受験ガイド

第二種電気工事士 試験当日の持ち物・注意事項|学科・技能それぞれ解説

この記事でわかること

  • 学科試験(CBT・筆記)の持ち物リストと注意事項
  • 技能試験で必要な指定工具一式の確認ポイント
  • 試験当日の流れとよくある失敗パターン
  • 前日チェックリストで忘れ物を防ぐ方法

結論から言います

第二種電気工事士の試験当日に「忘れ物をした!」と焦るほど、パフォーマンスを落とすことはありません。受験票・筆記用具・時計の3点セットは学科試験の必須アイテム、技能試験ではさらに指定工具一式が加わります。

この記事では、学科試験(CBT方式・筆記方式)と技能試験、それぞれの持ち物リスト・当日の流れ・よくある失敗をまとめました。前日のチェックリストも用意したので、試験直前にもう一度読み返してみてください。

試験の日程や申込方法を確認したい方は、第二種電気工事士試験の日程・申込方法・受験料まとめ|合格への第一歩もあわせてどうぞ。

持ち物サマリー ― これだけは絶対忘れるな!
学科試験(4点セット)
1. 受験票(写真貼付済み)
2. 筆記用具(HB鉛筆+消しゴム)
3. 時計(通信機能なし)
4. 身分証明書
技能試験(+工具一式)
上記4点+
5. ペンチ
6. ドライバー(+/-)
7. ストリッパ or 電工ナイフ
8. スケール
9. 圧着工具(JIS適合品!)

学科試験の持ち物リスト

学科試験では、筆記方式とCBT方式で多少持ち物が変わります。まずは共通の必須アイテムから確認しましょう。

必須の持ち物

持ち物 ポイント
受験票 写真貼付済みのもの。写真がないと受験できない場合があります
筆記用具 HBの鉛筆またはシャーペン+消しゴム(マークシート対応)
時計 通信機能・アラーム機能がないもの。スマートウォッチは不可
身分証明書 運転免許証・マイナンバーカードなど顔写真付きが望ましい

注意:電卓は持込不可です。学科試験の計算問題は暗算または筆算で解く必要があります。計算といっても複雑なものは少ないので、オームの法則や電力の公式をしっかり覚えておけば大丈夫です。

あると便利なもの

  • 予備の鉛筆・消しゴム — 芯が折れたり消しゴムを落としたりしたときの保険
  • 上着(羽織もの) — 会場の冷暖房は自分で調整できません。夏場でもエアコンが効きすぎて寒いことがあります
  • 軽食・飲み物 — 試験前や休憩時間用。ただし試験中は飲食不可です
  • ハンカチ・ティッシュ — 汗をかく季節は特に重要

CBT方式の場合の注意点

CBT方式(Computer Based Testing)は、テストセンターのパソコンで受験する方式です。筆記方式との違いがいくつかあります。

  • 会場のPCで解答するため、筆記用具は基本的に不要(メモ用紙・ペンは会場で配布されます)
  • 受付で本人確認書類の提示が必要です(受験票に記載の確認書類を持参)
  • 私物(スマホ・カバン等)はロッカーに預けるため、会場に持ち込めるものが限られます
  • テストセンターごとにルールが異なる場合があるため、予約時の案内メールを必ず確認しましょう

技能試験の持ち物リスト

技能試験は、実際に電線やケーブルを加工して回路を作る実技試験です。工具を忘れたら致命的なので、学科試験以上に持ち物チェックが重要になります。

必須の持ち物

持ち物 ポイント
受験票 写真貼付済みのもの
ペンチ 電線の切断や曲げに使用
ドライバー プラス・マイナス各1本(端子台やスイッチの接続に必要)
電工ナイフ or ケーブルストリッパ ケーブルの外装や絶縁被覆を剥くための工具
スケール(巻尺) ケーブルの長さを測る。30cm以上のものが使いやすい
圧着工具(リングスリーブ用) JIS C 9711適合品でないと欠陥になります。必ず「適合」マーク付きのものを使用

特に圧着工具(あっちゃくこうぐ)は要注意です。JIS C 9711に適合していない圧着工具を使うと、正しく圧着しても「欠陥」と判定されます。ホームセンターで売っている汎用品ではなく、電気工事士試験用のものを必ず用意しましょう。おすすめの工具セットはこちらの記事で紹介しています。

あると便利なもの

  • ウォーターポンププライヤー — 金属管のロックナットを締めるときに使います。候補問題によっては必須レベル
  • 合格クリップ — 電線をまとめて仮止めするクリップ。圧着前に電線がバラけるのを防ぎます
  • マスキングテープ — 電線に印をつけたり、複線図のメモを机に貼ったりするのに便利
  • 絆創膏(ばんそうこう) — ケーブルストリッパや電工ナイフで手を切ることがあります

