1種 候補問題

候補問題No.6の複線図と作業ポイント|電磁開閉器による電動機制御|第一種電気工事士 技能試験

この記事でわかること

  • No.6の回路構成(電磁開閉器による電動機制御)
  • 主回路と制御回路の違いと配線方法
  • 電磁開閉器(MC)端子台の結線手順
  • 自己保持回路の仕組みと配線ポイント

この記事は令和8年度(2026年度)の公表候補問題に基づいています。施工条件の詳細(ケーブルの種類・長さ・接続方法など)は試験当日に明示されます。

結論から言います

候補問題No.6は、△-△結線変圧器で降圧し、電磁開閉器(MS)で三相誘導電動機を制御する問題です。

No.6のポイント
電源:3φ3W 6,600V → △-△変圧器 → 3φ3W 200V
主な機器:電磁開閉器(MS)、電動機(M)、押ボタンスイッチ(S)、3P15A、運転表示灯
難易度:高い(主回路と制御回路の両方を正しく配線する必要あり)
注意点:電磁開閉器の主回路(動力)と制御回路(コイル)を分けて理解する

第一種固有の基本作業(KIP線・端子台・CVVケーブル)については「第一種電気工事士 技能試験の基本作業|KIP線・端子台・CVVケーブルの施工」で詳しく解説しています。

回路の構成

三相6,600Vを△-△結線変圧器で200Vに降圧し、電磁開閉器(MS)で三相誘導電動機(M)を制御する回路です。押ボタンスイッチ(S)で電磁開閉器のコイルに電流を流し、主接点を閉じて電動機を運転します。

器具 数量 備考
△-△変圧器(端子台で代用) 1 三相6,600V→200V
電磁開閉器(端子台で代用) 1 MS
三相誘導電動機(端子台で代用) 1 M
配線用遮断器(3P) 1 3P15A
押ボタンスイッチ 1 S(運転/停止)
運転表示灯 1 MS動作時に点灯

単線図

以下が候補問題No.6の単線図です。試験では、この単線図と施工条件を読み取り、低圧側の配線作業を行います。

【図】候補問題No.6 単線図
(画像準備中)

複線図の書き方

第一種の候補問題では、高圧側は端子台で代用されるため、低圧側の複線図を書くことが重要です。高圧側の端子台は施工条件で端子番号が指定されます。

主回路と制御回路

主回路(動力線):変圧器200V → 配線用遮断器 → 電磁開閉器(主接点)→ 電動機
制御回路(制御線):200Vの2線間 → 押ボタンスイッチ → 電磁開閉器コイル

主回路は太い線(通常CVVケーブル)で配線し、制御回路は細い線(VVF等)で配線します。運転表示灯は電磁開閉器の補助接点に接続するか、コイルと並列に接続します。

電磁開閉器端子台の結線

端子台には主回路端子(R, S, T / U, V, W)と制御回路端子(コイル端子)があります。施工条件で端子番号が指定されるので、正確に読み取ってください。

【図】候補問題No.6 複線図(低圧側)
(画像準備中)

施工のポイント

  • 主回路と制御回路を分けて配線 ── 混同すると全体が間違う
  • 電磁開閉器の端子台 ── 主接点端子とコイル端子の区別
  • 押ボタンスイッチの配線 ── 運転(a接点)と停止(b接点)の結線
  • 運転表示灯 ── 電磁開閉器動作時に点灯する位置に接続
  • 接地線EB・ED ── 施工条件で指定された変圧器の接地端子にEB(B種接地)、電動機外箱にED(D種接地)

よくある欠陥

欠陥=一発不合格です。第一種は第二種と同じ欠陥判定基準が適用されます。特に端子台への結線は第一種特有のミスが起きやすいので注意してください。

  • 主回路と制御回路の配線間違い
  • 電磁開閉器の端子台で主接点とコイル端子を取り違え
  • 押ボタンスイッチのa接点・b接点の間違い
  • 接地線(EB, ED)の未接続
  • CVVケーブルのヒゲによる短絡

No.6 攻略の核心

主回路と制御回路を分けて理解し、それぞれ正確に配線する
  • 主回路: 変圧器200V → MCCB → MS主接点(R→U, S→V, T→W) → 電動機
  • 制御回路: 200Vの2線間 → BS-OFF(b接点/直列) → BS-ON(a接点)// 補助接点(並列) → MSコイル
  • 運転表示灯: MSコイルと並列に接続

