結論:No.9は「時刻」と「暗さ」の2接点が直列
2026年度の第一種技能候補問題No.9は、単相変圧器二次のu-o間100Vでタイムスイッチ、自動点滅器、屋外灯イ、露出形コンセントを施工する課題です。タイムスイッチの接点L2-L1と自動点滅器の接点1-3を直列にするため、屋外灯は設定時間内かつ周囲が暗いときに点灯します。S1-S2はタイムスイッチの電源、S2は接地側です。
2026年度No.9の実問題で確定した内容
2026年度第一種技能試験候補問題は概略図です。端子番号、器具内部の接続、電線色、接続方法は、2026年7月4日の2026年度上期No.9の実問題と公式解答・複線図を最終基準にしてください。
| 回路・器具 | 2026年実問題の指定 | 施工で見るポイント |
|---|---|---|
| 単相変圧器 | 一次U/V、二次u-o-v、210/105V | u-oが100V、u-vが200V、EBはo |
| タイムスイッチ | S1-S2が電源、L2-L1が接点 | S2を接地側、電源配線は2心ケーブル1本 |
| 自動点滅器 | 1=黒、2=白、3=赤 | 1-3接点をL2-L1接点と直列にする |
| 接続・コンセント | A=リングスリーブ、B=差込形コネクタ | 露出形コンセントWへ白、ケーブルは台座下部から |
旧稿には2026年実問題に存在しない器具と制御方式の説明がありました。実際は屋外灯イが施工省略、自動点滅器は3P端子台、タイムスイッチは4P端子台で代用されます。屋外灯をタイムスイッチだけで制御する回路でもありません。
u黒 → S1
o白 → S2
タイムスイッチの時計部
u → 自動点滅器1-3
→ TS L2-L1
→ 屋外灯イ
o白 → 屋外灯
o白 → コンセントW
u黒 → コンセント
この経路図は公式複線図を役割別に整理した当サイトの模式図です。端子の向き、電線色、寸法、接続位置は公式問題の図2〜5と公式複線図を優先してください。
変圧器u-o-vで100Vと200Vを分ける
変圧器代用の3P端子台は、上段が一次U/V、下段が二次u/o/vです。高圧側はKIP 8mm²をU/Vへ接続します。二次側は中間端子oを基準に、u-o間で100V、u-v間で200Vを取り出します。
100VのVVF 2.0-2Cはuから黒、oから白でジョイントボックスAへ送ります。別のVVF 2.0-2Cはu-v間の200Vを「他の負荷」側へ出し、負荷部分は施工省略です。100V回路の白線と200V回路を混ぜず、まず端子の組合せを書き分けます。
EB接地は二次側のo端子へ緑色IV 5.5mm²で接続します。uでもvでもなくoです。接地線は緑、接地側電線はすべて白という施工条件も別々に確認します。
タイムスイッチと自動点滅器の端子を読む
| 端子 | 内部の役割 | 公式複線図での接続 |
|---|---|---|
| TS S1 / S2 | 時計用モータMの電源 | S1=黒の非接地側、S2=白の接地側 |
| TS L2 / L1 | 時刻で開閉する無電圧接点 | 自動点滅器3側と屋外灯側の間へ直列 |
| 自動点滅器1 / 2 | CdS回路の電源 | 1=黒の非接地側、2=白の接地側 |
| 自動点滅器3 | 暗くなると1と導通する出力 | 赤線でボックスBへ戻し、TS接点側へ送る |
「S=Supply、L=Load」とだけ覚えると、L2を接地側と誤解しやすくなります。2026年実問題の図3では、S1-S2がモータ、L2-L1が独立した接点です。端子記号を語呂だけで決めず、内部結線図の実線をたどってください。
屋外灯は時間接点とCdS接点のAND制御
非接地側は、変圧器uから自動点滅器1へ入り、周囲が暗くなると1-3間が閉じます。端子3からジョイントボックスBを経てタイムスイッチL2へ入り、設定時間になるとL2-L1間も閉じます。L1から屋外灯イへ進み、白線でoへ戻ります。
| 時間接点 | CdS接点 | 屋外灯イ |
|---|---|---|
| 開 | 開または閉 | 消灯 |
| 閉 | 開(明るい) | 消灯 |
| 閉 | 閉(暗い) | 点灯 |
2つの接点は直列なので、どちらか一方だけ閉じても点灯しません。一方、露出形コンセントは制御接点を通さずu-o間へ直接つなぐ常時電源です。屋外灯の黒線とコンセントの黒線を同じ負荷と考えないことが重要です。
ボックスA・Bと電線色の指定
ジョイントボックスAを経由する電線は、A内ですべて接続点を設けてリングスリーブで圧着します。VVF用ジョイントボックスBも、通過する線を素通しにせずすべて接続点を設け、差込形コネクタで接続します。AからBへ送る自動点滅器の電源配線は2心ケーブル1本です。