工具の動作確認は必ず前日までに済ませましょう。特にケーブルストリッパの刃こぼれや、圧着工具のラチェット(カチカチと段階的に締まる機構)が正常に動くかを確認してください。試験当日に「工具が壊れていた」では取り返しがつきません。

当日のタイムスケジュール

試験当日の流れを頭に入れておくと、気持ちに余裕が生まれます。

学科試験(筆記方式)の流れ

時間の目安 内容
試験開始30分前まで 会場到着・受付。席を確認し、トイレを済ませておく
着席後 注意事項の説明、受験票・身分証の確認
試験時間:120分 50問のマークシート。1問あたり約2分24秒
途中退出 試験開始60分後から退出可能(問題用紙は持ち帰り可)

時間配分のコツ:50問を120分で解くので、1問あたり約2分半あります。得意な分野から解き始めて、計算問題は後回しにするのが定石です。見直し時間として最低15〜20分は確保しましょう。

技能試験の流れ

時間の目安 内容
試験開始30分前まで 会場到着・受付。工具を机に並べておく
材料確認 配布された材料(ケーブル・器具等)の確認時間が設けられる
試験時間:40分 問題用紙の施工条件に従って作品を完成させる
試験終了後 作品は机の上に置いたまま退出。持ち帰り不可

40分は想像以上に短いです。複線図を頭の中(またはメモ用紙)で描く時間を含めると、実際の作業時間は30〜35分程度。日頃の練習で「25分以内に完成」を目標にしておくと、当日も落ち着いて取り組めます。

独学での勉強スケジュールや学習法については、第二種電気工事士は独学で合格できる!勉強法とスケジュールを完全ガイドで詳しく解説しています。

当日の注意事項

ここからは、知らないと取り返しのつかないミスにつながる注意事項を解説します。

遅刻について

試験開始後、一定時間を過ぎると入室できなくなります。交通機関の遅延も考慮して、余裕を持って到着することが大切です。

  • 試験会場には最低でも30分前に到着するのが目安
  • 初めて行く会場なら、前日までにルートを確認しておきましょう
  • 万が一遅延が発生した場合は、試験センターに連絡を入れてください

携帯電話・電子機器について

  • 携帯電話(スマートフォン含む)は電源を切ってカバンにしまう
  • スマートウォッチも持ち込み不可
  • 試験中に着信音が鳴ると、不正行為とみなされる場合があります

技能試験特有の注意点

重要:材料の追加支給はありません

技能試験で配布されるケーブルや器具は、基本的に予備がありません。ケーブルを切りすぎた、被覆を剥きすぎたなど取り返しがつかないミスもあります。「測って、確認して、それから切る」を徹底しましょう。

  • 服装 — 動きやすい服装がおすすめ。袖が広いとケーブルに引っかかることがあります。長い髪はまとめておきましょう
  • 机のスペース — 会場によっては机が狭いこともあります。工具の配置を事前に考えておくと作業がスムーズです
  • ケガに注意 — 電工ナイフやケーブルストリッパで手を切るケースがあります。慌てず落ち着いて作業することが一番の予防策です

会場へのアクセス

  • 会場によっては駐車場がありません。公共交通機関の利用が推奨されています
  • 大学キャンパスが会場になることが多く、構内が広いので教室の場所を事前に確認しておきましょう
  • 近くのコンビニの場所もチェックしておくと、飲み物や軽食の調達に困りません

前日チェックリスト

試験前日は、以下のリストを上から順番に確認していきましょう。「明日やればいいか」は危険です。前日の夜にすべて準備を終わらせるのが鉄則です。

学科試験の前日チェックリスト

学科試験 前日チェックリスト

  • ☐ 受験票(写真が貼ってあるか確認)
  • ☐ 身分証明書(顔写真付き)
  • ☐ HBの鉛筆(2〜3本)またはシャーペン+替え芯
  • ☐ 消しゴム(予備も1つ)
  • ☐ 時計(通信機能・アラーム機能なし)
  • ☐ 上着・羽織もの
  • ☐ 会場までのルート・所要時間を確認
  • ☐ 早めの就寝(睡眠不足は集中力の大敵)

技能試験の前日チェックリスト

技能試験 前日チェックリスト

  • ☐ 受験票(写真が貼ってあるか確認)
  • ☐ 身分証明書(顔写真付き)
  • ☐ ペンチ
  • ☐ プラスドライバー・マイナスドライバー
  • ☐ 電工ナイフ or ケーブルストリッパ
  • ☐ スケール(巻尺)
  • ☐ 圧着工具(JIS C 9711適合品であることを確認)
  • ☐ ウォーターポンププライヤー
  • ☐ 合格クリップ・マスキングテープ
  • ☐ 全工具の動作確認(刃こぼれ・ラチェット等)
  • ☐ 時計(通信機能なし)
  • ☐ 会場までのルート・所要時間を確認
  • ☐ 早めの就寝

