1種 候補問題

候補問題No.1の複線図と作業ポイント|単相変圧器+200V回路|第一種電気工事士 技能試験

この記事でわかること

  • No.1の回路構成(単相変圧器+100V/200V)
  • 変圧器端子台への結線方法
  • 200V回路の極性と250Vコンセントの配線
  • 接地線EBの正しい接続位置

この記事は令和8年度(2026年度)の公表候補問題に基づいています。施工条件の詳細(ケーブルの種類・長さ・接続方法など)は試験当日に明示されます。

結論から言います

候補問題No.1は、単相変圧器で6,600Vを降圧し、100V回路と200V回路の両方に配線する問題です。

No.1のポイント
電源:1φ2W 6,600V → 変圧器 → 100V+200V
主な機器:ランプレセプタクル、スイッチ、250Vコンセント(2P)
難易度:中程度(100V/200Vの2系統を正しく配線する必要あり)
注意点:200V回路の極性、変圧器端子台の結線、接地線EB

第一種固有の基本作業(KIP線・端子台・CVVケーブル)については「第一種電気工事士 技能試験の基本作業|KIP線・端子台・CVVケーブルの施工」で詳しく解説しています。

回路の構成

電源6,600Vを変圧器で降圧し、100V系統(照明回路)と200V系統(コンセント)の2系統に分岐します。100V側はスイッチでランプレセプタクルを操作する一般的な照明回路で、200V側は250Vコンセントに直結します。

器具 数量 備考
変圧器(端子台で代用) 1 高圧→100V/200V
ランプレセプタクル 2 スイッチ「イ」で操作
埋込連用タンブラスイッチ 3
コンセント(250V 2P) 1 200V回路
ジョイントボックス 1 アウトレットボックス

単線図

以下が候補問題No.1の単線図です。試験では、この単線図と施工条件を読み取り、低圧側の配線作業を行います。

【図】候補問題No.1 単線図
(画像準備中)

複線図の書き方

第一種の候補問題では、高圧側は端子台で代用されるため、低圧側の複線図を書くことが重要です。高圧側の端子台は施工条件で端子番号が指定されます。

低圧側(100V回路)の複線図

Step 1:接地側(白)を負荷へ
変圧器100V端子(N側)──白── ランプレセプタクル(受金ねじ部)×2
Step 2:非接地側(黒)をスイッチへ
変圧器100V端子(L側)──黒── スイッチ「イ」(入力側)
Step 3:スイッチから負荷へ
スイッチ「イ」──色自由── ランプレセプタクル(へそ側)

200V回路

変圧器の200V端子から250Vコンセントへ直結します。200V回路には接地線(EB)の接続が必要です。極性(U-V)に注意してください。

【図】候補問題No.1 複線図(低圧側)
(画像準備中)

施工のポイント

  • 変圧器端子台の結線 ── 高圧側(KIP線+圧着端子)と低圧側(VVFケーブル)を間違えない
  • 100Vと200Vの分岐 ── 変圧器の端子番号から正しい電圧を取り出す
  • 250Vコンセントの極性 ── 施工条件で指定された端子に接続
  • 接地線EB ── 変圧器の二次側(低圧側)中性点の接地端子に接続

よくある欠陥

欠陥=一発不合格です。第一種は第二種と同じ欠陥判定基準が適用されます。特に端子台への結線は第一種特有のミスが起きやすいので注意してください。

  • 100V回路と200V回路の取り違え(端子番号の確認ミス)
  • 250Vコンセントの極性間違い
  • KIP線の心線損傷(剥ぎ取り時)
  • 端子台のネジ締め不足
  • 接地線EBの未接続
  • ランプレセプタクルの極性間違い(受金=白)

No.1の攻略の核心

「100V系統と200V系統を端子台から正しく取り出す」
  • 100V = u-v間(またはv-w間)から取り出す。vが中性点(接地側)
  • 200V = u-w間から取り出す。接地線なし(Nを入れない)
  • 200V回路にN(中性線)を入れてしまうのが最頻出ミス!

