この記事を読み終えると、候補問題No.12の配線図と施工条件から複線図を自分で描き、A(差込形コネクタ)の3か所とB(リングスリーブ)の4か所、PF16を通るIV 3本を、スイッチ「イ」「ロ」の回路ごとに言い分けられるようになります。
結論:No.12はPF16内のIV3本とA・Bで異なる接続方法が要点
令和8年度上期No.12は、アウトレットボックスBからスイッチロ・コンセントへPF16を施工し、IV 1.6の黒・白・赤を通す課題です。ジョイントボックスAは差込形コネクタ、Bはリングスリーブを使い分けます。
この記事では、2026年7月19日実施の公式問題・公式解答・材料表と2026年3月版の公式ポイントを基に、イ・ロ2回路、VVF 1.6-3Cの役割、A/Bの全接続、PF管の施工、欠陥の境界を順に整理します。
電源はVVFでBへ入り、PF16にはIV3本を通す
電源は青色シースのVVF 2.0-2CでボックスBへ入ります。PF16はBから右側のスイッチロ・コンセントまでで、管内はIV黒・白・赤の3本です。
まず全体図で、器具と接続点の位置をつかむ
この図は令和8年度上期・2026年7月19日のNo.12を対象にしています。
全体の位置関係をつかんだら、拡大図で線と番号を追い、接続点ごとの内訳と照合してください。
ページ内で線を拡大して読む / 図だけを開く
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A①〜③とB④〜⑦を照合します。A―B間は白とイ・ロの点滅線2本で、PF16内のIV3本とは役割が異なります。
灰色は白の心線を見やすく描いたものです。赤・青緑はイ・ロの点滅線を追う表示で、被覆色の指定ではありません。A―B間の白以外の2心は色別不問です。PF16内のIVは黒・白・赤です。 黒丸がない交差は接続しません。
施工条件の解説と公式問題・解答で、使用する心線と器具を確認できます。
別年度・下期・別の施工条件にはそのまま適用しません。
No.12の回路配置を先に固定する
負荷ロのランプレセプタクルと負荷イの角形引掛シーリングはジョイントボックスA側です。スイッチイはボックスBの下、スイッチロと常時給電のコンセントはPF16の先で同じ取付枠に入ります。
| 回路 | 操作器具 | 負荷・給電 |
|---|---|---|
| イ | B下のスイッチイ | A下の角形引掛シーリング |
| ロ | PF16先のスイッチロ | A上のランプレセプタクル |
| コンセント | スイッチを通さない | PF16先でL・Nを常時給電 |
ランプレセプタクルの受金ねじ部、引掛シーリングの接地側端子、コンセントのW側へ白を結線します。端子の見分け方は配線器具の取付けで確認できます。
Aの3か所とBの4か所を、イとロの色で見分ける
図1は、令和8年度上期のNo.12を完成させたときの複線図です。公式の配線図と施工条件から、接続点に番号を振って描き直しました。①〜③がA(差込形コネクタ)、④〜⑦がB(リングスリーブ)です。
図1 候補問題No.12の複線図(令和8年度上期の施工条件)
A=差込形コネクタ、B=リングスリーブ。灰色=白の電線(接地側)、黒=黒の電線(非接地側)、赤=スイッチ「ロ」を通った線、青緑=スイッチ「イ」を通った線。線が交わっていても、黒丸の無い所はつながっていません。
赤・青緑はイ・ロの点滅線を追う表示で、被覆色の指定ではありません。A―B間の白以外の2心は色別不問です。PF16内のIVは黒・白・赤です。 線の交差は黒丸がある箇所だけ接続します。
スマートフォンでは図を横にスクロールできます。
電源が入るBから見ます。図1の④は接地側で、電源の白がAとPF16の2方向へ分かれます。図1の⑤は非接地側で、電源の黒がスイッチ「イ」と、PF16を通ってスイッチ「ロ」へ分かれます。
