結論から言います。電気工事士法は「どの設備で、誰が、どの作業をできるか」を順番に分けると迷いません
第二種は一般用電気工作物等、第一種はそれに加えて一定の自家用電気工作物が基本です。ただし、軽微な工事、簡易電気工事、特殊電気工事、作業中の義務は別に判断します。この10問で、似た用語を条件ごとに整理しましょう。
問題はすべて当サイト作成のオリジナルで、公式過去問題の転載ではありません。2026年7月27日に、e-Gov法令検索「電気工事士法」 、経済産業省「電気工事の安全」 、経済産業省「認定電気工事従事者」 、電気技術者試験センター「電気工事士の免状交付」 を照合しました。
先に注意: このページは試験学習用です。実際に工事できるかは、設備区分、受電方式、最大電力、使用電圧、作業内容、保有する免状・認定証を個別に確認してください。「住宅だから第二種」「ビルだから第一種」と建物名だけで決めることはできません。
解く前に押さえる4つの判断軸
1. 設備区分
一般用電気工作物等か、自家用電気工作物かを確認します。小規模事業用電気工作物を含むため、古い「一般用だけ」という表現で止めません。
2. 作業範囲
一般の電気工事、600V以下の簡易電気工事、ネオン・非常用予備発電装置の特殊電気工事を分けます。
3. 例外条件
軽微な工事、保安上支障がない補助作業、最大電力・使用電圧などの条件を問題文から拾います。
4. 義務と手続
技術基準への適合、免状・認定証の携帯、第一種の定期講習、交付・再交付を切り分けます。
実務をイメージするなら、建物名を見ただけで資格を決めず、受電設備の区分と作業対象を一つずつ確認する流れです。答えを開く前に「どの条件が決め手か」を声に出してみてください。
電気工事士法のオリジナル10問
第1問: 電気工事士法の目的として、最も適切なのはどれですか? A. 電気料金を全国で統一する B. 電気工事に使う全製品の販売価格を定める C. 作業者の資格と義務を定め、工事の欠陥による災害防止に寄与する D. 建設業者の請負契約だけを規制する
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正解:C 第1条は、電気工事に従事する者の資格と義務を定め、欠陥工事による感電・火災などの災害防止に寄与することを目的としています。料金や請負契約を定める法律ではありません。
第2問: 第二種電気工事士免状の交付を受けた人が、原則として従事できる電気工事の対象はどれですか? A. 一般用電気工作物等 B. 最大電力500kW以上の需要設備 C. すべての自家用電気工作物 D. 発電所と送電線路のすべて
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正解:A 第3条第2項の対象は一般用電気工作物等 です。「等」には小規模事業用電気工作物が含まれます。自家用電気工作物の工事を第二種免状だけで一律に行えるわけではありません。
第3問: 第一種電気工事士の基本的な作業範囲について、最も適切なのはどれですか? A. 一般用電気工作物等だけ B. 一般用電気工作物等と、対象となる自家用電気工作物の電気工事。ただし特殊電気工事などは別に扱う C. 発電所を含むすべての設備 D. ネオン工事だけ
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正解:B 第一種免状があれば一般用電気工作物等に加え、電気工事士法の対象となる自家用電気工作物の工事に従事できます。需要設備は最大電力500kW未満が範囲の目安ですが、特殊電気工事や法の対象外設備を「すべてできる」と広げないことが大切です。
第4問: 次のうち、電気工事士法施行令で「軽微な工事」とされるものはどれですか? A. 壁内の100V配線を延長する B. 埋込コンセントを取り替える C. 接地極を埋設して接地線を接続する D. 二次電圧36V以下の小型変圧器を使うインターホンの二次側を配線する
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正解:D 施行令第1条は、電鈴・インターホーンなどに使う二次電圧36V以下 の小型変圧器の二次側配線を軽微な工事に含めています。100V側の配線まで資格不要になるわけではありません。
第5問: 電気工事士等が法定の電気工事に従事するときの義務として、正しいものはどれですか? A. 現場ごとに独自基準を作ればよい B. 技術基準に適合するよう作業する C. 施工速度を安全より優先する D. 完成後なら施工条件を変更してよい
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正解:B 第5条第1項は、対象設備に応じた技術基準へ適合するよう作業する義務を定めています。資格は「自由に工事してよい許可証」ではなく、安全基準に沿って施工する責任とセットです。
第6問: 電気工事士が法定の電気工事の作業に従事するとき、免状はどうしますか? A. 自宅に保管するだけでよい B. 勤務先にコピーを置けばよい C. 携帯しなければならない D. 工事完了後だけ提示する
