結論:No.13はA・B・端子台を別々に整理する
令和8年度の候補問題No.13は、Aをリングスリーブ、Bを差込形コネクタで接続し、3極端子台で自動点滅器を代用する課題です。A―B間はVVF 1.6-3Cです。端子台―屋外灯間はVVR 1.6-2Cです。接地極付コンセントのE端子には緑色E1.6を結線します。
旧稿はジョイント部を1か所として扱い、端子台から屋外灯へVVF 3Cを使う構成でした。しかし、令和8年度上期の公式問題はA・Bの2か所があり、接続方法、ケーブル、器具も異なります。本記事では候補図だけで推測せず、2026年7月19日の実問題・材料表・公式解答を基準に完成形を組み直します。
A:リングスリーブ
小刻印2か所
○刻印1か所
B:差込形コネクタ
4本用・3本用・2本用
各1個
端子台:自動点滅器
1=L、2=N
3=屋外灯への出力
令和8年度No.13の完成形
まず、図の記号と施工する器具を対応させます。イは片切スイッチでランプレセプタクルを点滅し、ロは自動点滅器で制御する屋外灯です。屋外灯、接地極ED、VVF用ジョイントボックス、スイッチボックスは指定どおり施工を省略します。
| 場所 | 使う材料・器具 | 判断の要点 |
|---|---|---|
| A | リングスリーブ | 電源、スイッチイ、A―B間3Cを接続 |
| B | 差込形コネクタ | ランプレセプタクル、EET、端子台への送りを接続 |
| 端子台 | 3極端子台 | 自動点滅器の内部結線を端子1・2・3で再現 |
| コンセント | 接地極付コンセント+取付枠 | W側に白、非接地側に黒、E端子に緑 |
端子台の番号は語呂だけで暗記せず、公式問題の内部結線図を確認します。端子1は電源L、端子2はCdS回路の電源N、端子3は暗くなったときに端子1と導通する出力です。したがって屋外灯は、端子2側の白と端子3側の黒の間に接続します。
自作図でA・B・端子台・EETを対応させる
図1は、Aは小2・○1、Bは4/3/2本用として接続数を固定し、端子1=L、端子2=N、端子3=屋外灯へのL′へ分ける確認図です。A―BはVVF 1.6-3C、端子台―屋外灯はVVR 1.6-2Cとして区別し、EETはW側へ白・非接地側へ黒・E端子へ緑を追えます。

図1は「A→B→端子台/EET」の順で見る
Aで電源L・NとイのL′を分け、Bで負荷・コンセント・端子台へ分岐します。屋外灯ロは、L→端子1→(暗時に1―3導通)→端子3→VVR黒→屋外灯→VVR白→端子2→Nの順に一周します。緑色E1.6はNへ混ぜず、EETのE端子から接地極EDへ送ります。
ケーブルと指定寸法を先に確認する
切断前に、ケーブルの種類と行き先を配線図へ書き込みます。特にA―B間のVVF 3Cと端子台―屋外灯間のVVR 2Cを取り違えないことが重要です。
| 区間 | 電線・ケーブル | 指定寸法 |
|---|---|---|
| 電源―A | 青色シース VVF 2.0-2C | 150mm |
| A―スイッチイ | VVF 1.6-2C | 150mm |
| A―B | VVF 1.6-3C | 150mm |
| B―ランプレセプタクル | VVF 1.6-2C | 150mm |
| B―接地極付コンセント | VVF 1.6-2C | 150mm |
| B―端子台 | VVF 1.6-2C | 200mm |
| 端子台―屋外灯ロ | VVR 1.6-2C | 200mm |
| コンセントE―接地極ED | 緑色 E1.6 | 100mm |
配線図の寸法は器具・接続点の中心間です。50%以下は欠陥になるため、再加工できる余裕を見ながら切断します。材料の数え方は材料の拾い出し|配線図から必要な材料を数える方法、VVRの扱いはケーブルの剥ぎ取り・輪づくりで確認できます。
Aは小2か所・○1か所で圧着する
Aでは、電源、スイッチイ、A―B間の3心を電気的な役割で3グループに分けます。A部分は施工条件により、全てリングスリーブで接続します。
| 接続点 | 接続する導体 | スリーブ・刻印 |
|---|---|---|
| L | 電源2.0黒+A―B間黒+スイッチイ黒 | 小スリーブ・小刻印 |
| N | 電源2.0白+A―B間白 | 小スリーブ・小刻印 |
| イのL′ | スイッチイ白+A―B間赤 | 小スリーブ・○刻印 |
合計は小刻印2か所・○刻印1か所です。スイッチへ向かう白は接地側ではなく、スイッチ後の戻り線です。白だからNとまとめるのではなく、導体の機能で接続点を決めます。組合せの根拠はリングスリーブの圧着|電線本数・刻印・欠陥対策を参照してください。
Bは4本用・3本用・2本用を1個ずつ使う
Bには、A―B間3C、ランプレセプタクル、接地極付コンセント、端子台へ向かうVVF 2Cが集まります。B部分は施工条件どおり、差込形コネクタで3接続を作ります。
