1種 候補問題

候補問題No.9の複線図と作業ポイント|タイムスイッチ回路|第一種電気工事士 技能試験

この記事でわかること

  • No.9の回路構成(タイムスイッチ回路)
  • タイムスイッチ端子(S1・S2・L1・L2)の結線
  • 第二種No.3(タイムスイッチ)との違い
  • 施工条件で指定される配線方法の読み取り方

この記事は令和8年度(2026年度)の公表候補問題に基づいています。施工条件の詳細(ケーブルの種類・長さ・接続方法など)は試験当日に明示されます。

結論から言います

候補問題No.9は、単相変圧器で降圧し、タイムスイッチ(TS)で照明を自動制御する問題です。

No.9のポイント
電源:1φ2W 6,600V → 変圧器 → 100V
主な機器:タイムスイッチ(TS)、確認表示灯(A)(3A)、ランプレセプタクル(R)、スイッチ(イ)
難易度:中程度(タイムスイッチの端子配線がポイント)
注意点:タイムスイッチの電源端子(S1,S2)と出力端子(L1,L2)を間違えない

第一種固有の基本作業(KIP線・端子台・CVVケーブル)については「第一種電気工事士 技能試験の基本作業|KIP線・端子台・CVVケーブルの施工」で詳しく解説しています。

回路の構成

電源6,600Vを変圧器で100Vに降圧し、タイムスイッチ(TS)で照明の自動ON/OFFを制御する回路です。タイムスイッチには電源端子と出力端子があり、設定した時間に自動で照明を点灯・消灯します。確認表示灯でタイムスイッチの動作状態を確認できます。

器具 数量 備考
変圧器(端子台で代用) 1 高圧→100V
タイムスイッチ 1 TS
確認表示灯 1 A(3A)
ランプレセプタクル 1 R
埋込連用タンブラスイッチ 1
ジョイントボックス 1 アウトレットボックス

単線図

以下が候補問題No.9の単線図です。試験では、この単線図と施工条件を読み取り、低圧側の配線作業を行います。

【図】候補問題No.9 単線図
(画像準備中)

複線図の書き方

第一種の候補問題では、高圧側は端子台で代用されるため、低圧側の複線図を書くことが重要です。高圧側の端子台は施工条件で端子番号が指定されます。

タイムスイッチの端子

電源端子(S1, S2):タイムスイッチ自体の動力用。常時100Vが供給される
出力端子(L1, L2):設定時間になると接点が閉じ、負荷に電力を供給

Step 1:電源端子への配線
変圧器100V → S1(L側), S2(N側)── タイムスイッチの駆動電源
Step 2:出力端子から負荷へ
L1, L2 から照明回路へ ── タイマーで自動ON/OFF
Step 3:手動スイッチとの関係
施工条件によっては、タイムスイッチと手動スイッチの切替や並列運用が指定される場合がある
【図】候補問題No.9 複線図(低圧側)
(画像準備中)

施工のポイント

  • タイムスイッチの電源端子と出力端子 ── S1/S2(電源)とL1/L2(出力)を間違えない
  • 確認表示灯の接続位置 ── 施工条件の指定に従う
  • 手動スイッチとの関係 ── タイムスイッチと手動スイッチの切替方式を確認
  • 接地線EB ── 変圧器の二次側中性点の接地端子に接続(B種接地)

よくある欠陥

欠陥=一発不合格です。第一種は第二種と同じ欠陥判定基準が適用されます。特に端子台への結線は第一種特有のミスが起きやすいので注意してください。

  • タイムスイッチの電源端子と出力端子の取り違え
  • 確認表示灯の配線ミス
  • 変圧器端子台の結線ミス
  • 接地線EBの未接続

No.9 攻略の核心

タイムスイッチの電源端子(S1,S2)と出力端子(L1,L2)を間違えない
  • S1, S2 = 電源(Supply) → タイムスイッチ自体を動かすための100V
  • L1, L2 = 出力(Load) → 設定時間に照明へ電力を送る
  • S1にL(黒線・非接地側)、S2にN(白線・接地側)を接続
  • L1から負荷へL(黒線)、L2はN共通(白線)

覚え方:SはSupply(電源)、LはLoad(負荷)