よくある失敗パターンと対策

最後に、実際にやりがちな失敗パターンを紹介します。「自分は大丈夫」と思っている人ほど引っかかりやすいので、ぜひ確認してください。

学科試験でありがちな失敗

  • マークシートのズレ — 問題を飛ばしたときにマークシートの行がズレるミス。飛ばした問題には印をつけておき、数問ごとにズレていないか確認しましょう
  • 計算問題で時間をかけすぎる — 1問に5分以上かかったら一旦飛ばしましょう。暗記系の問題で確実に点を取ることが合格への近道です
  • 写真の貼り忘れ — 受験票に写真を貼らずに来てしまうケース。前日に必ず確認してください

技能試験でありがちな失敗

  • ケーブルの切断寸法ミス — 施工条件をよく読まずに切ってしまい、短くなったケーブルは元に戻せません
  • 圧着工具の適合確認忘れ — JIS適合品でない圧着工具を使うと、どれだけきれいに仕上げても欠陥判定になります
  • 時間切れ — 40分はあっという間です。普段から時間を計って練習し、「完成させること」を最優先にしましょう

合格後の免状申請の手続きも事前に確認しておくと安心です。試験の合格率や難易度を知りたい方は、第二種電気工事士の合格率と難易度|過去データから見る攻略ポイントも参考にしてください。

また、第二種電気工事士がどんな資格なのか基礎から知りたい方は、第二種電気工事士とは?資格の概要・できること・将来性を徹底解説をご覧ください。

工具の準備はお早めに

技能試験用の工具は、バラで買うよりセットで揃えるのが確実です。おすすめ工具セットの記事で、何を買えばいいか迷わず準備できます。

参考書の選び方はおすすめ参考書ガイドをご覧ください。

初心者にはHOZAN DK-28を含む練習セット(工具+テキスト+3回分の練習材料)がおすすめです。

まとめ問題|理解度チェック

記事の内容を振り返って、4択クイズに挑戦してみましょう。

Q1. 学科試験に持ち込めないものはどれか

(A)HBの鉛筆
(B)消しゴム
(C)電卓
(D)腕時計(通信機能なし)

解答を見る

正解:C(電卓)
学科試験では電卓の持込は認められていません。計算問題は暗算または筆算で解く必要があります。オームの法則や電力の公式をしっかり覚えておきましょう。

Q2. 技能試験で使用する圧着工具について、正しいものはどれか

(A)どのメーカーの圧着工具でも使用できる
(B)JIS C 9711に適合した圧着工具を使用しなければならない
(C)圧着工具は会場で貸し出される
(D)ペンチで代用しても問題ない

解答を見る

正解:B(JIS C 9711に適合した圧着工具を使用しなければならない)
技能試験の圧着工具はJIS C 9711適合品でなければなりません。適合品でない工具を使うと、正しく圧着できていても欠陥と判定されます。工具は自分で持参する必要があり、会場での貸し出しはありません。

Q3. 技能試験の試験時間と材料について、正しいものはどれか

(A)試験時間は60分で、ケーブルの予備が支給される
(B)試験時間は40分で、ケーブルの予備が支給される
(C)試験時間は40分で、材料の追加支給はない
(D)試験時間は30分で、材料の追加支給はない

解答を見る

正解:C(試験時間は40分で、材料の追加支給はない)
技能試験は40分間で、配布される材料に基本的に予備はありません。ケーブルを切り間違えると取り返しがつかないため、必ず寸法を測って確認してから切断しましょう。

Q4. 試験当日の行動として、最も適切なものはどれか

(A)試験開始5分前に到着すれば十分である
(B)スマートウォッチは時計として使用できる
(C)会場には最低でも30分前に到着し、公共交通機関の利用が推奨される
(D)技能試験では、会場で工具を借りることができる

解答を見る

正解:C(会場には最低でも30分前に到着し、公共交通機関の利用が推奨される)
試験会場には余裕を持って到着することが大切です。会場によっては駐車場がないため、公共交通機関の利用が推奨されています。スマートウォッチは持ち込み不可、工具の貸し出しもありません。

あわせて読みたい

よくある質問

Q. 技能試験に持っていく工具は?

A. 指定工具はペンチ、ドライバー(プラス・マイナス)、ナイフ、スケール、ウォーターポンププライヤー、リングスリーブ用圧着工具です。VVFストリッパーも持参を強くおすすめします。

Q. 電卓は持ち込める?

A. 学科試験では電卓の持ち込みはできません。計算問題は筆算で解く必要があります。

Q. 学科試験と技能試験で持ち物は違う?

A. はい。学科試験は受験票・筆記用具・写真付き身分証明書が必要です。技能試験はこれに加えて指定工具一式を持参します。

※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。

内容の誤りやお気づきの点がございましたら、お問い合わせフォームよりご連絡いただけますと幸いです。正確な情報をお届けできるよう、随時修正してまいります。

-受験ガイド

戻る