第一種 技能試験

第一種電気工事士 技能試験のおすすめ工具|第二種からの追加はこれだけ

この記事でわかること

  • 第二種から持ち越せる工具の一覧
  • 第一種で追加すべき工具(電工ナイフ・圧着工具等)
  • 工具の配置と作業効率を上げるレイアウト
  • 追加投資の目安と工具選びの注意点

結論から言います

第一種電気工事士の技能試験に必要な工具は、第二種の工具セット+電工ナイフ+圧着端子用工具です。第二種で使った工具はそのまま使えるので、追加購入は最小限で済みます。

第一種で追加が必要な工具
1. 電工ナイフ ── KIP線の被覆剥ぎ取りに必須
2. 圧着工具(裸圧着端子用)── 丸形圧着端子をKIP線に取り付ける
3. プラスドライバー(中型)── 端子台のネジ止めに使用

第二種から持ち越せる工具

以下の工具は第二種と全く同じものを使用します。

工具 用途
VVFストリッパ VVFケーブルの外装・被覆剥ぎ取り
リングスリーブ用圧着工具 リングスリーブの圧着接続
ペンチ 電線の切断・曲げ・KIP線の被覆引き抜き
プラスドライバー(小型) 器具のネジ止め
マイナスドライバー 差込形コネクタの取り外し等
ウォーターポンププライヤ ロックナットの締め付け
スケール 電線の寸法測定

第一種で追加する工具の詳細

1. 電工ナイフ

KIP線の硬い被覆を剥ぎ取るために電工ナイフが必須です。VVFストリッパではKIP線を剥ぎ取れません。

  • 折りたたみ式が一般的(安全性・携帯性)
  • 刃の長さは70 mm程度が使いやすい
  • 代表的な製品:マーベル MEK-60、デンサン DK-670B等

注意:カッターナイフで代用する人もいますが、刃が折れる危険性があるため電工ナイフを推奨します。また、電工ナイフの扱いに慣れていないと心線を傷つけやすいので、事前に十分練習してください。

2. 圧着工具(裸圧着端子用)

KIP線に丸形圧着端子(R形)を取り付けるための工具です。リングスリーブ用の圧着工具とは別物です。

  • ラチェット式が確実(圧着完了まで開かない)
  • 5.5 mm²用のダイスがあるものを選ぶ
  • 代表的な製品:ホーザン P-722、マーベル MH-14等

3. プラスドライバー(中型)

端子台のネジは小型ドライバーでは回しにくいことがあります。No.2サイズのプラスドライバーがあると便利です。

工具の配置

試験中は工具を手の届く位置に効率よく配置することが重要です。

おすすめ配置
右側:VVFストリッパ、電工ナイフ、ペンチ(よく使う順)
左側:リングスリーブ用圧着工具、裸端子用圧着工具
手前:ドライバー類、スケール
:ウォーターポンププライヤ(使用頻度低い)

おすすめ工具セット

第二種の工具セットを既に持っている場合は、電工ナイフと圧着工具を単品で追加購入するのが最も経済的です。

第二種工具セットを持っている場合:電工ナイフ(約1 500円〜)+裸圧着端子用圧着工具(約3 000円〜)の追加で合計約5 000円程度。

第二種の工具セットの詳細は「第二種電気工事士 技能試験のおすすめ工具セット」を参照してください。

第一種 技能試験 全工具一覧表

第一種技能試験に必要な全工具を一覧にまとめました。第二種のセット(DK-28等)を持っている方は、追加購入が必要なものだけチェックしてください。

工具 用途 第二種
セット
追加
購入
VVFストリッパ(P-958) VVF剥ぎ取り
リングスリーブ用圧着工具 圧着接続
ペンチ 切断・曲げ
プラスドライバー(小) 器具ネジ
マイナスドライバー コネクタ外し
ウォーターポンププライヤ ロックナット
スケール 寸法計測
電工ナイフ KIP線剥ぎ取り × 必須
裸圧着端子用圧着工具 丸形圧着端子 × 必須
プラスドライバー(中型No.2) 端子台ネジ 推奨
ワイヤストリッパ CVVより線 推奨

