2種 施工方法

【10問】ケーブル工事ミニテスト|第二種

低圧屋内配線のケーブル工事を「判断の理由」まで確認

ケーブル工事は「どこでも無条件に使える工事」ではありません。ケーブルかキャブタイヤケーブルか、造営材の下面・側面に沿わせるか、垂直部分へ接触防護措置があるかで、使える電線や支持間隔が変わります。

このページでは、2025年11月20日改正の電気設備技術基準の解釈第164条、第二種学科の公式例題、2026年度上期の公式問題を照合し、条件を省略しないオリジナル10問へ再構成しました。実設備では設計図書、ケーブル仕様、施工場所の条件を確認し、有資格者が施工してください。

最終確認:2026年7月27日

解く前に押さえる4つの判断軸

電線の種類

一般のケーブルと2〜4種キャブタイヤケーブルを分け、使用電圧と場所の条件を読む。

機械的防護

重量物の圧力や著しい機械的衝撃のおそれがある箇所では、適切な防護装置を設ける。

支持条件

造営材の下面・側面、垂直、接触防護措置の有無を確認して2m・6m・1mを選ぶ。

金属部分・接続

使用電圧で接地種別を分け、例外の対象、接続部の導通・絶縁・機械的強度を確認する。

先に確認する基準・関係

確認する条件 基準 読み違いを防ぐ要点
ケーブルを下面・側面に沿わせる 支持点間2m以下 被覆を損傷しないように固定する。場所を問わず一律2mという意味ではない。
接触防護措置をした場所で垂直 支持点間6m以下 「垂直」だけでは6mにできない。接触防護措置も必要。
キャブタイヤケーブルを下面・側面に沿わせる 支持点間1m以下 一般のケーブルの2mと混同しない。
金属製防護部・接続箱・金属被覆 300V以下は原則D種、300V超は原則C種 300V超でも接触防護措置があればD種とできる。省略条件の対象を確認する。

誤答しやすい理由

  • ケーブル工事を「すべての場所で無条件に使える万能な工事方法」と覚える。
  • 垂直配線なら接触防護措置がなくても支持点間を6mまで広げられると考える。
  • ケーブルとキャブタイヤケーブルの支持間隔を同じにする。
  • 曲げ半径をすべて外径の6倍と一律暗記する。必要な曲げ半径はケーブルの種類・構造・規格・メーカー仕様で確認する。
  • 4m・8mの接地省略条件を、金属製の接続箱やケーブルの金属被覆にも無条件で広げる。

オリジナル10問ミニテスト

問題はすべて当サイト作成のオリジナルです。公式過去問題は転載していません。1問ずつ答えを決めてから、ボタンで解説を確認してください。

採点の考え方:この補助テストに公式の合格点はありません。正解数より、間違えた判断軸を特定して本編・公式資料・実物練習へ戻すことを目的にします。
第1問
VVFケーブルを造営材の側面に沿わせ、通常の場所へ固定します。支持点間の距離の上限は?
A. 1m B. 2m C. 3m D. 6m
第2問
ケーブルを垂直に取り付けますが、接触防護措置はありません。この条件だけで選べる支持点間の上限は?
A. 1m B. 2m C. 4m D. 6m
第3問
接触防護措置を施した場所で、ケーブルを造営材に沿って垂直に取り付けます。支持点間の上限は?
A. 1m B. 2m C. 6m D. 8m
第4問
キャブタイヤケーブルを造営材の側面に沿って取り付けます。支持点間の上限は?
A. 0.5m B. 1m C. 2m D. 6m
第5問
荷物の搬入で重量物の圧力や著しい機械的衝撃を受けるおそれがある箇所へケーブルを施設します。必要な対応は?
A. 支持間隔だけを半分にする B. テープだけを巻く C. 適当な防護装置を設ける D. ケーブルなら対策不要
第6問
使用電圧200Vの低圧屋内配線です。ケーブル工事の金属製電線接続箱に、接地省略条件はないものとします。原則として必要な接地工事は?
A. A種 B. B種 C. C種 D. D種
第7問
使用電圧400Vの低圧屋内配線です。接触防護措置のない金属製電線接続箱に原則必要な接地工事は?
A. A種 B. B種 C. C種 D. D種
第8問
300V以下のケーブル工事で、長さ4m以下の金属製防護装置を乾燥した場所に施設します。第164条の例外を正しく表すものは?
A. 防護装置の金属製部分は接地を省略できる B. 金属製接続箱も必ず同時に省略できる C. ケーブルの金属被覆も必ず省略できる D. 使用電圧に関係なくすべて省略できる
第9問
一般的なVVFケーブルを、保護管を使わずコンクリートへ直接埋め込む計画です。最も適切な判断は?
A. VVFなら常に直接埋設できる B. 支持点を1mにすればよい C. 直埋めに適合するケーブル・工法か確認し、一般的なVVFを無条件で直接埋めない D. 電圧が100Vなら無条件でよい
第10問
VVFの絶縁電線相互を、適合する差込形コネクタへ指定長さで確実に挿入し、導体の露出もありません。追加のビニルテープ処理は?
A. 必ず6層巻く B. 必ず2層巻く C. コネクタを外してねじる D. 適切なコネクタ接続なら追加のテープは必須ではない

