第二種 模擬試験【第3回】解答・解説

第二種電気工事士 学科模擬試験【第3回】解答・解説

全50問の正解と解説を確認し、3回分で繰り返した弱点を総仕上げしましょう。計算・施工・法令・配線図を条件付きで説明できる状態を目指します。

第3回は、3回分の点数ではなく「繰り返した失点」を仕上げる回です。第1〜3回で2回以上迷った分野を優先し、正答の根拠を自分の言葉で説明できるところまで戻しましょう。

3回分の結果を仕上げる

30問正解は本番の合格基準60点に相当します。ただし、3回のうち1回だけ合格ラインを超えた状態と、3回とも根拠を説明して超えた状態は同じではありません。点数、分野、迷いの3つで振り返ります。

3回分の状態 優先する復習 確認方法
合格ライン未到達の回がある その回で5問以上落とした分野 関連解説を読み、翌日に該当問題だけ解き直す
合格ライン到達だが同じ分野で反復失点 2回以上迷った計算・法令・配線図 選択肢を消した理由まで一文で説明する
3回とも40問以上 時間配分とケアレスミス 120分を測り、見直し時間を残して再受験する

第3回で整理したい4分野

基礎計算・配電設計

抵抗、熱量、交流、三相電力、電圧降下、幹線は、単位と配線方式を先に書きます。分岐回路は遮断器・電線・コンセントを一組で整理します。

材料・工具・施工

VE管とTSカップリング、金属管とリーマ・パイプベンダ、ケーブルの支持間隔を、名称だけでなく接続先や用途まで結び付けます。

接地・検査・法令

接地種別、D種の緩和、絶縁抵抗、軽微な工事、一般用と小規模事業用の区分は、電圧・動作時間・出力などの条件を付けて覚えます。

配線図・スイッチ回路

E・Tなどの傍記、同時点滅、3路・4路間の渡り線、リングスリーブの刻印、低圧架空引込線の原則高さを図と条件で確認します。

分野別に復習する

3回分を仕上げる3ステップ

  1. 3回の誤答を分野別に数え、2回以上迷った分野へ印を付ける
  2. 印を付けた設問は、解説を閉じて正答条件を一文で書く
  3. 48時間以内に該当問題だけ再回答し、正答と説明の両方を確認する

今回の技術確認:分岐回路と管材料の曖昧な設問、E・Tの傍記、3路・4路間の電線本数、低圧架空引込線の高さを訂正しました。画像がないまま写真判定を求めていた5問は、文章だけで一意に答えられる設問へ変更し、太陽電池・風力発電設備の現行区分も反映しています。

出題範囲と最新の公表問題は電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験の問題と解答」、施工・引込線の基準は経済産業省「電気事業法 告示・内規等」、発電設備の区分は経済産業省「太陽電池発電設備を設置する場合の手引き」で確認できます。


問題ページとの最終照合

2026年7月31日に問題・解答表・各問解説を全50問照合しました。問27は条件不足の接地省略問題を技術基準の目的へ変更し、問29は主任電気工事士を選任する事業者と営業所の条件を明記。問30は一般用と小規模事業用の区別を整理し、問40はVVF 1.6 mm-2Cの許容電流を18 Aへ訂正しました。試験センターの2026年度公表問題・解答等へ照合しています。

解答一覧

問1 問2 問3 問4 問5 問6 問7 問8 問9 問10
問11 問12 問13 問14 問15 問16 問17 問18 問19 問20
問21 問22 問23 問24 問25 問26 問27 問28 問29 問30
問31 問32 問33 問34 問35 問36 問37 問38 問39 問40
問41 問42 問43 問44 問45 問46 問47 問48 問49 問50

30問以上正解(60%以上)で合格ラインです。

各問の解説

一般問題(問1〜問30)

