1種 候補問題

候補問題No.4の複線図と作業ポイント|変圧器+配線用遮断器|第一種電気工事士 技能試験

この記事でわかること

  • No.4の回路構成(変圧器+配線用遮断器)
  • 配線用遮断器(MCCB)の端子台接続方法
  • 変圧器二次側から分岐回路への配線手順
  • 接地線EBと遮断器の組み合わせの注意点

この記事は令和8年度(2026年度)の公表候補問題に基づいています。施工条件の詳細(ケーブルの種類・長さ・接続方法など)は試験当日に明示されます。

結論から言います

候補問題No.4は、単相変圧器で降圧し、配線用遮断器を経由して照明・コンセント回路に配線する問題です。

No.4のポイント
電源:1φ2W 6,600V → 変圧器 → 100V
主な機器:ランプレセプタクル、配線用遮断器(B)、スイッチ(イ)、コンセント(E付)
難易度:中程度
注意点:配線用遮断器の1次側・2次側の接続方向

第一種固有の基本作業(KIP線・端子台・CVVケーブル)については「第一種電気工事士 技能試験の基本作業|KIP線・端子台・CVVケーブルの施工」で詳しく解説しています。

回路の構成

電源6,600Vを変圧器で100Vに降圧し、配線用遮断器を通して分岐回路に配電します。低圧側は配線用遮断器の2次側から分岐して、スイッチ+ランプレセプタクルの照明回路と、コンセント回路を構成します。

器具 数量 備考
変圧器(端子台で代用) 1 高圧→100V
配線用遮断器 1 B(2P1E等)
ランプレセプタクル 1 スイッチ「イ」で操作
埋込連用タンブラスイッチ 1
接地極付コンセント 1 E付き
ジョイントボックス 1 アウトレットボックス

単線図

以下が候補問題No.4の単線図です。試験では、この単線図と施工条件を読み取り、低圧側の配線作業を行います。

【図】候補問題No.4 単線図
(画像準備中)

複線図の書き方

第一種の候補問題では、高圧側は端子台で代用されるため、低圧側の複線図を書くことが重要です。高圧側の端子台は施工条件で端子番号が指定されます。

Step 1:接地側(白)を負荷・コンセントへ
変圧器100V端子(N側)── 配線用遮断器N側 ── 負荷(ランプレセプタクル受金側)
── コンセント(W側)
Step 2:非接地側(黒)をスイッチ・コンセントへ
変圧器100V端子(L側)── 配線用遮断器L側 ── スイッチ「イ」
── コンセント(L側)
Step 3:スイッチから負荷へ
スイッチ「イ」── ランプレセプタクル(へそ側)
【図】候補問題No.4 複線図(低圧側)
(画像準備中)

施工のポイント

  • 配線用遮断器の接続方向 ── 1次側(電源側)と2次側(負荷側)を間違えない
  • 配線用遮断器のN端子 ── 接地側(白線)を必ずN端子に接続
  • 接地極付コンセントのE端子 ── 接地線の接続
  • 変圧器端子台 ── KIP線の圧着端子取り付け

よくある欠陥

欠陥=一発不合格です。第一種は第二種と同じ欠陥判定基準が適用されます。特に端子台への結線は第一種特有のミスが起きやすいので注意してください。

  • 配線用遮断器の1次側・2次側の取り違え
  • 配線用遮断器のN端子に黒線(非接地側)を接続
  • 接地極付コンセントの接地線未接続
  • ランプレセプタクルの極性間違い

No.4の攻略の核心

配線用遮断器の1次側/2次側を間違えない
  • 1次側(電源側)= 変圧器端子台から来る電線を接続する側
  • 2次側(負荷側)= 照明回路・コンセント回路へ分岐する側
  • N端子には必ず白線(接地側)を接続
  • 接地極付コンセントのE端子にはED種接地(D種接地)を施す

覚え方:「MCCBは"入口"から"出口"へ。入口=1次(電源)、出口=2次(負荷)」

配線用遮断器の接続図

変圧器端子台(100V)
u端子 → L(非接地側・黒)
v端子 → N(接地側・白)
EB接地 → v端子(中性点)
配線用遮断器(MCCB)
1次側(上)← 電源(変圧器)からの電線
L端子 ← 黒線 / N端子 ← 白線
── ── ── ── ──
2次側(下)→ 負荷への電線
L端子 → 黒線 / N端子 → 白線
照明回路
ランプレセプタクル
受金ねじ部 → 白(N)
中央端子 → 黒(L)
コンセント回路
接地極付コンセント
W側 → 白(N)
E端子 → ED種接地

よくある間違い3選

No.4でやりがちなミス
  1. 配線用遮断器の1次側と2次側を逆に接続する
    遮断器の端子マーク(LINE/LOAD や 1次/2次の表記)を必ず確認してから接続しましょう。1次側(上側)が電源、2次側(下側)が負荷です。
  2. N端子に黒線を接続してしまう
    N=Neutral=接地側=白線です。「NはNeutralで白」と覚えましょう。L端子には非接地側の黒線を接続します。
  3. 接地極付コンセントのE端子に接地線を接続し忘れる
    コンセントに「E」の刻印がある端子にはED種接地(D種接地)の接地線を接続します。この接続を忘れると欠陥判定になるため、複線図の段階でE端子を必ず書き込んでおきましょう。

まとめ

候補問題No.4は単相変圧器で降圧し、配線用遮断器を経由して照明・コンセント回路に配線する問題です。試験当日は施工条件をよく読み、端子台の結線番号や接地線の接続先を確認してから作業を始めましょう。

確認問題

No.4の理解度をチェックしましょう。

Q1. 配線用遮断器の1次側に接続するのはどれか。

イ.負荷への電線 ロ.変圧器からの電線 ハ.接地線 ニ.KIP線

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正解:ロ(変圧器からの電線)
配線用遮断器の1次側は電源側です。変圧器の低圧端子台から来る電線(黒・白)を1次側のL端子・N端子に接続します。2次側(負荷側)から照明やコンセントへ分岐します。

Q2. 配線用遮断器のN端子に接続すべき電線の色は。

イ.黒 ロ.白 ハ.赤 ニ.緑

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正解:ロ(白)
N=Neutral=接地側電線なので白線を接続します。L端子には非接地側の黒線を接続します。「NはNeutralで白」と覚えておくと間違いません。

Q3. 接地極付コンセントのE端子に施す接地の種別は。

イ.EB種接地 ロ.ED種接地 ハ.A種接地 ニ.C種接地

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正解:ロ(ED種接地)
接地極付コンセントや機器の金属外箱にはD種接地(ED)を施します。EB種(B種接地)は変圧器の二次側中性点に施すものなので混同しないようにしましょう。コンセント=D種、変圧器中性点=B種です。

Q4. ランプレセプタクルの受金ねじ部に接続するのはどれか。

イ.非接地側(黒) ロ.接地側(白) ハ.接地線(緑) ニ.赤

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正解:ロ(接地側・白)
ランプレセプタクルの受金ねじ部(外側の金属筒)には接地側の白線を接続します。電球交換時に触れやすい外側の金属部分を接地側にすることで感電を防ぎます。奥の中央端子(へそ)には非接地側の黒線を接続します。

第一種の技能試験対策に

No.4は配線用遮断器の接続が加わりますが、低圧側の回路自体は第二種と同じです。テキストで手順を確認し、候補問題を繰り返し練習しましょう。

独学に不安がある方は、通信講座で映像を見ながら学ぶのも効果的です。

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