答え合わせ後の復習先

問題 判断軸 復習すること
問1〜4 支持条件 ケーブル/キャブタイヤ、下面・側面、垂直、接触防護措置を問題文から拾う。
問5 機械的防護 重量物の圧力・著しい衝撃のおそれと、防護装置の必要性を結び付ける。
問6〜8 金属部分の接地 300V境界、C種・D種、接触防護、省略対象を条文の主語まで読む。
問9〜10 特殊な施設・接続 直埋めに使えるケーブルと、接続部の導通・絶縁・挿入状態を確認する。
  1. STEP 1:誤答を「電線種類」「場所・向き」「接触防護」「電圧」「金属部分」の5項目へ分解する。
  2. STEP 2:本編と第164条を開き、数値の直前にある条件語を含めて一文で読み直す。
  3. STEP 3:翌日に条件を1つだけ変えた例を自作し、同じ数値を機械的に選んでいないか確認する。

公式資料と安全上の注意

制度・試験条件・欠陥基準は更新されることがあります。受験年度の案内と当日の問題を優先し、次の無料資料で確認してください。

安全上の境界:学習用材料や無電圧の練習環境を対象にしています。実設備の充電部、既設配線、分電盤を自己流で加工・測定しないでください。必要な資格、停電手順、管理者の指示、保護具に従います。

広告・出典方針

この記事内に教材・工具・講座のアフィリエイトリンクは掲載していません。問題は公式資料の基準を照合して独自作成し、公式資料へのリンクを明示しています。

まとめ

  • 通常のケーブルは2m、接触防護した垂直部分は6m、キャブタイヤケーブルは1m以下。
  • 重量物の圧力や著しい機械的衝撃のおそれがある箇所には防護装置を設ける。
  • 金属部分の接地は300V境界と接触防護、省略条件の対象を分けて読む。
  • ケーブルという名称だけで、直埋め・曲げ半径・接続方法を一律に決めない。

次に使うページ

よくある質問

ケーブル工事なら、どの場所でも同じ方法で施設できますか?

いいえ。ケーブルの種類、使用電圧、場所、機械的衝撃、接触防護、金属部分の接地などの条件を確認します。「ケーブルだから万能」と判断しないでください。

垂直に配線すれば支持点間は6mですか?

垂直という条件だけでは足りません。第164条の6mは、接触防護措置を施した場所で垂直に取り付ける場合です。それ以外を自動的に6mへ広げないでください。

ケーブルの曲げ半径は必ず外径の6倍ですか?

一律ではありません。ケーブルの種類、導体、遮へい・がい装の有無、規格、メーカーの施工要領で必要な曲げ半径を確認します。学科問題でも、示された条件を優先します。

資格太郎

この記事を書いた人:資格太郎電気工事士の独学合格を目指して学習中。電気技術者試験センターの一次資料を確認し、暗記値だけに頼らない判断手順へ整理しています。運営者情報と編集方針を見る




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