色別は、接地線が緑、接地側電線がすべて白です。変圧器二次から露出形コンセント、タイムスイッチ、自動点滅器へ至る非接地側電線は黒を使います。自動点滅器代用端子台は1=黒、2=白、3=赤。露出形コンセントの接地側極端子Wには白線を結び、ケーブルは台座下部から挿入します。
No.9を組み立てる8ステップ
1 u-o間100V、u-v間200Vを先に書く
変圧器端子台にU/V、u/o/vを書き、100V回路はu黒-o白、200Vの他負荷はu-v、EBはoと整理します。
2 屋外灯の直列経路を一筆で追う
u→自動点滅器1-3→TS L2-L1→屋外灯イ→oの順に書きます。時間接点とCdS接点の順序を入れ替えても論理は同じですが、実作業は公式複線図の端子・接続位置に合わせます。
3 変圧器端子台を結線する
一次U/VへKIP 8mm²、二次u/oから100V用VVF、u/vから200V他負荷用VVFを出します。oへ緑色IV 5.5mm²のEBを接続します。
4 ボックスAで電源を分岐する
100Vの黒・白を、露出形コンセント、タイムスイッチ電源、自動点滅器電源、屋外灯回路へ役割別に分け、指定のリングスリーブで圧着します。
5 自動点滅器1・2・3を接続する
VVF 1.6-3Cの黒を1、白を2、赤を3へ接続します。1と2でCdS回路へ給電し、暗いとき1-3接点が閉じます。
6 タイムスイッチS1・S2・L2・L1を接続する
電源用2心ケーブルをS1黒・S2白へ接続します。別の2心ケーブルでL2-L1接点を自動点滅器3側と屋外灯側の間へ入れます。
7 コンセントと屋外灯側を仕上げる
露出形コンセントはWへ白、もう一方へ黒を接続し、台座下部からケーブルを入れます。屋外灯イは施工省略なので、指定長さを残してコネクタ処理します。
8 接続方法・穴・端子を総点検する
Aはリングスリーブ、Bは差込形コネクタ、打抜き済みの穴はすべて使用します。圧着刻印、差込み長さ、端子ねじ、絶縁被覆、施工省略端の長さを確認します。
No.9完成前チェック
- 変圧器u-oが100V、u-vが200V、EBがo
- TSはS1黒・S2白、L2-L1が時間接点
- 自動点滅器は1黒・2白・3赤
- 自動点滅器1-3とTS L2-L1が屋外灯へ直列
- 露出形コンセントは常時電源、W端子が白
- ボックスAはリングスリーブ、Bは差込形コネクタ
- 接地線は緑、接地側電線は白、指定の非接地側は黒
- 穴、圧着刻印、差込み、ねじ、被覆、寸法を確認した
端子台とKIPの基本は第一種電気工事士 技能試験の基本作業、複線図の分け方は第一種電気工事士 技能試験の複線図、欠陥確認は第一種電気工事士 技能試験の欠陥判定基準、60分の配分は技能60分の残り時間ゲートで復習できます。タイムスイッチの基礎練習には第二種技能候補問題No.3も役立ちますが、No.9では自動点滅器との直列制御まで必要です。
よくある誤りと直し方
| 誤り | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| TSだけで屋外灯を制御 | 明るい時間帯にも設定時刻だけで点灯する回路になる | 自動点滅器1-3とTS L2-L1を直列にする |
| 自動点滅器2と3を逆接続 | CdS電源の接地側と出力を取り違える | 1黒・2白・3赤を端子表示で確認する |
| A/Bを同じ接続方法で施工 | 施工条件の接続指定と一致しない | A=リングスリーブ、B=差込形コネクタに分ける |
理解度チェック
問1:点灯条件
2026年度No.9で屋外灯イが点灯する条件はどれですか。
ア.時間接点だけが閉じる
イ.CdS接点だけが閉じる
ウ.時間接点とCdS接点の両方が閉じる
エ.露出形コンセントへ通電する
問2:自動点滅器
自動点滅器代用端子台の公式指定で正しい色の組合せはどれですか。
ア.1白・2黒・3赤
イ.1黒・2白・3赤
ウ.1赤・2白・3黒
エ.1黒・2赤・3白
問3:接続方法
ジョイントボックスAとVVF用ジョイントボックスBの指定はどれですか。
ア.A/Bともリングスリーブ
イ.A/Bとも差込形コネクタ
ウ.A=差込形、B=リング
エ.A=リング、B=差込形
公式資料・一次情報
- 電気技術者試験センター:第一種技能試験の候補問題
- 電気技術者試験センター:2026年度第一種技能候補問題
- 電気技術者試験センター:第一種試験の問題と解答
- 電気技術者試験センター:2026年度上期技能試験No.9問題
- 電気技術者試験センター:2026年度上期技能試験No.9解答
- 電気技術者試験センター:技能試験の概要と注意すべきポイント
- 電気技術者試験センター:技能試験の欠陥について
- 電気技術者試験センター:第一種技能試験の欠陥判断基準
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