSの組合せ、CB形はCT・OCR・引外し回路・VCBの連鎖で主回路を保護します。300kVAという数字だけで決めず、短絡・過負荷・地絡の保護範囲、励磁突入、遮断責務、事故後の復旧、将来増設を同じ系統条件で照合します。 単線結線図の記号を見分けるだけでは、事故時にどの要素が働き、どこまで停電し、何を交換・試験して復旧するかは分かりません。この記事では、形式名を設備固有の選定表、特性曲線、整定表、試験記録へつなぐ方法を整理 ...
高圧・特別高圧の受電方式|1回線・本線予備線・ループ
結論:回線数ではなく、平常状態・故障切離し・残存容量を一組で比べる 受電方式は「1回線か2回線か」だけでは選べません。平常時に閉じている遮断器、故障時に開く範囲、切替中の停電、1要素停止後の残存容量、共通母線や管路の単一故障点を同じ図面と同じ負荷条件で照合します。 代表的な方式は、1回線受電、本線予備線、常時閉路ループ、スポットネットワークです。ただし、どの地域・電圧・容量でも4方式から自由に選べるわけではありません。供給側系統、契約、保護・計量条件、設備責任分界点は一般送配電事業者との協議で確定します。 ...
高圧ケーブルの劣化診断|絶縁抵抗・水トリー・部分放電
結論:診断値は合格印ではなく、対象範囲と変化を読むための記録 高圧CVケーブルの劣化診断は、絶縁抵抗の一つの数値だけで良否を決めません。線路の部位、想定する劣化、停止・課電条件、測定法の検出範囲、過去からの変化、事故時の保護範囲を同じ線路IDで結び、継続監視・精密診断・補修・更新の次の行動を決めます。 高圧ケーブルは地中管路、ピット、建物内の長い経路へ隠れ、主絶縁だけでなく端末・接続部、遮へい層、シース、接地線で一つの線路を構成します。測定結果が正常でも、試験が見ていない部位や劣化モードまで正常とは限りま ...
キュービクルの更新時期|機器別年数と更新計画の作り方
結論:年数表は交換日ではなく、調査と計画を始めるトリガー キュービクルの更新は、全機器を同じ年数で一括判定しません。機器別の推奨時期、状態と履歴、故障時の影響、停止・調達の制約を別々に評価し、系統単位の複数年計画へまとめます。点検合格と更新完了も別の状態として記録します。 同じ外箱の中でも、PAS・UGS、VCB、LBS・PF、CT・VT、保護継電器、変圧器、進相設備では、劣化の仕方も部品供給も異なります。見積書を集める前に、現物、単線結線図、機器表、試験成績書を同じ設備番号でつなぐことが出発点です。 こ ...
変圧器容量の選び方|需要率・負荷率・増設をkVAで計算
結論:合計kWではなく「同時に必要なkVA」と過渡条件から選ぶ 変圧器容量は、銘板kWを全部足して決めるものではありません。負荷を電圧・相数・用途別に分け、同時に使う入力kVAを求め、実測最大需要、将来増設、電動機始動時の電圧降下、高調波、設置環境、保護協調を確認して標準容量へ合わせます。大きければ常に安心でも、小さければ常に高効率でもありません。 単線結線図へ「3φ 300kVA」「1φ 100kVA」と書かれていても、その数字だけでは適切な容量か判断できません。接続負荷のkW、力率、効率、同時運転、始 ...
非常用発電機とATSの単線結線図|停電から復電まで
結論:主回路の「どちらから送るか」と制御の「いつ切り替えるか」を分けて読む 非常用発電機とATS(自動切替開閉器)の単線結線図は、常用電源と発電機の二つの入力、同時閉路を防ぐ切替部、非常用負荷へ向かう一つの出力を先に追います。その後、停電検出、始動指令、電圧・周波数確立、切替、復電確認、常用側への復帰、冷却運転という制御シーケンスを重ねます。ATSがあるだけで無瞬断になるわけではなく、切替方式、UPSの有無、負荷の再起動条件まで確認して初めて停電影響が分かります。 単線結線図には電力の通り道が描かれますが ...
高圧受電設備の接地系統図|A種・B種・D種とLA接地
結論:接地記号ではなく「対象→接地線→端子→接地極」の4点を追う 高圧受電設備の接地系統図は、A種・B種・D種という名前を覚える図ではありません。何を接地するのか、どの接地線を通るのか、どの端子・試験用接続部を経由するのか、最終的にどの接地極へ至るのかを確認する図です。変圧器の外箱と低圧側中性点、LAの接地端子、CT・VT二次回路、低圧機器外箱は目的が違うため、一つの接地記号にまとめて読まないことが出発点です。 単線結線図では、受電点から負荷までの主回路が太く描かれ、接地線は小さな記号や注記だけになること ...
保護協調曲線の見方|OCR・VCB・PFの動作時間を比較
結論:下位保護を先に、上位保護を後に動かし、上位にはバックアップを残す 保護協調曲線は、事故電流の大きさと遮断までの時間を同じグラフへ重ね、事故に近い下位機器が先に切ること、下位が失敗したとき上位が後から切ること、機器が損傷する前に遮断することを確認する資料です。曲線が交差していないだけでは不十分で、CT比、電流換算、遮断器の開極時間、ヒューズの全遮断時間、突入電流、短絡電流の範囲まで同じ条件へそろえます。 OCRの整定表には「限時4A、ダイヤル3、瞬時40A」のような値が並びます。しかし、その1台だけを ...
CT・VT・VCT・ZCTの違い|計器用変成器と単線結線図
結論:CTは電流、VTは電圧、VCTは取引用の電圧・電流、ZCTは地絡電流を取り出す 4つとも高圧の値をそのまま計器へ入れないための機器ですが、測る量と目的が違います。CTは負荷電流や過電流、VTは回路電圧、VCTは主に取引用電力量、ZCTは各相電流の差として現れる零相電流を扱います。単線結線図では、機器名だけでなく「何を入力し、どの計器・継電器へ渡すか」まで追うと混同しません。 キュービクルの単線結線図には、CT、VT、VCT、ZCTという似た略号が並びます。どれも小さな二次信号を作りますが、CTとZC ...
