この記事でわかること
- 2021〜2025年度の学科・技能試験の合格率
- 2026年度上期学科試験の最新結果
- 合格率を読むときに混同しやすい「分母」の違い
- 学科と技能の難しさ、無料で始める対策順
編集方針:この記事は特定の講座・教材のPRではありません。合格率は電気技術者試験センターの受験者数・合格者数から当サイトが再計算し、この記事内にアフィリエイトリンクは掲載していません(2026年7月26日確認)。
結論:学科は約56〜59%、技能は約70〜73%
第二種電気工事士の年度合計を2021〜2025年度で見ると、合格率は学科試験が56.0〜59.4%、技能試験が70.3〜72.8%でした。2026年度上期の学科試験は、受験者78,290人、合格者48,692人で62.2%です。
数字だけなら半数以上が合格しています。ただし、「受験者の6割が受かるから、自分も準備なしで受かる」という意味ではありません。学科は7科目・50問を広く対策し、技能は公表された候補問題を実際に作れる状態へ仕上げる必要があります。
一方、出題範囲と合否基準が明確なので、弱点を見つけて順番に埋めやすい試験です。難易度を判断するときは、他資格との星の数ではなく、学科50問を安定して解けるか、技能作品を欠陥なく完成できるかで考えましょう。
2021〜2025年度の合格率
次の表は、電気技術者試験センターが公表する年度合計の受験者数と合格者数を使い、合格者数÷受験者数で再計算したものです。率は小数第2位を四捨五入しています。
| 年度 | 学科 | 技能 |
|---|---|---|
| 2021 | 92,640 / 156,553 59.2% |
84,684 / 116,276 72.8% |
| 2022 | 81,179 / 145,088 56.0% |
70,888 / 97,659 72.6% |
| 2023 | 79,655 / 134,025 59.4% |
67,749 / 95,337 71.1% |
| 2024 | 77,045 / 132,462 58.2% |
66,215 / 94,238 70.3% |
| 2025 | 78,711 / 139,087 56.6% |
71,471 / 99,610 71.8% |
出典:電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験の試験結果と推移」(2026年7月26日確認)。表内は「合格者 / 受験者、合格率」の順です。
2026年度は上期学科62.2%まで公表済み
2026年度上期学科試験は、受験者78,290人、合格者48,692人でした。48,692÷78,290=62.2%です。この記事の確認日時点では上期技能試験の合格者数はまだ年度推移表へ反映されていないため、2026年度を過去5年の完成データには混ぜていません。
試験結果は順次更新されます。受験直前や結果発表時は、2026年度上期学科試験の結果発表と年度推移表を確認してください。
「筆記試験」から「学科試験」への名称変更は2023年度
電気技術者試験センターによると、2023年度(令和5年度)から「筆記試験」は「学科試験」という名称になり、筆記方式に加えてCBT方式が導入されました。2024年度からではありません。現在も学科の出題形式は四肢択一で、筆記方式またはCBT方式を選びます。
合格率を掛け算してはいけない理由
学科合格率と技能合格率を単純に掛けて「最終合格率」を出すと、実態とずれることがあります。2つの率は分母が同じではないからです。
- 学科試験:学科試験を受けた人が分母
- 技能試験:学科合格者に加え、学科免除者も受験対象
- 受験時期:前回・前々回の学科合格による免除などがあり、同じ年度内だけで完結しない人もいる
したがって、技能の70%台は「申込者全員の7割」ではなく、技能試験まで進んだ人の中での率です。また、公表統計から「十分に勉強した人だけの合格率」を分けて計算することもできません。個人の合格可能性は、模擬問題の得点と技能作品の完成度で測るほうが実用的です。
ここが大事:合格率は試験全体の傾向を見る数字です。「記念受験者を除けば80〜90%」のような公式統計にない率は、難易度判断の根拠にしないでください。
学科試験の難易度
公式の学科試験ポイントでは、試験時間は120分、出題数は50問で、一般問題30問程度・配線図問題20問程度と案内されています。2026年度上期の合格基準は60点でした。50問を同じ配点で考えると30問正解相当ですが、正式な合格基準は受験年度・回の発表を確認しましょう。
取り組みやすい点
- 四肢択一で、記述式の長文答案はない
- 7科目の出題範囲と公式例題が公開されている
- 満点を狙う試験ではなく、合格基準を越える学習計画を立てられる
- 筆記方式とCBT方式から、自分に合う受験方法を選べる
難しい点
- 電気理論・配電計算・器具鑑別・施工・検査・配線図・法令と範囲が広い
- 似た器具名や数値条件を、用途・施工場所と結び付けて区別する必要がある
- 暗記だけでは、条件を変えた計算問題や配線図問題で失点しやすい
最初から全科目を同じ深さで学ぶ必要はありません。まず公式の科目・例題で50問形式を確認し、次の3つへ分けます。
- 正解でき、理由も説明できる問題:復習間隔を空ける
- 正解したが迷った問題:選択肢ごとの誤りを確認する
- 解き方が分からない問題:対応する基礎記事へ戻る
合格基準ぎりぎりでは、問題の相性や読み違いで逆転します。当サイトでは、模擬試験で35問以上を複数回取れる状態を仕上げの目安にしています。これは合格保証ではなく、本番の失点に備えるための学習上の目標です。
技能試験の難易度