| 接続点 | 接続する導体 | コネクタ |
|---|---|---|
| N | A―B間白+ランプレセプタクル白+コンセント白+端子台2へ向かう白 | 4本用 |
| L | A―B間黒+コンセント黒+端子台1へ向かう黒 | 3本用 |
| イのL′ | A―B間赤+ランプレセプタクル黒 | 2本用 |
完成形は4本用1個・3本用1個・2本用1個です。心線は先端から見えて、下端から見えない位置まで挿入します。接続をやり直すときは、試験監督員へ新しいコネクタの追加支給を申し出ます。接続の確認方法は差込形コネクタと器具の取付けで復習できます。
端子台は1に黒、2に白2本、3に黒
Bから端子台へはVVF 1.6-2C、端子台から屋外灯へはVVR 1.6-2Cを使います。施工条件は端子2への白線を指定しているため、VVR白を端子2、VVR黒を端子3へ結線します。
| 端子 | 結線 | 役割 |
|---|---|---|
| 1 | Bから来るVVF黒 | 自動点滅器へ常時Lを供給 |
| 2 | Bから来るVVF白+屋外灯へ行くVVR白 | 自動点滅器と屋外灯のN |
| 3 | 屋外灯へ行くVVR黒 | 暗くなったときに端子1と導通するL′ |
施工条件が白色を指定しているのは端子2です。端子台では心線をねじで確実に締め、軽く引いて外れないこと、低圧側の端から心線が5mm以上露出していないこと、絶縁被覆を締め付けていないことを確認します。
接地極付コンセントはW・E・取付枠を確認する
No.13のコンセントは通常の2極コンセントではなく、接地極付コンセントです。Bから来る白をW側、黒を非接地側へ差し込み、緑色E1.6をE端子へ結線します。緑線の先は接地極EDへ向かいますが、その部分は施工省略です。
- 白:W表示のある接地側極端子
- 黒:非接地側極端子
- 緑色E1.6:接地端子E
- 取付枠:コンセント部分に使用
緑線をB内の白線へ接続したり、端子台の端子2へ入れたりしません。接地線は電源Nとは別の導体です。接地の役割は接地工事(アース)|A種〜D種の違いで確認できます。
複線図から完成までの9ステップ
- 器具記号を対応させる:イはランプレセプタクル、ロは屋外灯と確認する。
- ケーブルを区別する:A―BはVVF 3C、端子台―屋外灯はVVR 2Cと書く。
- Nを描く:電源白からBへ送り、ランプレセプタクル、コンセントW、端子2、屋外灯へつなぐ。
- Lを描く:電源黒からスイッチイ、コンセント、端子1へ送る。
- 戻り線を描く:スイッチイからランプレセプタクル、自動点滅器の端子3から屋外灯へつなぐ。
- 接地線を描く:コンセントEから緑色E1.6でEDへ送る。
- Aを圧着する:小2か所・○1か所を複線図と照合する。
- Bを差し込む:4本用・3本用・2本用を各1個使う。
- 端子と器具を点検する:1・2・3、W・E、受金ねじ部、取付枠、寸法を確認する。
複線図を作る共通手順は複線図の基本ルールと書き方、点検時間を確保する進め方は技能試験の時間配分|40分で欠陥を減らすで確認できます。
No.13の完成前チェック
回路・色別
□ A―BはVVF 3C
□ 端子台―屋外灯はVVR 2C
□ 端子2に白
□ E端子に緑
接続
□ Aは小2・○1
□ Bは4本用・3本用・2本用
□ 端子ねじを確実に締付け
□ 心線の露出を確認
器具・寸法
□ 受金ねじ部に白
□ コンセントWに白
□ 取付枠はコンセント部分
□ 150/200/100mmを照合
回路が動く形でも、施工条件と異なる色、接続方法、器具位置なら欠陥です。最終点検では技能試験の欠陥判断基準を上から順に使ってください。
理解度チェック
問1:A部分の接続
令和8年度上期No.13のA部分で必要な圧着刻印はどれですか。
ア.中1・小2 イ.小2・○1
ウ.小1・○2 エ.○3
問2:B部分の接続
B部分で使う差込形コネクタの組合せはどれですか。
ア.2本用3個 イ.3本用3個
ウ.4本用1個・3本用1個・2本用1個 エ.4本用2個・2本用1個
問3:端子台と屋外灯
公式概念図どおりにVVRを結線するとき、屋外灯へ送る2本の組合せはどれですか。
ア.端子1の黒と端子2の白 イ.端子1の黒と端子3の白
ウ.端子2の白と端子3の黒 エ.端子2の緑と端子3の赤
公式資料
- 第二種電気工事士 技能試験の候補問題
- 令和8年度 第二種電気工事士技能試験候補問題
- 第二種電気工事士試験の問題と解答
- 令和8年度上期 技能試験No.13 問題・材料表
- 令和8年度上期 技能試験No.13 解答
- 技能試験に係る欠陥の判断基準
- 技能試験の概要と注意すべきポイント(2026年3月)
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