200Vはuとwの2本だけで配線します。vはあくまで中性点(100V回路の接地側=白線側)なので、200V回路には関係ありません。ここを間違えると即欠陥になります。

端子台の結線イメージ

変圧器 端子台の構成(二次側)
u
v
w
u ─ v 間 = 100V(v = 接地側)
v ─ w 間 = 100V(v = 接地側)
u ─ w 間 = 200V(Nなし・2本配線)
EB接地v端子(二次側中性点にB種接地)

※ 高圧側(U-V-W)にはKIP線(黒)を接続します

よくある間違い対策3選

この3つを押さえれば欠陥を防げる

間違い1:200V回路に白線(N)を接続してしまう

200Vはu-w間で取り出します。v(中性点)は100V回路専用です。200V回路にvを接続すると、100Vしか出ないか短絡になるため即欠陥になります。

間違い2:EB接地の接続先を間違える

EBはB種接地で、v端子(二次側中性点)に接続します。変圧器の外箱ではありません。外箱の接地はA種接地(EA)です。EB = 「B種」= 二次側中性点、と覚えましょう。

間違い3:250Vコンセントの極性を間違える

200V回路には250Vコンセントを使います。接地極の位置は施工条件で指定されるため、必ず施工条件を確認してから配線してください。接地極付きコンセントの場合、接地線の接続先も間違えやすいポイントです。

まとめ

候補問題No.1のポイントは、単相変圧器の二次側端子台から100Vと200Vの2系統を正しく取り出すことです。

  • 100V回路:u-v間(またはv-w間)から取り出し、vが接地側(白線)
  • 200V回路:u-w間から取り出し、中性線(N)は接続しない
  • EB接地:B種接地としてv端子(二次側中性点)に接続
  • 250Vコンセント:200V回路に使用し、施工条件で極性を確認

変圧器の回路は一見複雑ですが、端子台の結線パターンは決まっています。複線図を正確に書ければ、あとは施工条件どおりに配線するだけです。何度も複線図を練習して、本番で迷わないようにしましょう。

確認問題

この記事の内容を確認しましょう。

Q1. 単相変圧器の二次側でu-w間の電圧は何Vか。

イ.100V ロ.200V ハ.6,600V ニ.0V

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正解:ロ(200V)
u-v間が100V、v-w間が100Vなので、u-w間は100V+100V=200Vです。この200Vを利用して200V回路(250Vコンセント)を構成します。

Q2. 200V回路に必要な電線の本数は何本か。

イ.2本(L-N) ロ.2本(u-w) ハ.3本(u-v-w) ニ.1本

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正解:ロ(2本、u-wのみ)
200Vはu端子とw端子の2本だけで取り出します。中性点v(N線)は不要です。「200Vなのに2本だけ?」と迷いがちですが、u-w間にすでに200Vの電位差があるため、N線は必要ありません。

Q3. EB種接地を施す箇所として正しいものはどれか。

イ.変圧器の一次側端子 ロ.変圧器の二次側中性点 ハ.250Vコンセントの接地端子 ニ.KIP線の遮へい層

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正解:ロ(変圧器の二次側中性点)
EB = B種接地です。B種接地は変圧器の二次側(低圧側)中性点に施します。外箱の接地はA種接地(EA)、コンセントの接地はD種接地(ED)です。接地種別を混同しないようにしましょう。

Q4. ランプレセプタクルの受金ねじ部に接続すべき電線の色は。

イ.黒 ロ.白 ハ.赤 ニ.緑

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正解:ロ(白)
ランプレセプタクルの受金ねじ部(外側の大きな金属部分)には接地側の白線を接続します。感電防止のため、触れやすい受金ねじ部を接地側にするのがルールです。黒線は中心の舌片に接続します。

第一種の技能試験対策に

テキストで施工手順を確認してから練習に取りかかりましょう。

独学に不安がある方は、通信講座も選択肢の一つです。

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