2種 基礎理論

【10問】電力・電力量・発熱量|単位と逆算ミニテスト

「量→式→単位→検算」で解く計算10問

電力・電力量・発熱量の計算」に対応する、当サイト独自のミニテストです。P=VI、E=Pt、H=I2Rtを丸暗記するのではなく、求める量、一定条件、単位、逆算、効率を見分けて解きます。

最初にW・Wh・Jを別の量として読む

電力P〔W〕はエネルギーを使う速さ、電力量E〔Wh・J〕は一定時間に使ったエネルギー、発熱量H〔J〕は抵抗で熱へ変わったエネルギーです。WとWhは文字が似ていますが、Whには時間が含まれます。Jで求めるときは時間を秒、Whで求めるときは時間をhへそろえます。

第二種学科の公式範囲には、電流、電圧、電力、電気抵抗と電気回路の計算が含まれます。このページの問題文と数値は、公式問題を転載せず当サイトで作成しました。解答数を競うより、どの段階で単位や条件を取り違えたかを見つける教材です。このページに公式の合格点はありません。

求める量 基本式 先にそろえる単位
電力P VI、I2R、V2/R V・A・Ω
電力量E Pt W×h、またはW×s
発熱量H I2Rt A・Ω・s
加熱時間t Q/(ηP) J・W・効率の小数

各問の余白へ4行だけ書く

①求める量と単位②与えられた条件③文字式④単位付きの答え

解く前に4つの誤答パターンを外す

第一は、数値を見てすぐ公式へ代入する誤りです。電力を求めるのか、時間を含む電力量・熱量を求めるのかを先に書きます。答えがWなのに時間を掛けていたら、別の量を計算しています。

第二は、W・kW、J・kJ、Wh・kWhを混ぜる誤りです。1kW=1,000W、1kJ=1,000J、1kWh=3.6MJです。接頭語kを外すときは1,000倍、付けるときは1,000分の1にします。

第三は、P=I2RとP=V2/Rの増減を同じ条件で考える誤りです。電流一定ならRが大きいほどPは増え、電圧一定ならRが大きいほど電流が減ってPは小さくなります。何が一定かを問題文で確認します。

第四は、試験の理想計算を実機の消費量へそのまま当てはめる誤りです。問題文で一定電力と指定されればE=Ptで解きます。実機は温度制御、運転モード、力率等で変わるため、定格値・仕様条件・測定値を分けます。

答えを開く前に3種類の検算をする

1つ目は単位の検算です。V×AならW、W×hならWh、W×sならJになります。答えに必要な単位が式の右側から作れなければ、式か時間単位のどちらかが違います。特にkWhとWを割る逆算では、先にkWhをWhへ直してから計算します。

2つ目は別の式による検算です。純抵抗でV・I・Rが分かる場合、P=VIとP=I2R、またはP=V2/Rの2通りで同じ値になるか確認できます。発熱量もH=I2Rtと、先にPを求めるH=Ptが一致するはずです。

3つ目は上下関係と桁の検算です。効率が80%なら水へ届く電力は入力電力より小さく、必要時間は効率100%の理想値より長くなります。15分は1時間の4分の1なので、1.2kWを15分使った電力量が1.2kWhを超えることもありません。選択肢を選ぶ前に、このような大小関係で明らかな誤答を外します。

問題1:電圧と電流から電力を求める

100Vで4Aが流れる純抵抗負荷の電力はどれですか。

ア.25W イ.100W ウ.400W エ.2,500W

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正解:ウ(400W)
P=VI=100×4=400Wです。時間は与えられていないため、WhやJではありません。V・I・Rの関係が曖昧なら「オームの法則」へ戻ります。

問題2:電圧と抵抗から電力を求める

120Vを30Ωの抵抗へ加えたときの電力はどれですか。純抵抗とします。

ア.4W イ.120W ウ.480W エ.3,600W

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正解:ウ(480W)
P=V2/R=1202/30=14,400/30=480Wです。別解ではI=V/R=4A、P=VI=120×4=480Wとなり、2通りが一致します。

問題3:抵抗を変えたときの電力

電圧を一定に保ったまま、純抵抗のRを2倍にしました。電力Pの変化はどれですか。

ア.2倍 イ.1/2 ウ.4倍 エ.変わらない

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正解:イ(1/2)
電圧一定なのでP=V2/Rを使います。Rが2倍ならPは1/2です。電流一定のP=I2Rとは前提が違うため、式だけを見て矛盾と考えません。

