1種 候補問題

候補問題No.8の複線図と作業ポイント|電動機制御+照明回路|第一種電気工事士 技能試験

この記事でわかること

  • No.8の回路構成(電動機制御+照明回路)
  • 動力回路と照明回路の2系統の配線方法
  • 運転表示灯のMC補助接点への接続
  • No.6との違いと共通点の比較

この記事は令和8年度(2026年度)の公表候補問題に基づいています。施工条件の詳細(ケーブルの種類・長さ・接続方法など)は試験当日に明示されます。

結論から言います

候補問題No.8は、三相変圧器で降圧し、電磁開閉器で電動機を制御しながら照明回路も配線する複合問題です。

No.8のポイント
電源:3φ3W 6,600V → 変圧器 → 3φ3W 200V
主な機器:電磁開閉器(MS)、電動機(M)、配線用遮断器(B)、ランプレセプタクル(R)、運転表示灯
難易度:高い(動力回路と照明回路の混在)
注意点:200V動力と照明を混同しない、制御回路の配線

第一種固有の基本作業(KIP線・端子台・CVVケーブル)については「第一種電気工事士 技能試験の基本作業|KIP線・端子台・CVVケーブルの施工」で詳しく解説しています。

回路の構成

三相6,600Vを変圧器で200Vに降圧し、電磁開閉器(MS)で電動機(M)を制御する動力回路と、ランプレセプタクルの照明回路を併せて配線する複合的な問題です。No.6と類似していますが、照明回路(ランプレセプタクル)が加わる分、配線量が増えます。

器具 数量 備考
変圧器(端子台で代用) 1 三相6,600V→200V
電磁開閉器(端子台で代用) 1 MS
電動機(端子台で代用) 1 M
配線用遮断器 1 B
ランプレセプタクル 1 R(照明用)
運転表示灯 1 MS動作時に点灯
押ボタンスイッチ等 1 A(操作用)

単線図

以下が候補問題No.8の単線図です。試験では、この単線図と施工条件を読み取り、低圧側の配線作業を行います。

【図】候補問題No.8 単線図
(画像準備中)

複線図の書き方

第一種の候補問題では、高圧側は端子台で代用されるため、低圧側の複線図を書くことが重要です。高圧側の端子台は施工条件で端子番号が指定されます。

動力回路(三相200V)

No.6と同様に、主回路(変圧器→遮断器→電磁開閉器→電動機)と制御回路(押ボタン→コイル)を配線します。

照明回路

三相200Vのうち2線間から100Vを取り出すか、施工条件で指定された方法でランプレセプタクルに配線します。施工条件をよく読んでください。

運転表示灯

電磁開閉器の動作(電動機運転中)を表示するランプです。コイル端子と並列または補助接点に接続します。

【図】候補問題No.8 複線図(低圧側)
(画像準備中)

施工のポイント

  • 動力回路と照明回路の区別 ── 配線の太さ・種類が異なる場合がある
  • 電磁開閉器の配線 ── No.6と共通。主回路+制御回路を分けて理解
  • ランプレセプタクルへの配線 ── 200Vから照明用電圧をどう取り出すか確認
  • 接地線EB・ED ── 施工条件で指定された変圧器の接地端子にEB(B種接地)、電動機外箱にED(D種接地)

よくある欠陥

欠陥=一発不合格です。第一種は第二種と同じ欠陥判定基準が適用されます。特に端子台への結線は第一種特有のミスが起きやすいので注意してください。

  • 動力回路と照明回路の配線混同
  • 電磁開閉器の主接点・コイル端子の間違い
  • ランプレセプタクルの極性間違い
  • 接地線(EB, ED)の未接続

No.8 攻略の核心

No.6の動力回路+照明回路の複合。回路を3つに分けて考える
  1. 主回路(動力): 三相200V → MCCB → MS主接点(R→U, S→V, T→W) → 電動機(M)
  2. 制御回路: 200Vの2線間 → BS-OFF(b接点) → BS-ON(a接点)// 補助接点 → MSコイル+運転表示灯(並列)
  3. 照明回路: 200Vの2線間 → スイッチ → ランプレセプタクル

