結論:No.8は主回路・自己保持・S相電流計・V-W運転表示を分ける
2026年度の第一種技能候補問題No.8は、三相変圧器の二次200Vを電磁開閉器へ送り、押ボタンスイッチで三相電動機を運転・停止する課題です。電磁開閉器代用端子台には、主接点R/S/T-U/V/Wだけでなく、補助a接点13-14、電磁コイルA1-A2、熱動継電器b接点95-96があります。電流計は変圧器二次v相へ直列、運転表示灯は負荷側V-W間へ接続します。
2026年度No.8の実問題で確定した内容
2026年度第一種技能試験候補問題は概略図です。具体的な端子、押ボタン内部配線、色、計器・表示灯の接続相は、2026年7月4日の2026年度上期No.8の実問題と公式解答・複線図を最終基準にしてください。
| 回路 | 2026年実問題の指定 | 施工で見るポイント |
|---|---|---|
| 三相主回路 | 変圧器u/v/w→MS R/S/T→U/V/W→電動機 | 赤/白/黒を電源側・負荷側でそろえる |
| 制御回路 | PBOFF・PBON、13-14、A1-A2、95-96 | 停止・始動・自己保持・過負荷停止を順に追う |
| 電流計 | 変圧器二次v相へ直列接続 | 白のS相をジョイントボックスで計器へ往復 |
| 運転表示灯 | 開閉器負荷側V-W間 | ランプレセプタクル受金ねじ部は白 |
旧稿はランプレセプタクルを独立した「照明回路」とし、相間電圧から100Vを取り出す可能性まで書いていました。しかし実問題の二次側は3φ3W 200Vで、表示灯はV-W間の運転表示です。照明スイッチ回路ではありません。また配線用遮断器は支給されず、図中Bは押ボタンスイッチを示します。
u/v/w → R/S/T
→ 主接点
→ U/V/W → M
R → PBOFF
→ PBON//13-14
→ A2-A1 → 95-96 → S
電流計:v/S相に直列
表示灯:V-W間
受金ねじ部:白
この図は回路を役割別に整理した当サイトの模式図です。端子位置、既設配線、寸法、色別は公式問題の図2〜4と公式複線図を優先してください。
電磁開閉器端子台を3ブロックで読む
電磁開閉器代用の6P端子台には、主回路・制御コイル・補助接点と熱動継電器接点がまとめられています。端子番号を暗記だけで追うより、どの部品の端子かを分けると誤接続を減らせます。
| 端子群 | 役割 | 2026年実問題での接続 |
|---|---|---|
| R/S/T・U/V/W | 三相主接点と熱動継電器の主回路 | R→U、S→V、T→W |
| A1-A2 | 電磁コイル | A2が始動側、A1が95側 |
| 13-14・95-96 | 13-14=補助a接点、95-96=熱動継電器b接点 | 13-14で自己保持、95-96で過負荷時にコイル回路を開く |
端子台内部結線図の破線は、コイルが励磁されると主接点と13-14が連動すること、熱動継電器が動作すると95-96が開くことを示します。破線を電線と見なして外部配線を追加しないでください。
押ボタンと自己保持回路の順序
制御回路は、電源側R相からPBOFFのb接点を通り、その先でPBONのa接点と補助a接点13-14を並列にします。合流点からA2→電磁コイル→A1→95-96→S相へ戻ります。
| 操作・状態 | 接点の変化 | 結果 |
|---|---|---|
| PBONを押す | 始動a接点が一時的に閉じ、コイル励磁 | 主接点と13-14が閉じる |
| PBONを離す | 13-14が始動接点を迂回して通電を維持 | 自己保持で運転継続 |
| PBOFFまたは過負荷 | PBOFFまたは95-96が開く | コイル消磁、主接点と13-14が開く |
押ボタンスイッチ内の既設配線は、取り除いたり変更したりしない指定です。外部からはCVV 2mm²-3Cを接続し、図4どおり赤・白・黒を使います。端子相互間の黄色IV 2mm²も、色を別用途へ流用せず公式図どおり結びます。
電流計v相・運転表示灯V-W・EB接地
電流計Aは、変圧器二次側のv相へ直列に入れます。VVR 2.0-3Cの白線をジョイントボックスで分け、VVF 1.6-2Cで電流計へ往復させてから、電磁開閉器電源側Sへ送ります。R/T相へ入れたり、線間へ並列接続したりしません。
運転表示灯は電磁開閉器負荷側のV-W間です。主接点が閉じて負荷側が通電すると点灯し、開くと消灯します。ランプレセプタクルの受金ねじ部へ白線を結び、黒線をもう一方の端子へ接続します。
