法令名ではなく「設備の役割」から判断する10問
「消防法・建築基準法と電気設備」の理解度を確認する、当サイト独自のミニテストです。誘導灯、非常用照明、非常電源、配線、防火区画、資格範囲を、根拠→機能→回路→建物条件の順に判断します。
| 確認する軸 | 答え合わせで見る点 |
|---|---|
| 位置づけ | 第一種学科の公式法令範囲と関連知識を分けたか |
| 避難設備 | 誘導灯と非常用照明の目的・根拠を入れ替えていないか |
| 機能維持 | 電源名だけでなく時間・切替・回路まで見たか |
| 施工境界 | 認定構成、工事の種類、免状の範囲を分けたか |
各問は先に自分で選び、次に「解答を見る」を開いてください。正解数は学習用の目安であり、このページに公式の合格点はありません。消防法・建築基準法は第一種学科9科目の法令一覧に独立項目として列挙されていないため、出題頻度を断定するテストでもありません。
解く前に、4つの誤答パターンを知る
一つ目は、設備名だけで根拠法令を決める誤りです。排煙や非常電源のように複数制度と関わる語は、何の設備として、どの条文の条件を確認しているかまで特定します。同じ廊下にある誘導灯と非常用照明も、避難を助けるという共通点だけで同一設備にはできません。
二つ目は、20分・60分・1lxなどの数値だけを選ぶ誤りです。数値が正しくても、対象設備や適用条件が違えば答えにはなりません。問題文から「何の性能」「どの建物・経路」「原則か条件付きか」を拾ってから数値を結び付けます。
三つ目は、電源製品があれば機能維持できると考える誤りです。発電機やUPSの名称は出発点にすぎません。始動できる容量、必要時間、停電検出と切替、専用回路、配線経路、負荷端までを一つの系統として追います。
四つ目は、資格名を上下関係で捉える誤りです。電気工事士と消防設備士は、対象法令と作業範囲が異なります。設備の種類に加えて、設置工事・整備・点検のどれか、電気工作物の電気工事を含むかを分けて確認します。各問の解説では、正解だけでなく、この4パターンのどこで判断が分かれたかも確認してください。
復習時は、誤った選択肢を「数値が違う」「法令が違う」「対象条件が抜けている」「一律化している」のどれかに分類します。選択肢の文章を正しい条件付きの文へ直せれば、別の設備名や建物条件で問われても判断しやすくなります。条文番号の丸暗記より、適用条件を説明できることを優先しましょう。
問題1:第一種学科での位置づけ
電気技術者試験センターが示す第一種学科の法令範囲について、正しい説明はどれですか。
ア.消防法と建築基準法が独立科目として明記される
イ.消防法だけが独立科目である
ウ.両法は公式の法令列挙にはなく、防災設備を理解する関連知識として区別する
エ.両法は技能試験だけの採点基準である
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正解:ウ
公式に列挙される法令は電気工事士法、電気事業法、電気工事業法、電気用品安全法と関係政省令・技術基準等です。両法を関連知識として扱うことと、重要でないと決めつけることも別です。
問題2:消防法第17条の基本
対象となる防火対象物について、消防法第17条の考え方に最も近いものはどれですか。
ア.電気工事業者だけが設備を任意に選ぶ
イ.関係者が必要な消防用設備等を技術上の基準に従って設置・維持する
ウ.停電が起きた後に初めて設置を検討する
エ.建築基準法上の設備だけを設置すれば消防用設備等は不要である
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正解:イ
用途・規模等に応じた消防用設備等を、技術上の基準に従って設置し維持します。設備名だけでなく、対象建物と適用条件の確認が出発点です。
問題3:消防用設備等の分類
消防法施行令第7条に列挙される消防用設備等としての排煙設備は、どの分類ですか。
ア.消火設備
イ.警報設備
ウ.避難設備
エ.消火活動上必要な施設
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正解:エ
同条では排煙設備を消火活動上必要な施設に分類します。建築基準法令にも排煙に関する規定があるため、「排煙」という語だけで根拠を一つに決めないことが大切です。
問題4:誘導灯と非常用照明
廊下にある二つの設備を正しく説明しているものはどれですか。
ア.誘導灯は床面を照らし、非常用照明は出口を表示する
イ.誘導灯は出口・方向を示し、非常用照明は停電時の床面を照らす
ウ.どちらも消防法令だけを根拠とする
エ.どちらか一方があれば、もう一方は常に免除される
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正解:イ
誘導灯は消防法令、非常用照明は建築基準法令が根拠の中心です。目的と設置条件が異なるため、同じ避難経路に並んでいても相互代替とは限りません。
問題5:誘導灯の非常電源
誘導灯の非常電源の容量について、最も適切な説明はどれですか。
ア.すべて10分でよい
イ.すべて20分でよい
ウ.原則20分で、要件に該当する建物の避難経路等は60分を確認する