タイムスイッチ端子の結線図

電源側(S端子)── 入る
S1(L) 非接地側(黒線)
S2(N) 接地側(白線)
負荷側(L端子)── 出る
L1(L) 負荷へ(黒線)
L2(N) 接地側共通(白線)

S端子で100Vを受け取り、設定時間になるとL端子から負荷に送電します

第二種No.3(タイムスイッチ)との比較

第二種No.3と第一種No.9の共通点と違い

第二種の候補問題No.3もタイムスイッチを使う問題です。基本的な端子配線(S1/S2に電源、L1/L2から負荷へ)はどちらも同じです。

違い:第一種No.9ではKIP線(高圧側)の端子台結線が加わります。ただし、低圧側のタイムスイッチ配線自体は第二種と同じ要領です。第二種No.3をマスターしていれば、低圧部分はそのまま応用できます。

よくある間違い3選

No.9でやりがちなミス
  1. S端子とL端子を逆に接続する
    S端子(Supply)は電源、L端子(Load)は負荷です。逆にするとタイムスイッチ自体が動作しません。「S=Supply=電源」「L=Load=負荷」で覚えましょう。
  2. 確認表示灯の同時/異時の配線を間違える
    確認表示灯(パイロットランプ)の配線は「同時点灯」か「異時点灯」かで全く異なります。施工条件を必ず確認してから配線してください。
  3. EB接地の接続先を間違える
    EBは変圧器の外箱ではなく、二次側中性点(v端子)の接地端子に接続します(B種接地)。接続先を間違えると欠陥判定です。

まとめ

候補問題No.9は単相変圧器で降圧し、タイムスイッチ(TS)で照明を自動制御する問題です。試験当日は施工条件をよく読み、端子台の結線番号や接地線の接続先を確認してから作業を始めましょう。

確認問題

No.9の理解度をチェックしましょう。

Q1. タイムスイッチの電源端子はどれか。

イ. L1, L2 ロ. S1, S2 ハ. A1, A2 ニ. K, L

解答を見る

正解:ロ(S1, S2)
タイムスイッチの電源端子はS1とS2です。SはSupply(電源)の頭文字で、タイムスイッチ自体を動かすための100Vを受ける端子です。L1, L2はLoad(負荷)で出力端子です。

Q2. タイムスイッチのS1端子に接続する電線はどれか。

イ. 接地側(白線) ロ. 非接地側(黒線) ハ. 接地線(緑線) ニ. KIP線

解答を見る

正解:ロ(非接地側・黒線)
S1端子にはL(非接地側の黒線)を接続します。S1がL(非接地側)、S2がN(接地側・白線)です。タイムスイッチの電源にも極性があるため、正しく配線しましょう。

Q3. タイムスイッチの出力端子L1, L2が閉じるのはいつか。

イ. 常時 ロ. 設定した時間に ハ. 電源OFF時 ニ. 手動スイッチON時のみ

解答を見る

正解:ロ(設定した時間に)
タイムスイッチはあらかじめ設定した時間に出力端子L1-L2間を閉じ、負荷(照明など)に電力を送ります。時間設定で自動的にON/OFFするのがタイムスイッチの役割です。

Q4. EB種接地を施す箇所として正しいものはどれか。

イ. 変圧器の一次側端子 ロ. 変圧器の二次側中性点 ハ. タイムスイッチの外箱 ニ. ランプレセプタクルの外箱

解答を見る

正解:ロ(変圧器の二次側中性点)
EB(B種接地)は変圧器の二次側中性点(v端子)の接地端子に施します。これは高圧と低圧の混触時に低圧側の電圧上昇を抑えるための保護接地です。変圧器の外箱ではなく、二次側中性点が正しい接続先です。

参考テキスト

No.9のタイムスイッチは第二種No.3でも出題される器具です。端子の名前(S=Supply、L=Load)を理解すれば配線は簡単。KIP線の処理と合わせて練習しましょう。

独学が不安な方は通信講座も選択肢です。タイムスイッチやKIP線の処理など第一種特有の内容を映像で学べます。

関連記事

※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。

内容の誤りやお気づきの点がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。正確な情報をお届けできるよう、随時修正してまいります。

-1種 候補問題

戻る