問1 正解:ロ

R = ρL÷A = 1.7×10⁻²×10÷2.0 = 0.17÷2.0 = 0.085 Ω

問2 正解:ニ

P = I²R = 25×20 = 500 W
H = Pt = 500×3 600 = 1 800 000 J = 1 800 kJ

問3 正解:ニ

誘導性リアクタンス XL = 2πfL
周波数fが大きいほどXLも大きくなる。
したがって60 Hzのとき最大。

問4 正解:ロ

回路全体の力率を1とすると、合計電力は40×5 + 60×5 = 500 W。
I = P÷V = 500÷100 = 5 A

問5 正解:ロ

直列合成 C = C₁×C₂÷(C₁+C₂) = 10×15÷(10+15) = 150÷25 = 6 μF

問6 正解:ハ

Z = √(12²+16²) = √(144+256) = √400 = 20 Ω
I = V÷Z = 200÷20 = 10 A

問7 正解:ハ

P = √3×V×I×cosθ = 1.73×200×20×1.0 = 6 920 W ≈ 6.9 kW

問8 正解:ハ

電線1本の抵抗 r = ρL÷A = (1/35)×30÷3.5 ≈ 0.245 Ω
電圧降下 v = 2rI = 2×0.245×10 ≈ 4.9 V

問9 正解:ハ

15 A分岐回路の電線は直径1.6 mm以上です。分岐回路の電線太さは、遮断器の定格ごとの施設条件で判断します。問40のケーブル許容電流とは判断する表が異なります。

問10 正解:ロ

IM=40 A ≧ IH=20 Aの場合
IW ≧ 1.25×IM+IH = 1.25×40+20 = 50+20 = 70 A

問11 正解:イ

30 A分岐回路に使用する軟銅線は直径2.6 mm以上とする。20 A配線用遮断器で保護する分岐回路の最小太さと混同しないようにする。

問12 正解:ロ

Y-Δ始動器を使うと始動時の電圧が1/√3になり、始動電流が1/3に抑えられる。

問13 正解:ロ

低圧進相コンデンサは力率を改善するために設置する。
遅れ力率の誘導電動機等に並列に接続する。

問14 正解:ニ

CV = 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
耐熱性に優れ、大電流が流せる。

問15 正解:ハ

硬質ポリ塩化ビニル電線管(VE管)相互の接続にはTSカップリングを用いる。2号コネクタはPF管とボックスの接続、ねじなしカップリングはねじなし電線管相互の接続に用いる。

問16 正解:イ

クリックボールに取り付けたリーマは、金属管の切断後に内側を面取りするために使用する。管内へ電線を通す際に被覆を傷つけないよう、切断面を仕上げる。

問17 正解:ロ

D種接地工事の接地線は1.6 mm以上

問18 正解:ニ

ケーブルを造営材の下面または側面に沿って取り付ける場合、支持点間の距離は2 m以下とする。接触防護措置を施した場所で垂直に取り付ける場合の6 m以下と区別する。

問19 正解:イ

ねじなし電線管のカップリングはセットスクリュー(止めねじ)で管を固定する。

問20 正解:ロ

B種接地工事は高圧と低圧を変成する変圧器の低圧側中性点(又は1端子)に施す。
D種は300 V以下の機器、C種は300 V超の機器。

問21 正解:イ

金属線ぴ内の電線断面積の合計は、線ぴ内断面積の20 %以下
(金属管は48 %以下、金属ダクトは20 %以下)

問22 正解:ハ

使用電圧300 V超 → 0.4 MΩ以上
(300 V以下で対地150 V以下=0.1、150 V超=0.2、300 V超=0.4)

問23 正解:ハ

導通試験には回路計(テスタ)を使用する。
抵抗レンジで電線が導通しているか(断線がないか)を確認する。

問24 正解:ハ

D種接地工事で0.5秒以内に動作する漏電遮断器を設置すれば500 Ω以下でOK。
350 Ωは100 Ω超なので漏電遮断器が必須。

問25 正解:イ

配線器具のカバー(プレート)の取付けは電気工事士でなくても行える。
電線に直接触れない軽微な作業に限る。

問26 正解:ハ

電気工事士は電気用品安全法に適合しない電気用品を使用してはならない
PSEマークのない電気用品は使用禁止。

問27 正解:ロ

技術基準は、電気設備による感電・火災など人体への危害や物件の損傷を防止することを求めます。接地工事の省略可否は、電圧だけでなく設備、場所、電路の保護条件まで確認します。

