一般用電気工作物等の導通試験と竣工検査を「判断の理由」まで確認
導通があることと、絶縁が良いことは反対の測定ではありません。導通試験は意図した配線経路の断線・誤接続を調べ、絶縁抵抗測定は電線相互間や電路と大地間に不要な電流経路がないかを調べます。目的と計器を先に分けるのが合格への近道です。
このページでは、試験センターの検査方法資料、2025年度下期・2026年度上期の公式問題、現行の電気設備技術基準の解釈を照合し、転載ではない条件付きオリジナル10問へ再構成しました。実設備では検査計画、回路図、計器仕様を確認し、停電・検電・再充電防止を含む現場の安全手順に従ってください。
最終確認:2026年7月27日
解く前に押さえる4つの判断軸
目視、導通、絶縁抵抗、接地抵抗を別の判定項目として扱い、適正施工を確認してから使用を開始する。
導通・絶縁抵抗は回路を無充電にし、回路計や絶縁抵抗計の用途と測定経路を分ける。
電圧・相順・負荷電流・漏れ電流は、目的に合う計器と導体の挟み方を選び、安全手順の下で行う。
不適合を遮断器や別試験で置き換えず、原因を特定して是正・再測定し、記録と復旧状態を確認する。
先に確認する基準・関係
| 検査項目 | 主な計器・状態 | その検査だけでは分からないこと |
|---|---|---|
| 目視点検 | 支持・接続・器具・接地線・損傷等を確認 | 内部の断線、絶縁抵抗値、接地抵抗値は測定で確認する。 |
| 導通試験 | 無充電/回路計の抵抗レンジ・導通チェッカー | 導通があっても、絶縁性能・誤った接続先・電圧値が適正とは限らない。 |
| 絶縁・接地抵抗 | 絶縁抵抗計/接地抵抗計 | 絶縁は区切れる電路ごと、接地は測定接地極を対象に基準値と比較する。 |
| 通電後の確認 | 検相器、クランプ式電流計・漏れ電流計、電圧計等 | 計器の用途、レンジ、測定カテゴリ、導体の挟み方を取り違えない。 |
誤答しやすい理由
- 竣工検査を、どの設備でも必ず同じ固定順で行う5項目だけの作業と覚える。
- 導通試験で低い抵抗値が出れば、絶縁抵抗・接地抵抗・極性・接続先もすべて適合したと考える。
- 抵抗レンジの回路計を、充電された回路へそのまま接続する。
- クランプ形計器なら、負荷電流も漏れ電流も同じ1本の導体を挟めばよいと考える。
- 電力計のWと電力量計のWhを混同し、検相器を電圧値や電力量を測る計器として選ぶ。
オリジナル10問ミニテスト
問題はすべて当サイト作成のオリジナルです。公式過去問題は転載していません。1問ずつ答えを決めてから、ボタンで解説を確認してください。
答え合わせ後の復習先
| 問題 | 判断軸 | 復習すること |
|---|---|---|
| 問1〜2 | 検査の全体像 | 使用開始前の確認、目視で見える範囲、測定・試験が必要な範囲を分ける。 |
| 問3〜5 | 導通試験 | 無充電、回路計・導通チェッカー、リード確認、意図した表示変化、他検査との差を整理する。 |
| 問6〜9 | 抵抗・電流・相順・電力量 | 測定対象、回路状態、計器、導体の挟み方、WとWhを四つ組で覚える。 |
| 問10 | 不適合処置 | 別項目で代用せず、原因特定・是正・影響範囲の再検査・記録・復旧を確認する。 |
- STEP 1:誤答を「目視」「無充電測定」「通電後測定」「是正・記録」の4群へ分ける。
- STEP 2:各検査について「何を知りたいか」「回路状態」「計器」「適合の見方」を1行ずつ書き、本編と公式資料で照合する。
- STEP 3:翌日に計器名だけを見て、測定対象・接続又は挟み方・分からない項目まで説明できるか再確認する。
公式資料と安全上の注意
制度・試験条件・欠陥基準は更新されることがあります。受験年度の案内と当日の問題を優先し、次の無料資料で確認してください。
- 第二種電気工事士 学科試験のポイント
- 一般用電気工作物等の検査方法・公式例題(PDF)
- 2026年度上期 第二種学科試験問題(問24・27、PDF)
- 2025年度下期 第二種学科試験問題(問24・25、PDF)
- 電気設備の技術基準の解釈・現行版(PDF)
広告・出典方針
この記事内に教材・工具・講座のアフィリエイトリンクは掲載していません。問題は公式資料の基準を照合して独自作成し、公式資料へのリンクを明示しています。
まとめ
- 竣工検査は目視・導通・絶縁・接地などを目的別に行い、適正施工を確認してから使用を開始する。
- 導通試験は無充電で回路計又は導通チェッカーを使い、開閉や遠端短絡による表示変化まで確認する。
- 負荷電流は1線、漏れ電流は全回路導体をまとめて挟み、回路計で漏れ電流を測らない。
- 検相器・電力計・電力量計の用途を分け、不適合は是正・再検査・記録・復旧まで確認する。
次に使うページ
よくある質問
竣工検査は必ず『目視→導通→絶縁→接地→通電』の固定順ですか?
すべての設備に共通する唯一の固定順としては扱いません。設備・検査計画・安全手順に合わせます。ただし、無充電で行う試験と通電後の確認を混同せず、適正施工を確認してから使用を開始します。
導通があれば、絶縁抵抗も良好ですか?
別の検査です。導通は意図した配線経路、絶縁抵抗は不要な電流経路の生じにくさを確認します。導通の低抵抗値だけで絶縁抵抗や接地抵抗の適合は判定できません。
クランプメーターは、いつも電線1本だけを挟みますか?
負荷電流は通常1本を挟みます。漏れ電流は、単相3線式なら中性線を含む全回路導体をまとめて挟み、往復電流の差を測ります。目的に合う計器と取扱説明書を確認してください。
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