覚え方:主回路は動力の道、制御回路はコイルへのスイッチ

主回路 vs 制御回路 比較カード

主回路(動力線)
電圧: 三相200V
ケーブル: CVV等(太い)
経路: MCCB → MS主接点 → 電動機
端子: R→U, S→V, T→W
──────
動力を電動機に送る「力の道」
制御回路(制御線)
電圧: 200Vの2線間
ケーブル: VVF等(細い)
経路: BS-OFF → BS-ON // 補助接点 → MSコイル
表示灯: コイルと並列
──────
MSコイルのON/OFFを制御する「指令の道」

太い線=主回路、細い線=制御回路。試験では必ずこの2系統を分けて配線します

よくある間違い3選

No.6でやりがちなミス
  1. 主回路と制御回路を混同して配線
    太い線(主回路)と細い線(制御回路)は完全に別系統です。主回路はMCCBからMS主接点を経て電動機へ、制御回路は200Vの2線間から押ボタンスイッチを経てMSコイルへ。「太い線=主回路、細い線=制御回路」で区別しましょう。
  2. 押ボタンスイッチのa接点/b接点を逆にする
    BS-ON(運転ボタン)はa接点(常時開)、BS-OFF(停止ボタン)はb接点(常時閉)です。覚え方: 「ONはa(アクション)、OFFはb(ブレーキ)」
  3. 運転表示灯をMSコイルと直列にする
    運転表示灯は必ずMSコイルと並列に接続します。直列にするとコイルに十分な電圧がかからず、電磁開閉器が正常に動作しません。

まとめ

候補問題No.6は△-△結線変圧器で降圧し、電磁開閉器(MS)で三相誘導電動機を制御する問題です。試験当日は施工条件をよく読み、端子台の結線番号や接地線の接続先を確認してから作業を始めましょう。

確認問題

No.6の理解度をチェックしましょう。

Q1. 電磁開閉器の主接点の結線で正しい対応はどれか。

イ. R→W, S→V, T→U ロ. R→U, S→V, T→W ハ. R→V, S→W, T→U ニ. R→U, S→W, T→V

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正解:ロ(R→U, S→V, T→W)
電磁開閉器(MS)の主接点は、電源側端子R・S・Tに対して負荷側端子U・V・Wが対応します。R→U、S→V、T→Wとアルファベット順に接続するのが基本です。

Q2. 自己保持回路で補助接点は何と並列に接続するか。

イ. 停止ボタン ロ. 運転ボタン ハ. MCコイル ニ. 表示灯

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正解:ロ(運転ボタン)
自己保持回路では、運転ボタン(BS-ON、a接点)と並列にMSの補助接点を接続します。運転ボタンを押すとMSコイルが励磁され、補助接点も閉じるため、ボタンから手を離してもコイルへの通電が維持(自己保持)されます。

Q3. 停止ボタン(BS-OFF)の接点種別はどれか。

イ. a接点(常時開) ロ. b接点(常時閉) ハ. c接点 ニ. 切替接点

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正解:ロ(b接点・常時閉)
停止ボタンはb接点(常時閉)です。通常は閉じた状態で制御回路に電流を流し、ボタンを押すと開いて回路を遮断します。これにより、常時は通電を維持しつつ、押したときだけ停止できます。覚え方:「OFFはb(ブレーキ)」。

Q4. 運転表示灯の接続方法として正しいものは。

イ. MCコイルと直列 ロ. MCコイルと並列 ハ. MCCBと直列 ニ. 電動機と並列

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正解:ロ(MCコイルと並列)
運転表示灯はMCコイルと並列に接続します。MCコイルに電圧がかかっている(=電動機運転中)ときだけ表示灯も点灯し、運転状態を表示できます。直列にするとコイルへの電圧が低下してMSが正常動作しません。

参考テキスト

No.6は第一種で最も難しい候補問題の一つです。主回路と制御回路を分けて理解し、自己保持回路の配線を体に覚えさせましょう。

独学が不安な方は通信講座も選択肢です。自己保持回路や電磁開閉器の制御など第一種特有の内容を映像で学べます。

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