問28 正解:ロ

特定電気用品以外 → 丸形PSEマーク。
特定電気用品 → 菱形PSEマーク。

問29 正解:ロ

一般用電気工事を営む登録電気工事業者は、その業務を行う営業所ごとに主任電気工事士を置きます。資格要件は第一種電気工事士、または免状取得後3年以上の実務経験を持つ第二種電気工事士です。

問30 正解:ニ

低圧で受電し、発電設備を持たない一般住宅は一般用電気工作物です。一定規模の太陽電池・風力などは小規模事業用電気工作物として別に扱われるため、受電電圧だけで決めず発電設備の種類と出力も確認します。

配線図問題(問31〜問50)

問31 正解:イ

①は確認表示灯(パイロットランプ)の図記号。
スイッチとは別に設置し、負荷の状態を確認する。

問32 正解:ロ

スイッチの図記号に「H」の傍記がある場合は確認表示灯内蔵スイッチ
「L」は位置表示灯内蔵スイッチ。

問33 正解:イ

「DL」の傍記はダウンライト
天井に埋め込む照明器具を表す。

問34 正解:ハ

「2」は2口、「E」は接地極付、「T」は接地端子付を示す。したがって「2」「E」「T」の傍記がある器具は2口コンセント(接地極付接地端子付)

問35 正解:ハ

「CL」の傍記はシーリングライト
天井に直接取り付ける照明器具を表す。

問36 正解:ロ

同時点滅の場合、パイロットランプは照明と並列接続。
SWBox→JB間は3本(非接地側・スイッチ戻り・接地側)。

問37 正解:イ

3路スイッチと4路スイッチの間は、2本の渡り線で接続するため2本。4路スイッチの反対側にも、もう1個の3路スイッチへ向かう2本の渡り線を接続する。

問38 正解:ロ

1.6 mm×3本 → 「小」スリーブを使用。
○:1.6 mm×2本
小:1.6 mm×3〜4本、または2.0+1.6×1〜2本
中:2.0×2本以上の組み合わせ

問39 正解:ロ

PF管の支持間隔は1.5 m以下
金属管は2 m以下。合成樹脂管は1.5 m以下。

問40 正解:ロ

VVF 1.6 mm-2Cで電流が流れる線が2本、周囲温度30 ℃の場合の許容電流は18 Aです。ケーブルの太さだけでなく、線心数と周囲温度の条件を一組で確認します。

問41 正解:ロ

D種接地工事の接地線は1.6 mm以上のIV電線(緑色)を使用する。

問42 正解:ニ

300 V以下の機器の接地はD種接地工事
200 Vの機器も300 V以下なのでD種。

問43 正解:イ

大きく口が開き、溝付き管やアウトレットボックスのロックナットを締める工具はウォーターポンププライヤ

問44 正解:イ

VVFケーブルを造営材に固定するコの字型の釘付き材料はステープル

問45 正解:イ

壁面に直接取り付ける箱型のコンセントは露出形コンセント

問46 正解:ニ

3本のリード線(R・S・T)を持ち、回転円盤がある計器は検相器
三相回路の相回転(相順)を確認する。

問47 正解:ロ

長い柄の先に管を挟むヘッドがついた工具はパイプベンダ
金属管の曲げ加工に使用する。

問48 正解:ハ

漏電遮断器の主な目的は漏電(地絡)の検出と回路の遮断
感電防止・火災防止のために設置する。

問49 正解:ハ

自動点滅器は周囲の明るさ(照度)に応じて自動的に照明をON/OFFする。
屋外灯や防犯灯に使用される。

問50 正解:ロ

道路・鉄道・横断歩道橋を横断しない低圧架空引込線は、原則として地表上4 m以上。技術上やむを得ず交通に支障がない場合は2.5 m以上へ緩和される。


お疲れさまでした!

30問以上正解できましたか?間違えた問題は解説をしっかり読んで復習しましょう。

苦手な分野が見つかったら、関連する記事で基礎から復習するのが効果的です。

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