スイッチ「イ」を通った線は、図1の⑥でAへ向かう心線に乗り換え、Aの図1の③で引掛シーリングの黒につながります。スイッチ「ロ」を通った線は、IVの赤でBへ戻り、図1の⑦でAへ向かう心線に乗り換え、Aの図1の②でランプレセプタクルの黒につながります。
図2 Aの3か所とBの4か所:集まる電線と接続材料
番号は図1と同じです。Bの4か所は、4個とも小スリーブで、刻印だけが違います。
A(差込形コネクタ)3か所
①接地側
A―B間 白レセプタクル 白引掛シーリング 白→ 3本用
②ロを通った線
A―B間 ロの心線レセプタクル 黒→ 2本用
③イを通った線
A―B間 イの心線引掛シーリング 黒→ 2本用
3本用が1個、2本用が2個です。
図2は、図1の黒丸7か所を「何が何本集まるか」で並べ直したものです。Aは3本用1個・2本用2個。Bは、2.0mmが入る図2の④⑤が刻印「小」、1.6mmが2本の⑥⑦が「○」です。
図3 イ・ロ・コンセントの3回路を別々にたどる
番号は図1の接続点です。IVと書いた所で、PF16の中を通ります。
イ:引掛シーリング
電源 黒→B⑤→スイッチ イ→B⑥→A③→引掛シーリング→A①→B④→電源 白
ロ:ランプレセプタクル
電源 黒→B⑤→IV 黒→スイッチ ロ→IV 赤→B⑦→A②→レセプタクル→A①→B④→電源 白
コンセント(常時給電)
電源 黒→B⑤→IV 黒→コンセント→IV 白→B④→電源 白
結線が終わったら、図3の順に指でたどります。イの回路に引掛シーリング、ロの回路にランプレセプタクルが入っていれば、A―B間の2心を取り違えていません。
PF16内のIV黒・白・赤の役割
PF管へ通すのはIV 1.6の3本です。公式解答例では黒を常時非接地側、白を接地側、赤をスイッチロの戻りにしています。
| IV線 | ボックスB側 | 取付枠側 |
|---|---|---|
| 黒=L | 電源2.0黒を含むLへ接続 | スイッチロ入力、黒渡りでコンセント |
| 白=N | 電源2.0白を含むNへ接続 | コンセントW側 |
| 赤=ロのL′ | Aへ向かうロの戻り線へ接続 | スイッチロ出力 |
黒IVをスイッチ入力へ入れ、黒の渡り線でコンセントの非接地側へ送ります。白IVはコンセントW、赤IVはスイッチ出力です。公式解答はスイッチ・コンセントの結線に別解も認めていますが、回路としてL・N・ロのL′が正しくなることが前提です。
ジョイントボックスAは差込形コネクタ3個
Aには2負荷とA-B間のVVF 1.6-3Cが集まります。施工条件どおり、Aの接続は全て差込形コネクタです。
| 接続点 | 接続する導体 | 接続材料 |
|---|---|---|
| N | A-B間のN+ランプレセプタクル白+引掛シーリング白 | 3本用差込形コネクタ |
| イのL′ | A-B間の戻り+引掛シーリング黒 | 2本用差込形コネクタ |
| ロのL′ | A-B間の戻り+ランプレセプタクル黒 | 2本用差込形コネクタ |
A-B間のVVF 1.6-3Cのうち、N以外の2心はイ・ロの戻りです。公式概念図ではこの2心の色別を問わないため、先に両端の対応を決め、途中で入れ替えないことが重要です。
アウトレットボックスBは小2か所・○2か所
Bには電源VVF 2.0-2C、A-B間のVVF 1.6-3C、スイッチイのVVF 1.6-2C、PF16内のIV3本が集まります。Bは全てリングスリーブで接続します。
| 接続点 | 接続する導体 | 刻印 |
|---|---|---|
| N | 電源2.0白+A-B間N+IV白 | 小スリーブ・小刻印 |
| L | 電源2.0黒+スイッチイ入力+IV黒 | 小スリーブ・小刻印 |
| イのL′ | スイッチイの戻り+A-B間のイ戻り | 小スリーブ・○刻印 |
| ロのL′ | IV赤+A-B間のロ戻り | 小スリーブ・○刻印 |