変圧器二次v端子には緑色IV 5.5mm²でEB接地を接続します。図中の電動機Mと押ボタン設備BのEDは施工省略です。支給されていない接地線を追加せず、施工境界を見ます。
No.8を組み立てる8ステップ
1 端子台説明図と制御回路図へ色を書き込む
変圧器u/v/w=赤/白/黒、MS R/S/T・U/V/W=赤/白/黒、制御の赤/白/黒/黄、v相電流計、V-W表示灯、v端子EBを先に整理します。
2 三相変圧器端子台を結線する
高圧一次U/V/WへKIP 8mm²、二次u/v/wへVVR 2.0-3Cの赤/白/黒を接続します。二次vには緑色IV 5.5mm²のEBも接続します。
3 MS主回路R/S/T-U/V/Wを作る
ジョイントボックスから電源側R/S/Tへ赤/白/黒、負荷側U/V/Wから電動機側へ赤/白/黒を出します。電動機そのものは施工省略です。
4 押ボタンCVVを13-14・A2へ結ぶ
PBOFFとPBONの既設配線を維持し、図4の赤・白・黒をCVV 2mm²-3Cで端子台へ送ります。PBONと13-14が並列になる位置を確認します。
5 A1-A2と95-96を黄色線で完成させる
電磁コイルと熱動継電器b接点を直列にし、制御電源R-S間へ戻します。A1/A2と95/96を見た目の上下だけで判断せず、印字を読みます。
6 v相へ電流計を直列に入れる
VVR白→電流計往路→A→復路→MS Sの順に追います。施工省略側へ出すVVF 1.6-2Cは指定寸法を残します。
7 V-W間の運転表示灯を接続する
負荷側V白とW黒から分岐し、ランプレセプタクルへ送ります。受金ねじ部は白です。電源側S-Tではなく、負荷側V-Wであることを確認します。
8 リングスリーブ・穴・端子を総点検する
ジョイントボックスを経由する線はすべて接続点を設け、リングスリーブで圧着します。打抜き済み5穴、圧着刻印、端子ねじ、CVVより線、押ボタン既設配線、施工省略端の長さを見直します。
No.8完成前チェック
- 変圧器二次u/v/wとMS電源側R/S/Tが赤/白/黒
- MS負荷側U/V/Wが赤/白/黒で電動機側へ出ている
- PBOFFは直列、PBONと13-14は並列
- A1-A2コイルと95-96 b接点が制御回路へ直列
- 押ボタン内の既設配線を変更していない
- 電流計Aは変圧器二次v相へ直列接続した
- 運転表示灯は負荷側V-W、受金ねじ部は白
- EBは変圧器二次v端子へ緑色IV 5.5mm²
- リングスリーブ、刻印、より線、ねじ、穴、寸法を確認した
自己保持回路は第一種電気工事士 制御回路の複線図|自己保持回路の書き方、端子台とCVVは第一種電気工事士 技能試験の基本作業|KIP・CVV・端子台、電動機の仕組みは変圧器と電動機の仕組み、欠陥確認は第一種電気工事士 技能試験の欠陥判定基準で復習できます。
よくある誤りと直し方
| 誤り | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| PBONと13-14を直列 | 押ボタンを離した後の自己保持経路を作れない | 始動a接点と補助a接点を並列にする |
| 表示灯をコイルへ直接並列 | 2026年実問題の指定接続と異なる | 負荷側V-W間へ接続する |
| 図中Bを遮断器と読む | 支給材料にない回路を追加する | Bは押ボタンスイッチとして図4を使う |
理解度チェック
問1:自己保持
PBONを離した後もコイル通電を保つため、PBONと並列にする接点はどれですか。
ア.13-14
イ.95-96
ウ.R-U
エ.V-W
問2:電流計
2026年度No.8で電流計Aを直列に入れる変圧器二次相はどれですか。
ア.u相
イ.v相
ウ.w相
エ.EB線
問3:運転表示
主接点投入後の負荷側通電を示すランプレセプタクルの接続はどれですか。
ア.電源側R-S間
イ.電源側S-T間
ウ.負荷側U-V間
エ.負荷側V-W間
公式資料・一次情報
- 電気技術者試験センター:第一種技能試験の候補問題
- 電気技術者試験センター:2026年度第一種技能候補問題
- 電気技術者試験センター:第一種試験の問題と解答
- 電気技術者試験センター:2026年度上期技能試験No.8問題
- 電気技術者試験センター:2026年度上期技能試験No.8解答
- 電気技術者試験センター:技能試験の概要と注意すべきポイント
- 電気技術者試験センター:技能試験の欠陥について
- 電気技術者試験センター:第一種技能試験の欠陥判断基準
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