エ.建物の規模にかかわらず全灯60分である
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正解:ウ
消防法施行規則第28条の3は原則20分と、消防庁長官が定める要件に該当する対象の60分を規定します。「大規模なら建物内の全灯」と一律化せず、建物と避難経路の条件まで確認します。
問題6:非常用照明の性能
建築基準法施行令第126条の5に沿う説明はどれですか。
ア.床面を直接照らし、1lx以上の照度を確保できるものとする
イ.出口の位置だけ表示すれば床面照度は問わない
ウ.常用電源だけでよく予備電源は不要である
エ.誘導灯と同じ表示面の色だけを定める
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正解:ア
非常用照明は床面を直接照明し、必要な照度を確保できるものとします。予備電源も必要です。誘導灯の表示性能と混ぜず、照明機能として読みます。
問題7:非常電源の選び方
防災負荷の非常電源を検討するとき、最も適切な確認はどれですか。
ア.発電機という名称だけを見る
イ.電動機のkWより発電機のkVAが大きければ必ずよい
ウ.UPSならすべての非常電源基準を満たす
エ.設備種別、容量、始動電流、必要時間、切替・配電経路を対応させる
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正解:エ
使える電源の種類と性能は対象設備・建物条件で変わります。単線結線図では電源から切替装置、非常用配電盤、対象負荷まで追います。「高圧受電設備の単線結線図」も併せて復習してください。
問題8:耐火・耐熱性を要する配線
防災設備の配線について、正しい判断方法はどれですか。
ア.消す設備なら全回路を同じ耐火配線にする
イ.ケーブルの商品名だけで適合を決める
ウ.設備別基準、回路の役割、布設経路、接続・保護を一組で確認する
エ.非常電源があれば配線経路は問わない
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正解:ウ
「消す・知らせる・逃がす」の語呂は入口にすぎません。同じ設備でも電源・操作・表示などで回路の役割が異なるため、設計図書と設備別基準へ戻ります。
問題9:防火区画を貫通する配電管
テナント改修で配電管が防火区画を貫通します。最初にそろえて確認するものはどれですか。
ア.隙間を埋める材料名だけ
イ.区画性能、管の材質・径、適用する構造方法または認定仕様、施工寸法
ウ.電線の被覆色だけ
エ.電気工事士免状の番号だけ
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正解:イ
穴を埋める作業だけではありません。壁・床の性能、管の条件、認定された構成材料と寸法が一致するかを確認します。配電管の規定とケーブルラック等の開口処理も混同しません。
問題10:免状と作業範囲
防災設備に関わる工事の資格確認として、最も適切なものはどれですか。
ア.第一種電気工事士なら消防用設備等をすべて工事・整備できる
イ.消防設備士なら電気工作物の電気工事をすべて行える
ウ.設備種類、工事・整備・点検の別、電気工作物の種類、所持免状を分けて確認する
エ.図面に防災と書いてあれば資格確認は不要である
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正解:ウ
消防法第17条の5・6が扱う消防設備士の業務範囲と、電気工事士法が扱う電気工事の範囲を分けます。「電気工事士法」と対象設備の設計図書で確認してください。
結果の見方と復習先
| 迷った問題 | 次に確認するページ |
|---|---|
| 1〜3 | 第一種学習ロードマップ、自家用電気工作物と主任技術者 |
| 4〜6 | 誘導灯・非常用照明・非常電源の本編 |
| 7〜9 | 高圧受電設備の検査方法、電気設備技術基準 |
| 10 | 自家用電気工作物と法令ミニテスト |
8〜10問なら判断順を説明できるか、5〜7問なら迷った軸を本編で再確認、0〜4問なら設備名を覚える前に「何を守る設備か」から読み直すのがおすすめです。点数そのものより、誤った選択肢のどこが条件不足かを言葉にできることを目標にしてください。「第一種学科模擬試験 第3回」では、非常用発電設備を含む総合問題へ進めます。
安全上の注意
このテストは法令の読み分け用で、実設備の操作手順ではありません。非常電源や防災設備を停止・試験・改造すると避難・消火機能を失うおそれがあります。実務では保安規程、防災計画、設計図書、管理責任者と所轄機関の指示に従ってください。
公式確認先
広告・編集方針
問題はすべて当サイト作成のオリジナルです。教材、工具、防災機器のアフィリエイトリンクは掲載していません。2026年8月3日に公式試験範囲と現行法令へ照合しました。
※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。
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