2種 基礎理論

【10問】キルヒホッフの法則ミニテスト|第二種

キルヒホッフの法則を「判断の理由」まで確認

キルヒホッフの法則で難しいのは計算量ではなく、電流の向きと電圧の符号を途中で変えてしまうことです。最初に仮の向きとループの回り方を決め、最後まで同じ定義で式を立てます。

このページでは、第一法則(KCL)と第二法則(KVL)を使うオリジナル10問を、途中式とともに確認します。電流の答えが負になっても失敗ではなく、仮定した向きと逆だったと読めれば正解です。

最終確認:2026年7月27日

解く前に押さえる4つの判断軸

向きを仮定

枝電流の矢印とループの回り方を先に書き、計算途中で変えない。

KCL

節点へ流れ込む電流の和と、流れ出る電流の和を等しくする。

KVL

閉回路を一周し、電圧上昇と電圧降下を同じ符号規則で足す。

連立・検算

オームの法則を組み合わせて解き、元のKCL・KVLへ代入して残差0を確認する。

先に確認する基準・関係

場面 基本式 確認すること
1つの節点 ΣIin = ΣIout 流入・流出を問題文の矢印から分ける。
1つの閉回路 ΣV = 0 電源の−→+は上昇、抵抗の電流方向は降下。
抵抗の電圧 V = RI KCL・KVLだけでRとIの関係は決まらない。
複数ループ 各ループ式を連立 共有抵抗はメッシュ電流の差で表す。

誤答しやすい理由

  • 第一法則と第二法則の名前だけを覚え、節点と閉回路のどちらへ使うか決めない。
  • 電流の矢印を式の途中で反転させ、同じ電流を別の符号で重複して扱う。
  • 電源を通過する向きを見ず、起電力をすべてプラスにする。
  • 負の電流を計算ミスだと思って消し、仮定した矢印と逆向きという意味を読まない。

オリジナル10問ミニテスト

問題はすべて当サイト作成のオリジナルです。公式過去問題は転載していません。1問ずつ答えを決めてから、ボタンで解説を確認してください。

採点の考え方:この補助テストに公式の合格点はありません。正解数より、間違えた判断軸を特定して本編・公式資料・実物練習へ戻すことを目的にします。
第1問
キルヒホッフの第一法則(KCL)を表すものは?
A. 節点へ流れ込む電流の和と流れ出る電流の和は等しい B. 閉回路の電圧の代数和は0 C. 電圧は抵抗に反比例する D. 電力の和は常に0
第2問
キルヒホッフの第二法則(KVL)を表すものは?
A. 節点の電流の代数和だけを見る B. 閉回路を一周した電圧の代数和は0 C. 並列抵抗の合成だけを求める D. 電力を時間で積分する
第3問
節点Aへ4.0Aと1.5Aが流れ込み、2.0Aと未知電流Iが流れ出ます。Iは?
A. 1.5A B. 2.5A C. 3.5A D. 7.5A
第4問
節点へI1とI2が流れ込み、I3が流れ出ると定義しました。KCLの式は?
A. I1 = I2 + I3 B. I1 + I2 + I3 = 1 C. I1I2 = I3 D. I1 + I2 = I3
第5問
18V電源に3Ωと6Ωが直列接続された1ループ回路があります。回路電流は?
A. 2A B. 1A C. 3A D. 6A
第6問
12V電源と4V電源が互いに逆向き、直列抵抗の合計が4Ωです。12V側の向きを正として流れる電流は?
A. 1A B. 2A C. 3A D. 4A
第7問
ある閉回路を一周すると、24Vの電圧上昇、5Vと7Vの電圧降下、4Ω抵抗の電圧降下4Iがあります。Iは?
A. 2A B. 4A C. 3A D. 6A
第8問
節点Aは基準点より10V高く、Aから基準点へ5Ω抵抗があります。別の枝からAへ3A流入します。残り1枝から流出する電流は?
A. 2A B. 3A C. 5A D. 1A
第9問
閉回路の進行方向に電源を通過するとき、端子が「−から+」へ変わります。KVLではどう扱う?
A. 電圧上昇としてプラス B. 電圧降下としてマイナス C. 常に0 D. 抵抗値として加える
第10問
2つのメッシュ電流I1、I2について、3I1−I2=5、−I1+2I2=0 が得られました。I1とI2は?
A. I1=1A、I2=2A B. I1=2A、I2=1A C. I1=3A、I2=1A D. I1=5A、I2=0A

答え合わせ後の復習先

問題 判断軸 復習すること
問1〜4 KCL 節点、矢印、流入、流出を先に書いてから式にする。
問5〜7 KVL計算 一周方向を固定し、電源上昇と抵抗降下を符号付きで並べる。
問8 KCL+オーム 枝電流をV÷Rで求めてから節点式へ代入する。
問9〜10 符号・連立 端子の通過方向、共有枝、代入後の検算を確認する。
  1. STEP 1:誤答を「矢印」「KCL」「KVL」「オームの法則」「連立」のどこで生じたか分類する。
  2. STEP 2:本編へ戻り、各設問の矢印とループ方向を書いた後、数字を入れず文字式だけを作る。
  3. STEP 3:翌日に同じ問題を解き、求めた値を元の式へ代入して左右一致または代数和0を確認する。

公式資料と安全上の注意

制度・試験条件・欠陥基準は更新されることがあります。受験年度の案内と当日の問題を優先し、次の無料資料で確認してください。

安全上の境界:学習用材料や無電圧の練習環境を対象にしています。実設備の充電部、既設配線、分電盤を自己流で加工・測定しないでください。必要な資格、停電手順、管理者の指示、保護具に従います。

広告・出典方針

この記事内に教材・工具・講座のアフィリエイトリンクは掲載していません。問題は公式資料の基準を照合して独自作成し、公式資料へのリンクを明示しています。

まとめ

  • 節点にはKCL、閉回路にはKVLを使う。
  • 矢印とループ方向を先に決め、途中で変えない。
  • 数字を代入する前に文字式を作り、何を未知数にしたか明記する。
  • 負の答えは逆向きを意味し、元の式へ代入して検算する。

次に使うページ

よくある質問

KCLとKVLはどう使い分けますか?

節点で電流を整理するときはKCL、閉回路を一周して電圧を整理するときはKVLを使います。複雑な回路では両方とオームの法則を組み合わせます。

電流が負になったら計算ミスですか?

必ずしもミスではありません。最初に仮定した矢印と実際の向きが逆という意味です。式へ戻して符号の一貫性を確認してください。

式の符号を間違えないコツは?

電流の矢印とループ方向を先に書き、電源を−から+へ通ると上昇、抵抗を電流方向へ通ると降下、という一つの規則を最後まで変えないことです。

資格太郎

この記事を書いた人:資格太郎電気工事士の独学合格を目指して学習中。電気技術者試験センターの一次資料を確認し、暗記値だけに頼らない判断手順へ整理しています。運営者情報と編集方針を見る




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