覚え方:No.8 = No.6 + 照明回路。動力と照明を混同しなければOK

No.6 vs No.8 比較カード

No.6(電動機制御のみ)
回路構成: 動力のみ
電動機制御: MCCB → MS → M
照明回路: なし
配線量: 多い
──────
難易度:
No.8(動力+照明)
回路構成: 動力+照明
電動機制御: MCCB → MS → M
照明回路: ランプレセプタクル追加
配線量: 最多
──────
難易度: 最高(配線量最多)

No.8はNo.6に照明回路が加わった複合問題。動力系と照明系を明確に区別して配線します

よくある間違い3選

No.8でやりがちなミス
  1. 動力回路と照明回路のケーブルを混同する
    太いCVV等は動力回路用、細いVVFは照明回路用です。太い線=動力、細い線=照明で区別しましょう。施工条件に指定されたケーブルの種類と太さを必ず確認してから結線します。
  2. 照明用の電圧の取り出し方を間違える
    照明回路の電圧は施工条件で指定された相間(例: R-S間の200V)から取り出します。施工条件を読み飛ばして適当な2線間から取ると欠陥判定です。必ず条件指定を確認してください。
  3. EB/EDの接続先を間違える
    EB(B種接地)= 変圧器の接地端子に接続。ED(D種接地)= 電動機の外箱に接続。名前が似ていますが接続先がまったく違います。「EBB種=変圧器、EDD種=電機」で覚えましょう。

まとめ

候補問題No.8は三相変圧器で降圧し、電磁開閉器で電動機を制御しながら照明回路も配線する複合問題です。試験当日は施工条件をよく読み、端子台の結線番号や接地線の接続先を確認してから作業を始めましょう。

確認問題

No.8の理解度をチェックしましょう。

Q1. No.8はNo.6と比較して追加される回路はどれか。

イ. コンセント回路 ロ. 照明回路 ハ. 200V回路 ニ. 制御回路

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正解:ロ(照明回路)
No.8はNo.6の電動機制御回路に照明回路(ランプレセプタクル)が追加された複合問題です。動力回路と制御回路はNo.6と同じ構成で、そこにスイッチ+ランプレセプタクルの照明系統が加わります。

Q2. 電磁開閉器の主接点の結線で正しいものはどれか。

イ. R→U, S→V, T→W ロ. R→W, S→V, T→U ハ. R→V, S→U, T→W ニ. R→U, S→W, T→V

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正解:イ(R→U, S→V, T→W)
電磁開閉器(MS)の主接点は、電源側端子R・S・Tに対して負荷側端子U・V・Wが対応します。R→U、S→V、T→Wとアルファベット順に接続するのが基本です。No.6でもNo.8でもこの接続は共通です。

Q3. 運転表示灯の正しい接続方法はどれか。

イ. MCコイルと直列 ロ. MCコイルと並列 ハ. 電動機と直列 ニ. MCCBと並列

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正解:ロ(MCコイルと並列)
運転表示灯はMCコイルと並列に接続します。MCコイルに電圧がかかっている(=電動機運転中)ときだけ表示灯も点灯し、運転状態を表示できます。直列にするとコイルへの電圧が低下してMSが正常動作しません。

Q4. ED種接地を施す箇所はどれか。

イ. 変圧器端子台 ロ. 電動機の外箱 ハ. MCCBの外箱 ニ. ランプレセプタクル

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正解:ロ(電動機の外箱)
ED(D種接地)は電動機などの金属外箱に施します。300V以下の機器に対する感電防止のための接地です。変圧器の接地端子に施すのはEB(B種接地)なので混同しないようにしましょう。「EDD種=電機」で覚えると間違えません。

参考テキスト

No.8は候補問題で最も配線量が多い問題の一つです。No.6の動力回路に照明回路が加わるため、2つの回路を明確に区別して練習しましょう。

独学が不安な方は通信講座も選択肢です。電磁開閉器の制御回路や照明回路の配線など第一種特有の内容を映像で学べます。

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