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受変電設備の実務

2026/8/20

ACB(気中遮断器)の選び方|Icw・LSIG・引出形・選択協調

結論:遮断容量だけでなく、遅延中に耐えるIcwまで選ぶ ACB(気中遮断器)は、定格電流とIcu/Icsを合わせるだけでは不十分です。低圧主幹・母連で下位遮断器を先に動作させるには、ACBが短絡を短時間遅延している間、事故電流へ耐える定格短時間耐電流Icwが必要です。LSIGの整定、選択協調、アークフラッシュ、極数、引出形、操作電源、インターロックを一つの系統として選びます。 ACBはAir Circuit Breakerの略で、低圧回路の大電流を空気中で遮断する回路遮断器です。主に受電設備の変圧器二次主 ...

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受変電設備の実務

2026/8/20

インバータ(VFD)の選び方|容量・トルク・回生制動・ノイズ

結論:kWを合わせた後に、電流・トルク・熱・回生を確認する インバータ(VFD)は、モーターkWだけでなく、インバータ定格出力電流≧モーター定格電流を入口にし、負荷トルク、最低・最高速度、加減速時間、過負荷定格、回生エネルギー、周囲温度、出力ケーブル、ノイズ・漏れ電流・高調波を確認して選びます。同じ11kWでも、ファンとコンベヤ、昇降機では必要な機種・容量・周辺機器が変わります。 インバータは交流電源をいったん直流へ変換し、半導体のスイッチングで必要な周波数と電圧の交流を作る装置です。速度を変えられる一方 ...

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受変電設備の実務

2026/8/20

電磁接触器・電磁開閉器の選び方|AC-3・コイル電圧・寿命

結論:モーターkWだけでなく、使用負荷種別とIeから選ぶ 電磁接触器は、最初にAC-1・AC-3・AC-4などの使用負荷種別を決め、その条件・使用電圧での定格使用電流Ieが負荷電流以上になる機種を選びます。さらにコイル電圧、開閉頻度、電気的寿命、周囲条件、補助接点、サーマルリレー、MCCB・ヒューズとの短絡協調を確認して、初めて選定が成立します。 カタログの「200V・○kW」を見るだけなら簡単です。しかし同じ11kWでも、通常の始動・停止と、インチングやプラッギングを繰り返す運転では接点の責務が違います ...

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受変電設備の実務

2026/8/20

三相誘導電動機の始動方式|直入れ・Y-Δ・リアクトル・ソフトスタータ

結論:始動電流だけでなく、負荷を加速できるトルクまで同時に比べる 三相誘導電動機の始動方式は、電源が許容できる電流・電圧降下と、負荷が必要とする始動トルク・加速時間の両方から選びます。電圧を下げれば電流を抑えられますが、始動トルクはおおむね電圧の2乗で小さくなるため、「電流が小さい方式ほど安全」とは限りません。 三相かご形誘導電動機には、直入れ(じかいれ)始動、Y-Δ(スターデルタ)始動、リアクトル始動、始動補償器、ソフトスタータ、インバータなどの選択肢があります。方式名だけを覚えても、送風機は回るのにコ ...

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受変電設備の実務

2026/8/20

低圧SPD(サージ防護デバイス)の選び方|クラス・Uc・Up・分離器

結論から言います 低圧SPD(サージ防護デバイス)の選定は、①どの境界に置くか(クラスⅠ・Ⅱ・Ⅲ)、②系統電圧に耐えるか(Uc)、③機器の耐電圧より低く抑えられるか(Up)の3点で決まります。そして選定と同じくらい効くのが接続配線の長さです。配線が長いとそこに電圧が誘起し、SPDのカタログ値どおりには機器を守れません。 「SPDを付けたのに機器が壊れた」という話の多くは、性能不足ではなく、置き場所と配線、そして接地の取り方が原因です。SPDは単体で完結する部品ではなく、等電位ボンディングの一部として働きま ...

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受変電設備の実務

2026/9/7

配線用遮断器(MCCB)の選び方|AF・AT・遮断容量・保護協調

結論から言います 配線用遮断器(MCCB)の選定は、①電線を守れる定格電流、②その位置の短絡電流を切れる遮断容量、③上位・下位との協調の3点で決まります。定格電流はAT、外形の枠はAF。遮断容量はIcuとIcsで意味が違い、下位の容量が足りないときはメーカーが試験で確認した組合せに限り、カスケード遮断で上位に助けてもらえます。 「100Aの負荷だから100AのMCCB」で止まると、短絡時に遮断できない、始動電流で落ちる、事故のたびに上位まで停まる、といった問題が残ります。定格電流はあくまで入口です。 この ...

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受変電設備の実務

2026/9/7

変圧器のタップ切替|6600・6300Vと二次電圧の合わせ方

結論から言います 変圧器のタップは、一次巻線の巻数を選び直すスイッチです。タップ電圧を下げる(6,600V→6,300V)と一次の巻数が減るため、同じ受電電圧でも二次電圧は上がります。無負荷の二次電圧は「定格二次電圧×受電電圧÷タップ電圧」で見積もれます。作業は無電圧タップ切替が前提で、停電・検電・接地を行ってから実施します。 「二次電圧が低いからタップを下げる」という言い方は、慣れないうちは逆に聞こえます。タップ電圧を下げるのに二次が上がるのは、タップ電圧が「その電圧を一次に加えたとき、二次に定格電圧が ...

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受変電設備の実務

2026/8/20

キュービクルの設置基準|保有距離・3m離隔・基礎の考え方

結論から言います キュービクルの設置基準は、1本の法律にまとまっていません。電気側(電気事業法の省令・解釈)、消防側(火災予防条例と消防法施行規則)、建築側(建築基準法と構造・耐震)の3系統が重なって決まります。よく話題になる「建築物から3m」と「操作面1.0m・点検面0.6m・換気面0.2m」と「前面1m以上の空地」は、それぞれ別の条文から来た別の距離です。どれか一つを満たせば終わりではありません。 「キュービクルは建物から3m離せばいい」「認定品なら距離は自由」という覚え方をしていると、消防同意や竣工 ...

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受変電設備の実務

2026/8/20

絶縁協調とは?LIWV・避雷器・保護レベルの決め方

結論から言います 絶縁協調は、系統に生じる過電圧、避雷器などが抑える実効的な保護レベル、機器が耐えるLIWV(雷インパルス耐電圧)を同じ電圧・波形・端子間で比較し、必要な余裕を確保する設計です。避雷器の制限電圧だけでなく、設置位置、線路側・接地側リード線、接地電位上昇、進行波、開閉サージ、標高・汚損まで一体で確認します。 「6.6kV機器なら雷インパルス60kVだから安心」「LAを引込口に付ければ盤内全部が守られる」という判断は、絶縁協調ではありません。60kVがどの機器のどの端子間・試験条件か、LA動作 ...

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受変電設備の実務

2026/8/20

UPS容量の選び方|VA・W・バックアップ時間・バッテリー

結論から言います UPSは、接続機器のVA(皮相電力)合計とW(有効電力)合計の両方を定格内に収め、その負荷で必要なバックアップ時間をメーカーの時間表・選定ツールへ照合して選びます。容量に余裕があっても時間が足りるとは限らず、反対に公称時間が長くてもW定格を超える機器は接続できません。 UPS(無停電電源装置)は、「消費電力が600Wだから700W機でよい」と一つの数字だけで選ぶと失敗します。VAとW、定常負荷と起動・突入、給電方式と切替時間、初期電池と劣化後、UPS給電とバイパス給電を分けて判断する必要 ...

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