1種 候補問題

候補問題No.5の複線図と作業ポイント|三相動力回路+表示灯|第一種電気工事士 技能試験

この記事でわかること

  • No.5の回路構成(三相動力回路+表示灯)
  • 三相変圧器の端子台結線パターン
  • 電源表示灯と運転表示灯の接続の違い
  • 三相動力回路のR・S・T相の配線方法

この記事は令和8年度(2026年度)の公表候補問題に基づいています。施工条件の詳細(ケーブルの種類・長さ・接続方法など)は試験当日に明示されます。

結論から言います

候補問題No.5は、三相変圧器で6,600Vを200Vに降圧し、電源表示灯と運転表示灯を備えた三相動力回路を配線する問題です。

No.5のポイント
電源:3φ3W 6,600V → 変圧器 → 3φ3W 200V
主な機器:押ボタンスイッチ(S)、3P15Aブレーカ、3P250Vコンセント、電源表示灯、運転表示灯
難易度:やや高(三相回路+表示灯の配線)
注意点:電源表示灯と運転表示灯の接続位置の違い

第一種固有の基本作業(KIP線・端子台・CVVケーブル)については「第一種電気工事士 技能試験の基本作業|KIP線・端子台・CVVケーブルの施工」で詳しく解説しています。

回路の構成

三相6,600Vを変圧器で3φ3W 200Vに降圧し、三相の動力回路を構成します。電源表示灯は遮断器の2次側(電源が来ていることを表示)、運転表示灯はスイッチ投入時に点灯するように配線します。

器具 数量 備考
変圧器(端子台で代用) 1 三相6,600V→200V
配線用遮断器(3P) 1 3P15A
コンセント(3P250V) 1 三相200V用
押ボタンスイッチ 1 S
電源表示灯(赤ランプ) 1 電源ON時に点灯
運転表示灯 1 負荷運転時に点灯

単線図

以下が候補問題No.5の単線図です。試験では、この単線図と施工条件を読み取り、低圧側の配線作業を行います。

【図】候補問題No.5 単線図
(画像準備中)

複線図の書き方

第一種の候補問題では、高圧側は端子台で代用されるため、低圧側の複線図を書くことが重要です。高圧側の端子台は施工条件で端子番号が指定されます。

三相動力回路の配線

三相200V回路では、R・S・T(またはU・V・W)の3線を配線します。白線=接地側という概念はなく、3本とも電圧がかかっています。

電源表示灯:遮断器の2次側に接続 → 電源がONなら常時点灯
運転表示灯:押ボタンスイッチの後段に接続 → 負荷運転中のみ点灯

表示灯は200V回路のうちの2線間(例:R-S間)に接続します。施工条件で指定された相間に接続してください。

【図】候補問題No.5 複線図(低圧側)
(画像準備中)

施工のポイント

  • 三相回路の相順 ── R, S, T の順番を間違えない
  • 電源表示灯と運転表示灯の接続位置 ── それぞれの機能に合った位置に接続
  • 3P250Vコンセントの結線 ── 三相3線を正しい端子に
  • 接地線EB ── 施工条件で指定された変圧器端子台の接地端子に接続(B種接地)
  • 接地線ED ── 低圧側機器の接地

よくある欠陥

欠陥=一発不合格です。第一種は第二種と同じ欠陥判定基準が適用されます。特に端子台への結線は第一種特有のミスが起きやすいので注意してください。

  • 電源表示灯と運転表示灯の接続位置を逆にする
  • 三相の相順間違い
  • 3P250Vコンセントの結線ミス
  • 接地線(EB, ED)の未接続

No.5 攻略の核心

電源表示灯と運転表示灯の接続位置の違い
  • 電源表示灯 = MCCBの2次側に接続 → 電源が来ていれば常時点灯
  • 運転表示灯 = スイッチ(またはMC)の後段に接続 → 負荷運転中のみ点灯
  • どちらも200V 2線間(例:R-S間)に接続する
  • この2つの接続位置を逆にすると欠陥判定です

覚え方:電源灯はブレーカの後、運転灯はスイッチの後

電源表示灯 vs 運転表示灯

電源表示灯
接続位置
MCCBの2次側(200V 2線間)
──────
点灯条件
電源ON時に常時点灯
──────
用途
電源が来ているかの確認
──────
回路上の位置
MCCB → ★ここ → SW
運転表示灯
接続位置
スイッチの後段(200V 2線間)
──────
点灯条件
スイッチON(負荷運転中)のみ
──────
用途
負荷が運転中かの確認
──────
回路上の位置
SW → ★ここ → 電動機

よくある間違い3選

No.5でやりがちなミス
  1. 電源表示灯と運転表示灯の接続位置を逆にする
    最も多いミスです。「電源灯=MCCB後、運転灯=SW後」を暗記しましょう。位置を逆にすると、電源灯が運転時のみ点灯し、運転灯が常時点灯する回路になってしまいます。
  2. 三相の相順(R, S, T)を間違える
    施工条件には電線の色指定(黒・赤・青など)があります。相順と色の対応を施工条件で必ず確認してから結線しましょう。間違えると欠陥になります。
  3. EB接地とED接地を混同する
    EB(B種接地)= 変圧器端子台の接地端子に接続。ED(D種接地)= 電動機の外箱に接続。名前が似ていますが接続先がまったく違います。

まとめ

候補問題No.5は三相変圧器で6,600Vを200Vに降圧し、電源表示灯と運転表示灯を備えた三相動力回路を配線する問題です。試験当日は施工条件をよく読み、端子台の結線番号や接地線の接続先を確認してから作業を始めましょう。

確認問題

No.5の理解度をチェックしましょう。

Q1. 電源表示灯を接続する位置はどれか。

イ. MCCBの1次側 ロ. MCCBの2次側 ハ. 電動機の端子 ニ. 変圧器の1次側

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正解:ロ(MCCBの2次側)
電源表示灯はMCCBの2次側(200V 2線間)に接続します。MCCBが投入されて電源が供給されていれば常時点灯し、「電源が来ている」ことを表示します。

Q2. 運転表示灯が点灯するのはいつか。

イ. 電源ONで常時 ロ. スイッチON(負荷運転中)のみ ハ. 電源OFFのとき ニ. 常に点灯しない

解答を見る

正解:ロ(スイッチON(負荷運転中)のみ)
運転表示灯はスイッチの後段に接続されています。スイッチがONのときだけ電圧が加わるため、負荷(電動機)が運転中のときのみ点灯します。

Q3. 三相200V回路で表示灯を接続する線は。

イ. 3線全て ロ. 2線間(例:R-S間) ハ. 1線と接地 ニ. KIP線

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正解:ロ(2線間(例:R-S間))
三相200V回路で表示灯を接続するときは、3線のうち任意の2線間に接続します。三相の各線間電圧は200Vなので、どの2線間でも200Vが得られます。3線全てに繋ぐ必要はありません。

Q4. ED種接地を施す箇所はどれか。

イ. 変圧器端子台 ロ. 電動機の外箱 ハ. MCCBの外箱 ニ. KIP線の遮へい層

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正解:ロ(電動機の外箱)
ED(D種接地)は電動機などの金属外箱に施します。300V以下の機器に対する感電防止のための接地です。変圧器端子台の接地端子に施すのはEB(B種接地)なので混同しないようにしましょう。

参考テキスト

No.5は三相回路と2種類の表示灯が加わり、第二種にはない配線パターンです。テキストと練習材料で何度も繰り返し練習しましょう。

独学が不安な方は通信講座も選択肢です。三相回路や表示灯の結線など第一種特有の内容を映像で学べます。

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