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正解:C 第5条第2項により、作業に従事するときは免状を携帯します。特種電気工事資格者と認定電気工事従事者も、対象作業ではそれぞれの認定証を携帯します。
第7問: 第一種電気工事士の定期講習について、正しいものはどれですか? A. 第二種だけが毎年受ける B. 第一種は免状交付から5年以内に受講し、その後も前回受講日から5年以内に受講するのが原則 C. 一度受ければ以後不要 D. 試験合格だけで受講義務は始まる
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正解:B 第4条の3は、やむを得ない事由がある場合を除き、第一種免状の交付日から5年以内、その後も前回の受講日から5年以内の受講を求めています。免状の有効期限と定期講習の義務を混同しないでください。
第8問: 特種電気工事資格者認定証について、正しいものはどれですか? A. 1枚で全種類の特殊電気工事ができる B. 特殊電気工事の種類ごとに交付される C. 第二種免状があれば自動交付される D. 都道府県知事が第二種免状と同時に交付する
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正解:B 特種電気工事資格者認定証は、ネオン工事または非常用予備発電装置工事という種類ごと に交付されます。第一種・第二種免状だけで特殊電気工事まで一律に行えるわけではありません。
第9問: 認定電気工事従事者が従事できる「簡易電気工事」の説明として、最も適切なのはどれですか? A. 一般住宅だけの電球交換 B. 電圧600V以下で使用する自家用電気工作物の工事のうち、電線路に係るものを除く工事 C. 600Vを超える高圧機器への接続 D. ネオン工事と非常用予備発電装置工事
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正解:B 施行規則第2条の3は、簡易電気工事を電圧600V以下 で使用する自家用電気工作物の工事(電線路に係るものを除く)としています。需要設備は電気工事士法の対象となる最大電力500kW未満で考えます。
第10問: 高圧受電で最大電力300kWの店舗があり、低圧200Vの固定照明回路を変更します。この作業が簡易電気工事に該当する場合、従事できる人の組合せとして最も適切なのはどれですか? A. 第二種電気工事士免状だけを持つ人 B. 第一種電気工事士、または認定電気工事従事者 C. 資格・認定証を持たない人 D. 家庭用電気機器の販売員
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正解:B この条件の設備は自家用電気工作物の需要設備で、作業対象は600V以下です。第一種電気工事士のほか、簡易電気工事の範囲なら認定電気工事従事者も従事できます。第二種免状だけでは足りません。実際の現場では設備区分と作業範囲を図面・管理者情報で確認します。
答え合わせと弱点の戻り先
問題
正解
判断テーマ
1
C
法の目的
2・3
A・B
第一種・第二種の範囲
4
D
軽微な工事
5〜7
B・C・B
義務・携帯・定期講習
8〜10
B・B・B
特種・認定・現場判断
このミニテストに公式の合格点はありません。0〜4問なら電気工事士法の基礎解説 へ戻り、5〜7問なら間違えた判断軸だけを復習します。8〜10問でも、正解の根拠に「一般用電気工作物等」「500kW未満」「600V以下」のどれを使ったか説明できなければ、翌日にもう一度解きましょう。
コンテンツ方針: この記事は現行法令を基に作成したオリジナル問題と復習導線で構成し、公式過去問題は転載していません。教材・工具・講座のアフィリエイトリンクも掲載していません。法令・手続は改正されることがあるため、実務では必ず公式情報を確認してください。
よくある質問
Q. 第二種電気工事士なら、建物内の600V以下の工事はすべてできますか?
A. できません。第二種免状の基本範囲は一般用電気工作物等です。自家用電気工作物の600V以下の簡易電気工事には、第一種免状または認定電気工事従事者認定証が必要です。
Q. 第一種電気工事士なら、ネオン工事や非常用予備発電装置工事もできますか?
A. 第一種免状だけで一律にできるわけではありません。特殊電気工事は種類に対応した特種電気工事資格者認定証で判断します。
Q. 引っ越して住所が変わったら、電気工事士免状の書換えが必要ですか?
A. 免状の記載事項に住所は含まれないため、住所変更だけを理由とする書換えは通常必要ありません。氏名など記載事項が変わった場合は、交付した都道府県の案内を確認します。
Q. 第一種免状は5年ごとに更新するのですか?
A. 免状の更新と定期講習は別です。第一種電気工事士には、原則として免状交付から5年以内、その後も前回受講から5年以内に定期講習を受ける義務があります。
この記事を書いた人:資格太郎 電気工事士の独学合格を目指して学習中。建物名や数字だけを暗記せず、法令の条件から作業範囲を判断できる問題を作成しています。 運営者情報を詳しく見る
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