完成形はAが3本用1個・2本用2個、Bが小刻印2か所・○刻印2か所です。BのN/Lは2.0mmを1本と1.6mmを2本まとめるため小刻印、戻りは1.6mmを2本なので○刻印です。選定の基礎は圧着サイズと刻印で復習できます。
PF16はボックスB側へコネクタで固定する
PF16は可とう性のある合成樹脂管です。材料表のPF管用ボックスコネクタをアウトレットボックスB側に取り付け、管とボックスを確実に接続します。
図4 PF16まわりの部品の並び(箱の外側→内側)
太い縦線がアウトレットボックスBの壁です。部品は、PF管用ボックスコネクタとロックナットの2つだけです。
スマートフォンでは図を横にスクロールできます。
- 19mm打抜き穴へPF管用ボックスコネクタを通し、ロックナットで固定する。
- PF16をコネクタへ奥まで差し込み、引いても外れないことを確認する。
- IV黒・白・赤の3本を通し、被覆の損傷や管端での挟み込みがないか見る。
- 管とコネクタ、コネクタとボックスの間に目視できる隙間がないか確認する。
- 管の長さ200mmと器具側の仕上がりを問題図へ照合する。
金属製のねじなし電線管とは部品が異なり、この課題に絶縁ブッシングやボンド線は支給されません。別候補問題の施工を混ぜず、PF管、専用コネクタ、ボックス、ロックナットの位置を確認します。管工事の違いは金属管・PF管・CD管工事も参照してください。
アウトレットボックスBは4穴を全て使う
材料表では19mm穴が4か所打抜き済みです。PF管用コネクタが1穴を使い、残る3穴へゴムブッシングを取り付けてVVFを通します。
- 電源VVF 2.0-2C
- Aへ向かうVVF 1.6-3C
- スイッチイへ向かうVVF 1.6-2C
- スイッチロ・コンセントへ向かうPF16
支給されるゴムブッシング19は3個です。「打抜き済みの穴を全て使用する」という条件に合わせ、穴を余らせず、新たな穴も開けません。
A-B間の3心とPF内の色を決めてから組む
まず公式No.12の問題用紙の配線図と施工条件だけを見て、紙に複線図を描いてみます。
下の手順で描いたら、全体図 → Aの接続 / Bの接続 → 回路の検算の順に照合してください。
自己チェックでは先に考えてから解答を開き、復習リンクで該当箇所へ戻れます。
自動採点はありません。実物での練習も電源へは接続しないでください。
- 器具を対応させる:イは引掛シーリング、ロはランプレセプタクルと確認する。
- Nを描く:電源白から2負荷の白指定端子とコンセントWへ送る。
- Lを描く:電源黒からスイッチイ・ロの入力とコンセントへ送る。
- 戻りを描く:各スイッチの出力から対応する負荷の黒へつなぐ。
- A-B間を割り当てる:VVF 3CをN・イ戻り・ロ戻りの3経路にする。
- PF内を色分けする:黒=L、白=N、赤=ロのL′にする。
- 接続方法を分ける:Aは差込形3個、Bは小2・○2と記入する。
- PF管を施工する:コネクタ、ロックナット、管の差込みと固定を確認する。
- 器具・寸法を点検する:W、受金ねじ部、取付枠、200mm/150mmを照合する。
施工条件から接続点を決める基本は複線図の書き方、電線長と支給品の確認は材料の拾い出しで復習できます。
PF管の固定と4穴の使い方を点検する
回路
□ イ・ロの負荷が正しい
□ IVは黒・白・赤の3本
□ コンセントWへ白
□ A-B間3心の両端が対応
接続
□ Aは3本用1・2本用2
□ Bは小2・○2
□ 心線が奥まで挿入
□ 圧着位置・刻印を確認
PF管・箱
□ コネクタはB側
□ 管が引いても外れない
□ 4穴を全て使用
□ 隙間・被覆損傷なし
欠陥判定はPF管だけでなく、未結線、誤接続、圧着、器具、電線損傷、寸法も対象です。公式基準の読み方は技能試験の欠陥判断基準、点検時間を確保する方法は技能試験の時間配分を参照してください。
自己チェック|PF16内の電線・A・Bの接続・PF管の部品
問1:PF16内の電線
令和8年度上期No.12でPF16へ通す電線はどれですか。