○=セットに含まれる ×=含まれない △=セットにより異なる

追加投資の目安

第二種のセット(DK-28等)を持っている場合の追加費用

必須の2点だけなら:約4,500円
 電工ナイフ(約1,500円)+ 裸圧着端子用圧着工具(約3,000円)

推奨品も揃えるなら:約7,000円
 上記 + 中型プラスドライバー(約500円)+ ワイヤストリッパ(約2,000円)

第二種のDK-28セットを持っていれば、追加投資は最小限で済みます。すでに工具を揃えている方は、まず必須の2点だけ購入すれば試験に臨めます。

工具選びの3つの注意点

注意1:電工ナイフはカッターで代用しない
カッターナイフは刃が折れる危険があり、KIP線の心線を傷つけやすいため試験では使わないこと。電工ナイフは刃が固定されており、力を入れても安全に剥ぎ取りができます。

注意2:圧着工具は5.5mm²対応を確認
第一種ではKIP線(5.5mm²)に裸圧着端子を取り付けます。5.5mm²のダイスがない工具では圧着ができません。購入前に対応サイズを必ず確認しましょう。

注意3:新品の工具は必ず事前に練習
本番で初めて使う工具は手になじまず、時間ロスや施工ミスの原因になります。特に電工ナイフと裸圧着端子用圧着工具は練習なしでは使いこなせないため、必ず事前に何度も練習しておきましょう。

まとめ

第一種技能試験の工具準備は、第二種のセットに2点追加するだけで基本的にはOKです。

  • 電工ナイフ(KIP線の被覆剥ぎ取りに必須)
  • 裸圧着端子用圧着工具(丸形圧着端子の取り付けに必須)

さらに中型プラスドライバーとワイヤストリッパを加えれば、どの候補問題が出ても安心です。工具は早めに揃えて、十分に練習してから本番に臨みましょう。

確認問題

この記事の内容を確認しましょう。

Q1. KIP線の被覆を剥ぎ取る工具として正しいものはどれか。

イ.VVFストリッパ ロ.電工ナイフ ハ.ワイヤストリッパ ニ.カッターナイフ

解答を見る

正解:ロ(電工ナイフ)
KIP線は外装が厚く、VVFストリッパでは対応できません。電工ナイフで切れ目を入れて剥ぎ取ります。カッターナイフは刃が折れる危険があり使用不可です。

Q2. KIP線に丸形圧着端子を取り付ける工具はどれか。

イ.リングスリーブ用圧着工具 ロ.裸圧着端子用圧着工具 ハ.ペンチ ニ.ウォーターポンププライヤ

解答を見る

正解:ロ(裸圧着端子用圧着工具)
リングスリーブ用圧着工具はリングスリーブ専用で、裸圧着端子には対応していません。裸圧着端子用圧着工具で5.5mm²のダイスを使って圧着します。

Q3. 第二種の工具セット(DK-28等)に含まれず、第一種で追加購入が必須な工具の組み合わせはどれか。

イ.VVFストリッパと電工ナイフ ロ.電工ナイフとリングスリーブ用圧着工具 ハ.電工ナイフと裸圧着端子用圧着工具 ニ.ペンチとマイナスドライバー

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正解:ハ(電工ナイフと裸圧着端子用圧着工具)
VVFストリッパとリングスリーブ用圧着工具はDK-28に含まれています。第一種で追加が必須なのは、KIP線用の電工ナイフと、丸形圧着端子用の裸圧着端子用圧着工具の2点です。

Q4. 試験中の工具配置で、使用頻度の高い工具を置くべき場所はどれか。

イ.作業台の奥 ロ.利き手の反対側 ハ.利き手側の手の届く位置 ニ.工具袋の中

解答を見る

正解:ハ(利き手側の手の届く位置)
使用頻度の高い工具(ストリッパ・ドライバー等)は利き手側の手が届く位置に並べておくと、取り替えのロスが最小限になります。工具袋に戻すと出し入れの時間がかかるため、試験中は机上に展開しておきましょう。

第一種の技能試験対策に

工具を揃えたら、テキストで施工手順を確認してから練習に取りかかりましょう。

独学に不安がある方は、通信講座も選択肢の一つです。

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