問題4:kWhとJの換算

1.2kWの負荷を15分使いました。電力量の正しい組合せはどれですか。

ア.0.30kWh・1.08MJ
イ.18kWh・64.8MJ
ウ.0.30Wh・1.08kJ
エ.300kWh・1.08J

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正解:ア
15分=0.25hなのでE=1.2×0.25=0.30kWhです。1kWh=3.6MJより0.30×3.6=1.08MJ。時間を15のまま掛けないことが要点です。

問題5:電力量から使用時間を逆算する

600Wの負荷が1.8kWhを使うまでの時間はどれですか。電力は一定とします。

ア.0.003h イ.0.3h ウ.3h エ.30h

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正解:ウ(3h)
1.8kWh=1,800Whへそろえ、t=E/P=1,800Wh/600W=3hです。1.8を600で割るとkWhとWが混ざり、1,000倍の桁を誤ります。

問題6:ジュール熱を求める

8Ωの抵抗へ5Aを3分間流しました。発熱量はどれですか。

ア.3.6kJ イ.18kJ ウ.36kJ エ.360kJ

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正解:ウ(36kJ)
3分=180秒。H=I2Rt=52×8×180=36,000J=36kJです。電流の2乗と分→秒の両方を確認します。

問題7:電力から発熱量を求める

900Wの純抵抗負荷を10分間使った理想条件で、発生する熱量はどれですか。

ア.9kJ イ.90kJ ウ.540kJ エ.9,000kJ

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正解:ウ(540kJ)
10分=600秒。H=Pt=900×600=540,000J=540kJです。1W=1J/sなので、Wへ秒を掛ければJになります。

問題8:効率を含む水の加熱

2kgの水を20K上げます。比熱4.2kJ/(kg・K)、加熱器840W、効率80%のとき、必要時間はどれですか。

ア.160秒 イ.200秒 ウ.250秒 エ.800秒

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正解:ウ(250秒)
Q=mcΔT=2×4.2×20=168kJ=168,000J。有効電力はηP=0.80×840=672W。t=168,000/672=250秒です。効率を無視した200秒より長くなることも検算になります。

問題9:定格電力と実使用電力量

定格消費電力2kWの温度制御機器を6時間使いました。実際の電力量について最も適切な説明はどれですか。

ア.必ず12kWhになる
イ.必ず0kWhになる
ウ.問題で2kW一定と指定されれば12kWhだが、実機は運転状態・仕様・測定値を確認する
エ.定格電力と電力量は同じ量である

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正解:ウ
学科問題で一定電力と条件が固定されればE=2×6=12kWhです。実機は制御で通電率等が変わるため、銘板の定格値だけから実使用量を断定しません。電気料金も単純な固定単価だけでは決まりません。

問題10:交流負荷と力率

単相交流負荷に100V、5Aが流れ、力率が0.80です。有効電力はどれですか。

ア.40W イ.400W ウ.500W エ.625W

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正解:イ(400W)
P=VIcosφ=100×5×0.80=400Wです。VI=500VAは皮相電力。純抵抗のP=VIを交流負荷へ一律適用しないため、「交流回路と力率」でW・VA・varを区別します。

誤答別の復習と5手順

問題 復習軸 次に直す1点
1〜3 電力式と一定条件 別式で同じ値になるか
4〜5 Wh・J・時間の逆算 kと時間単位をそろえる
6〜8 発熱・比熱・効率 秒・J・効率を小数化
9〜10 理想条件と実機、力率 問題文の適用条件を囲む

復習は、求める量→条件→文字式→単位換算→桁と別式の検算、の5手順で行います。同じ問題を答えだけ暗記せず、「なぜその式を使えるか」を1行で説明してください。計算分野の優先順位は「第二種の計算問題を捨てるか」、全体の順番は「第二種学習ロードマップ」で確認できます。

安全上の注意

問題は学科試験用の理想回路です。通電中の回路へ自己流で計器を接続したり、家電を分解して抵抗値から消費電力を推定したりする手順ではありません。実機は銘板、仕様書、測定器の使用条件、有資格者の安全手順を確認してください。

公式確認先

オームの法則から始める場合は「オームの法則ミニテスト」、計算を交流へ広げる場合は「交流回路ミニテスト」、配電計算へ進む場合は「単相の電圧降下」を利用してください。

広告・編集方針

問題はすべて当サイト作成のオリジナルです。通信講座、参考書、電気料金比較サービスのアフィリエイトリンクは掲載していません。2026年8月8日に公式範囲、SI単位、全10問の計算過程を再確認しました。

資格太郎

この記事を書いた人:資格太郎電気工事士の独学合格を目指して学習中。公式範囲と単位の定義を基に、式の適用条件と途中計算を省略せず検算しています。運営者情報を詳しく見る


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