1種 施工方法

【10問】高圧ケーブル工事・特殊場所ミニテスト|第一種

高圧ケーブル工事・特殊場所を「判断の理由」まで確認

この分野は、ケーブル名や防爆構造名だけでは正解できません。まず電圧、屋内・屋外・架空などの施設条件、電線の構造、接触防護の有無を確認します。特殊場所では、ガス・蒸気、粉じん、腐食性物質のどの危険があるかを特定し、配線方法と機器の適合を一組で判断します。

このページは、電気技術者試験センターの施工方法例題、2026年度上期出題例、2025年11月20日改正の電気設備技術基準の解釈、防爆の公的ガイドとケーブルメーカー資料を2026年7月27日に照合し、条件付きのオリジナル10問へ再構成しました。屋内と架空で異なる接地、CVTの層構造、端末処理、危険場所ごとの保護目的を分けて確認します。

最終確認:2026年7月27日

解く前に押さえる4つの判断軸

施設条件

使用電圧、屋内・屋外・架空、乾燥・展開、接触防護の有無を先に固定する。

ケーブル構造

導体から内外半導電層、架橋ポリエチレン絶縁、銅シールド、シースまでを追う。

接地対象

屋内ケーブルの金属部か、架空ケーブルのちょう架用線・金属被覆かを区別する。

場所の危険

爆発性ガス・蒸気、粉じん、腐食性物質の危険を評価し、配線・機器・引込部を対応させる。

先に確認する基準・関係

対象 先に確認する条件 判断の要点
高圧屋内配線 乾燥・展開した場所か がいし引き工事はその場所に限定。もう一つの基本方式はケーブル工事。
CVTケーブル 各単心ケーブルの層構造 3本の単心CVをより合わせ、各線心に半導電層・絶縁体・銅シールド・シースを持つ。
ケーブルの金属部 屋内か架空か、接触防護の条件 高圧屋内ケーブル工事は原則A種。所定の接触防護時はD種可。架空ケーブルの対象金属体はD種。
特殊場所 ガス・蒸気、粉じん、腐食の別 一律の『防爆』で終えず、危険区域、物質特性、配線、機器、引込口、温度・腐食対策を照合する。

誤答しやすい理由

  • 高圧絶縁電線を金属管へ収めれば、高圧屋内配線のケーブル工事になると考える。
  • CVTを、3本の導体が一つの共通絶縁体・共通シースに収まる3心ケーブルと取り違える。
  • 高圧ケーブルの金属部は施設形態と例外条件を問わず、すべてA種接地と覚える。
  • 『防爆形』という名称だけで選び、危険区域、ガス又は粉じんの特性、温度等級、引込部を確認しない。
  • ガス・蒸気、爆燃性粉じん、可燃性粉じん、腐食性物質を同じ危険として一つの工事方法へまとめる。

オリジナル10問ミニテスト

問題はすべて当サイト作成のオリジナルです。公式過去問題は転載していません。1問ずつ答えを決めてから、ボタンで解説を確認してください。

採点の考え方:この補助テストに公式の合格点はありません。正解数より、間違えた判断軸を特定して本編・公式資料・実物練習へ戻すことを目的にします。
第1問
乾燥した場所であって展開した場所に高圧屋内配線を施設します。認められる基本的な工事方法の組合せは?
A. がいし引き工事又はケーブル工事 B. 金属管工事又は金属線ぴ工事 C. 合成樹脂管工事又は平形保護層工事 D. ライティングダクト工事だけ
第2問
前問の場所で、高圧絶縁電線を金属管に収めて施設しました。この判断は?
A. 適切。金属管内なら自動的にケーブル工事になる B. 不適切。高圧絶縁電線はケーブルではなく、この条件ではがいし引き工事に用いる C. 適切。接地工事を省略すればよい D. 適切。管長が8m以下ならよい
第3問
6.6kV CVTケーブルの構造として適切なのは?
A. 裸導体3本を一つのビニル管へ収める B. 3本の単心CVケーブルをより合わせ、各線心に架橋ポリエチレン絶縁・銅シールド・シース等を持つ C. ビニル絶縁電線3本を金属管へ収める D. 3本の導体を一つの共通絶縁体だけで覆い、遮へいを持たない
第4問
高圧屋内配線をケーブル工事で施設します。防護装置・接続箱・ケーブル被覆に使用する対象金属部の接地として、現行解釈に沿うものは?
A. 原則A種接地。所定の接触防護措置を施す場合はD種接地にできる B. 常にB種接地 C. 常にD種接地で例外はない D. 金属部でも接地不要
第5問
高圧架空ケーブルによる引込線で、ちょう架用線とケーブル被覆に使用する金属体へ施す接地は?
A. A種接地 B. B種接地 C. C種接地 D. D種接地
第6問
高圧CVケーブルの終端で、外部半導電層を処理した付近にストレスコーン等を設ける主な電気的目的は?
A. 端部の電界集中を緩和する B. 導体抵抗を0Ωにする C. 短絡電流を遮断する D. 電源周波数を変える
第7問
可燃性ガス又は引火性物質の蒸気が漏れ・滞留し、電気設備が点火源となるおそれがある場所での判断として適切なのは?
A. 通常場所と同じ器具を使い、換気だけ行う B. 場所と物質の危険を評価し、現行解釈又は所定JISの施設方法に従い、配線・防爆機器・引込部を適合させる C. PF管工事なら機器は自由に選べる D. 防雨形器具ならすべての爆発性雰囲気で使用できる
第8問
防爆構造の説明の組合せとして適切なのは?
A. 耐圧防爆―内部爆発に耐え外部への伝播を防ぐ/本質安全防爆―回路エネルギーを着火しない範囲へ制限する B. 耐圧防爆―ガスを常時注水する/本質安全防爆―容器を厚くするだけ C. 耐圧防爆―漏電だけを検出する/本質安全防爆―短絡電流を遮断する D. 両者とも防雨性能だけを示す
第9問
粉じんが存在する場所の電気設備について、適切な考え方は?
A. すべての粉じんを可燃性ガスと同じ方法で扱う B. 爆燃性粉じん・可燃性粉じん等の危険を区別し、侵入防止、点火源・温度上昇の抑制、適合機器を確認する C. 粉じんが見えなければ対策不要 D. 屋外なら粉じん爆発は起こらない
第10問
腐食性ガス又は溶液が発散する場所の電気設備で、優先すべき対策は?
A. 物質に応じ、絶縁性能・導電性能の劣化を防ぐ耐食材料や防食処置等を選ぶ B. すべて耐圧防爆形へ交換すれば腐食条件は確認不要 C. 接地線だけを太くすればよい D. 通常の屋内設備を無処置で使用する