技能試験は、持参した作業用工具を使い、配線図で与えられた問題を支給材料で制限時間内に完成させます。学科と違い、知識を選ぶだけでなく、電線の切断・被覆剥ぎ・器具接続・圧着・結線確認まで手を動かします。
取り組みやすい点は、当年度の候補問題が事前に公表されることです。ただし、公表されるのは候補問題であり、本番の施工条件を含めて「すべてが事前に分かる」という意味ではありません。候補ごとの回路を理解し、条件変更にも対応できる練習が必要です。
技能で見るべき3つの基準
- 完成:制限時間内に未完成部分を残さない
- 正確さ:単線図から複線図へ変換し、電線色・接続先・極性を守る
- 欠陥確認:寸法、被覆、圧着マーク、器具接続などを公式基準で点検する
2026年度上期技能試験でも、問題・解答と、事前公表された欠陥の判断基準が案内されています。練習作品は完成時間だけで評価せず、公式の欠陥判断基準に沿って毎回点検してください。
不合格を避ける対策順
学科:得点ではなく誤答理由を記録する
- 公式の問題と解答または当サイトの模擬試験を50問通して解く
- 誤答を「計算」「器具・材料」「施工・検査」「配線図」「法令」に分類する
- 一番失点の多い分野を本編記事で復習する
- 同じ分野のミニテストを解き、理由まで説明できるか確認する
- 再び50問を解き、35問以上を安定して取れるかを見る
計算が苦手でも、すべて捨てる前に第二種電気工事士の計算問題は捨てる?10時間で4〜7問を拾う勉強法で、どの問題を残すか判断できます。全体の順番は第二種電気工事士 学習ロードマップ|合格までの全ステップを完全ガイドにまとめています。
技能:1作品ごとに「完成→点検→修正」を回す
- 候補問題を見て複線図を書き、接続先を説明する
- 最初は正確さを優先して1作品を完成させる
- 公式の欠陥判断基準で自己点検し、ミスを写真やメモに残す
- 同じ候補を再施工し、同じ欠陥が消えたか確認する
- 全候補を経験した後、時間を測って完成と最終点検まで行う
複線図に不安がある場合は複線図の基本ルールと書き方、完成後の確認は第二種技能試験の欠陥判断基準|完成後5分の点検順へ進んでください。
教材・講座を選ぶ前に無料で確認すること
合格率を見て不安になり、すぐ通信講座へ申し込む必要はありません。まず無料の一次情報と学習ページで、自分がどこで止まるかを確認します。
独学を先に試しやすい人
学習時間を自分で決められ、解説を読んで誤答理由を整理できる人。公式問題、参考書1冊、練習材料から始められます。
有料サポートを比較する人
期限管理が続かない、質問相手が必要、技能作品を第三者に確認してほしい人。料金だけでなく質問範囲・添削回数・教材更新日を比べます。
有料教材を検討するときも、無料体験や見本教材で説明の相性を確かめてから選びましょう。市販テキストの比較軸は第二種電気工事士のおすすめ参考書・テキスト|タイプ別の選び方ガイド、工具の選び方は技能試験のおすすめ工具セット・各工具の使い方で確認できます。
まとめ
- 2021〜2025年度の合格率は、学科56.0〜59.4%、技能70.3〜72.8%
- 2026年度上期学科は48,692人合格、合格率62.2%
- 学科と技能は受験者の構成が違うため、2つの率を単純に掛けない
- 名称変更とCBT導入は2023年度(令和5年度)
- 学科は50問の弱点分類、技能は完成・正確さ・欠陥確認で実力を測る
- 有料講座の前に、公式問題・公式候補問題・無料学習導線で不足を確認する
合格率は「受けるか諦めるか」を決める数字ではなく、試験全体の位置を知る数字です。最初の50問と最初の1作品を試し、足りない分野を具体化できれば、対策はかなり立てやすくなります。
理解度チェック
問題1
2025年度の年度合計で、学科試験の合格率に最も近いものはどれでしょうか?
- A. 約36.6%
- B. 約46.6%
- C. 約56.6%
- D. 約71.8%
解答を見る
正解:C(約56.6%)
受験者139,087人、合格者78,711人なので、78,711÷139,087=約56.6%です。
問題2
学科合格率と技能合格率を単純に掛けてはいけない主な理由はどれでしょうか?
- A. 技能試験には点数がないから
- B. 2つの試験で受験者の構成が同じではないから
- C. 年度合計が公表されていないから
- D. CBT方式だけ合格率が非公開だから
解答を見る
正解:B
技能試験には、その年度の学科合格者だけでなく学科免除者も含まれます。分母が同じ集団ではないため、単純な掛け算では個人の最終合格率になりません。
問題3
技能試験の練習で、完成時間と同時に確認すべきものはどれでしょうか?
- A. 他資格の合格率
- B. 教材のページ数
- C. 公式の欠陥判断基準
- D. 受験申込者数
解答を見る
正解:C
時間内に完成しても欠陥があれば合格できません。各作品を公式の欠陥判断基準と照合し、同じミスを次の施工で消します。
よくある質問
第二種電気工事士の合格率はどれくらい?
2021〜2025年度の年度合計では、学科56.0〜59.4%、技能70.3〜72.8%です。2026年度上期学科は62.2%でした。
文系・未経験でも合格できますか?
受験前の専攻だけで合否は決まりません。公式問題を50問解いて弱点を分類し、技能は候補問題を実際に施工して判断します。計算と複線図は基礎へ戻って段階的に練習できます。
通信講座は必要ですか?
必須ではありません。独学で進められるかを公式問題と学習計画で先に確認し、質問対応・期限管理・技能添削が必要な場合に有料サポートを比較すると、目的のない申込みを避けられます。
※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。
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