ア.IV黒白2本 イ.IV黒白赤3本
ウ.VVF 1.6-3C エ.IV黒白緑3本
問2:Aの接続
ジョイントボックスAで使う接続材料の組合せはどれですか。
ア.3本用1個・2本用2個 イ.3本用2個・2本用1個
ウ.リングスリーブ4個 エ.中スリーブ2個
問3:Bの圧着刻印
アウトレットボックスBの4接続に必要な刻印はどれですか。
ア.中2・小2 イ.小4
ウ.小2・○2 エ.○4
問4:PF管の部品
令和8年度上期No.12で、PF16をアウトレットボックスBへ接続するときの施工として正しいものはどれですか。
ア.PF管用ボックスコネクタをロックナットでボックスに固定し、PF16を奥まで差し込む
イ.ねじなしボックスコネクタの止めねじを、頭部がねじ切れるまで締める
ウ.管端に絶縁ブッシングを取り付け、ボンド線でボックスと接続する
エ.打抜き穴にゴムブッシングを付け、PF16をそのまま通す
解答と理由を確認する
正解:ア。PF16はPF管用ボックスコネクタでボックスBに接続し、コネクタはロックナットで固定します。止めねじと絶縁ブッシングは金属製のねじなし電線管(No.11)で使う部品です。PF管は合成樹脂製なので、この課題に絶縁ブッシングやボンド線は支給されません。ゴムブッシングは、VVFを通す残りの3穴に使います。
問5:A―B間の3心の使い方
A―B間のVVF 1.6-3Cの使い方として、正しいものはどれですか。図1で確かめてください。
ア.黒を非接地側の送りに使い、白と赤をイ・ロの戻りに使う
イ.白を接地側に使い、残る2心をイとロのスイッチを通った線に1本ずつ使う
ウ.白をイのスイッチを通った線に使い、黒を接地側に使う
エ.3心のうち2心だけを使い、1心は余らせる
解答と理由を確認する
正解:イ
Aにはスイッチが無いので、電源の黒をAへ送る必要はありません。Aへ送るのは、接地側と、イ・ロそれぞれのスイッチを通った線の3本です。施工条件で、電源からの接地側の電線はすべて白と決められているので、白が接地側です。残る2心は、公式の解答が色別を問わないとしています。
問6:IVの赤と圧着する電線
ボックスBで、PF16を通るIVの赤と圧着する電線はどれですか。
ア.スイッチ「イ」から戻る白の心線
イ.電源の黒
ウ.A―B間の3心のうち、ランプレセプタクル「ロ」へ行く心線
エ.A―B間の白
解答と理由を確認する
正解:ウ
IVの赤は、スイッチ「ロ」の出力側から戻る線です。スイッチ「ロ」で点滅するのは、Aの上のランプレセプタクルなので、図1の⑦でAへ向かう心線と圧着します。1.6mmが2本なので、刻印は「○」です。スイッチ「イ」から戻る線は、図1の⑥で引掛シーリングへ行く心線と圧着します。
No.12の施工条件が載った問題と解答
図と施工条件の再照合:2026年10月20日。その他の資料確認日:2026年10月6日(令和8年度の候補問題、上期No.12の問題・材料表・解答、技能試験の概要と注意点、欠陥の判断基準)
- 第二種電気工事士 技能試験の候補問題
- 令和8年度 第二種電気工事士技能試験候補問題
- 第二種電気工事士試験の問題と解答
- 令和8年度上期 技能試験No.12 問題・材料表
- 令和8年度上期 技能試験No.12 解答
- 技能試験に係る欠陥の判断基準
- 技能試験の概要と注意すべきポイント(2026年3月)
更新履歴:2026年10月20日 全体図・拡大・接続点へのリンクと保存用PDF、自己チェックからの復習導線を追加。図の色分けと被覆色の指定を区別/2026年7月30日 令和8年度上期の実問題に合わせて、電源の入り方・PF16管内の電線(IV3本)・A・Bの接続を改訂/2026年10月6日 複線図・接続点の束・回路の検算・PF管の部品の並びを自作の図4枚へ差し替え、自己チェックを6問へ
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