答え合わせ後の復習先

問題 判断軸 復習すること
問1〜2 高圧屋内配線 がいし引きとケーブル工事を分け、高圧絶縁電線を管へ収めてもケーブルにならないことを確認する。
問3・6 CVT・終端 各線心の層を内側から書き、端部では電界・絶縁・接地・防水を一組で確認する。
問4〜5 接地 屋内ケーブルと架空ケーブルを別行にし、原則・例外・接地種別を比較する。
問7〜10 特殊場所 ガス・蒸気、粉じん、腐食を分け、危険→配線→機器→引込部・温度の順で照合する。
  1. STEP 1:誤答を『施設条件』『構造・端末』『接地』『ガス・蒸気』『粉じん・腐食』へ分類する。
  2. STEP 2:公式例題5-1・5-3と現行解釈第168・175・176条を開き、屋内と架空の条件を表にする。
  3. STEP 3:翌日に、場所と危険物だけを見て必要確認事項を説明し、製品名を決める前の判断順を再現する。

公式資料と安全上の注意

制度・試験条件・欠陥基準は更新されることがあります。受験年度の案内と当日の問題を優先し、次の無料資料で確認してください。

安全上の境界:学習用材料や無電圧の練習環境を対象にしています。実設備の充電部、既設配線、分電盤を自己流で加工・測定しないでください。必要な資格、停電手順、管理者の指示、保護具に従います。

広告・出典方針

この記事内に教材・工具・講座のアフィリエイトリンクは掲載していません。問題は公式資料の基準を照合して独自作成し、公式資料へのリンクを明示しています。

まとめ

  • 高圧屋内配線は施設条件を確認し、がいし引き工事とケーブル工事を区別する。
  • CVTは3本の単心CVをより合わせた構造で、各線心の半導電層・絶縁・シールド・シースを追う。
  • 接地は屋内か架空か、対象金属部と接触防護条件を確認し、一律A種としない。
  • 特殊場所はガス・蒸気、粉じん、腐食を分け、危険評価から配線・機器・引込部の適合へ進む。

次に使うページ

よくある質問

高圧絶縁電線を金属管へ入れればケーブル工事ですか?

いいえ。高圧絶縁電線とケーブルは別です。公式例題の条件では、高圧絶縁電線を金属管へ収める施工は不適切で、高圧絶縁電線は所定のがいし引き工事に用います。

高圧ケーブルの金属部はすべてA種接地ですか?

一律ではありません。高圧屋内ケーブル工事の対象金属部は原則A種で、所定の接触防護時はD種にできる規定があります。一方、公式例題の高圧架空ケーブル引込線では、ちょう架用線と金属被覆はD種です。

防爆形と書かれた機器なら、どの危険場所でも使えますか?

使えません。危険区域、ガス・蒸気又は粉じんの種類、グループ、温度、周囲条件、配線・引込方式等に適合する認証・仕様を確認します。実設備は防爆担当者、設計図書、メーカー仕様、所轄要件に従います。

資格太郎

この記事を書いた人:資格太郎電気工事士の独学合格を目指して学習中。電気技術者試験センターの一次資料を確認し、暗記値だけに頼らない判断手順へ整理しています。運営者情報と編集方針を見る




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