LBSの選び方と点検|定格電流・PF・ストライカ・交換時期
結論から言います LBS(Load Break Switch、高圧交流負荷開閉器)は、負荷電流を開閉する本体と、必要に応じて短絡電流を遮断する高圧限流ヒューズPFを組み合わせて使います。選定では定格電圧・定格電流だけでなく、負荷の種類、開閉責務、短時間耐電流、PFとの組合せ、ストライカ引外し、操作方式、設置環境、開閉回数を一体で確認します。 LBSはキュービクル内でよく見かけるため、「変圧器一次電流より定格電流が大きければよい」「ヒューズがあるから短絡もLBSが切る」と考えられがちです。しかし、LBS本体 ...
変圧器の%Zと高圧配電線路の計算|短絡電流・電圧降下・基準容量換算
この記事では、試験成績書の%Zを読み、Ωへ換算し、電源から故障点までを同じ基準へそろえて合成し、短絡電流・電圧降下・電圧変動率を計算できるようになります。判断軸は2つです。①いま求めているのは定常時(電圧降下・損失)か事故時(短絡電流)か、②その計算の基準容量・基準電圧・故障点はどこか。この2つを先に固定すると、%Zを見つけた順に足していく誤りを避けられます。%Zは、定格電流を流したときに変圧器内部のインピーダンスで生じる電圧降下を、定格電圧に対する百分率で表した値です。%Zが小さいほど変圧器直下の短絡電 ...
高圧母線・ブスバーの選び方|定格電流・短絡耐量・温度上昇
結論から言います 高圧母線・ブスバーは、負荷電流より大きい断面を選ぶだけでは不十分です。盤の定格母線電流、温度上昇、定格短時間耐電流と継続時間、ピーク耐電流、支持がいし・支持間隔、接続部、絶縁、使用環境を一つのスイッチギヤとして確認します。断面積や電流密度だけで、メーカーが検証した盤の定格を置き換えないことが要点です。 母線は受電盤から各フィーダへ電力を分配する共通経路です。通常運転では数百Aを安定して流していても、短絡時には数十kA級の電流による急加熱と大きな電磁力を同時に受けます。ボルト接続部の接触抵 ...
高圧直列リアクトルの選び方|6%・13%と高調波耐量
結論:6%・13%の前に、正味容量・SC端子電圧・許容電流種別を分ける直列リアクトル(SR)は6%か13%かだけでは選べません。母線へ供給する正味容量、SCが担う容量、SRが吸収する容量、SC端子電圧の上昇、実測した高調波に対する許容電流種別を別々に確認し、SCとの組合せ表の上で決めます。 この記事は、高圧進相コンデンサ容量の計算や高調波障害と対策を繰り返しません。6.6kV設備を例に、SRの選定条件とSC・放電装置・開閉器・保護の組合せを一つの選定記録へまとめることに絞ります。 この記事の計算例だけでS ...
高圧地絡電流の計算|対地静電容量・充電電流・完全地絡
結論:Cの定義、接続中の系統状態、ZCT位置をそろえてから計算する高圧地絡電流は、短絡電流のように電源容量だけでは決まりません。対地静電容量が1相分か3線一括か、事故時にどの回線が接続中か、どのZCTから見た電流かをそろえないまま式へ入れると、同じ設備で3倍違う値を扱うことになります。 この記事は、GR・DGR・OVGRの違いやZCT・ZPD・EVTの違いの回路構成を繰り返しません。6.6kV非接地系統を例に、容量性地絡電流の計算書を一件の記録として閉じることに絞ります。 この記事の計算例だけで整定変更・ ...
VTの選び方|変圧比・定格負担・確度階級・制限負荷
結論:VTは電圧比ではなく、用途・確度・負担・熱・保護の境界で選ぶ6.6kVだから6600/110Vという一項目ではVTを選べません。どの用途へ電圧を渡すか、どの確度階級を保証させるか、実際に何VAを負担させるか、温度上昇の限界はどこかを別の境界として確認し、同じ形式・同じ選定資料の上で照合します。 この記事は、CT・VT・VCT・ZCTの違いやCT・VT二次回路の結線図を繰り返しません。CT側の大電流域はCTの飽和・精度階級・負担で分けています。6.6kV受電を例に、VT本体の仕様が計測・保護・取引・制 ...
変圧器の温度上昇と絶縁劣化|油温・巻線温度・寿命診断
結論:温度・負荷・周囲条件・絶縁油・絶縁紙を同じ時系列で比べる変圧器の温度が高い、油が劣化した、設置から20年という一項目だけでは寿命を決められません。どこを、いつ、どの負荷・周囲温度・冷却状態で測ったかをそろえ、絶縁油が示す現在状態と絶縁紙が示す累積劣化を分けて判断します。 この記事は、変圧器容量の選び方や変圧器の保護方式を繰り返しません。油入変圧器を中心に、日常測温、負荷・冷却の切り分け、採油診断、更新判断、処置後の再評価を一つの診断記録へ結ぶことに絞ります。 温度・油分析の数値だけで運転継続や内部点 ...
高圧進相コンデンサ容量の計算|力率・kvar・自動制御
結論:SC容量は最大負荷の一計算ではなく、軽負荷時の残留kvarまで見て決める高圧進相コンデンサ(SC)の必要容量は、Qc=P(tanθ1-tanθ2)で計算できます。ただし、最大負荷時の答えを固定投入すると、夜間・休日・自家発運転で過進相になることがあります。計算点、設置点、バンク構成、制御、SC・SR組合せを一つの運転表で閉じます。 この記事は、進相コンデンサの点検や高調波障害と対策を繰り返しません。実測した有効電力kWと力率から補償量kvarを求め、複数負荷点で投入段数を決め、試運転記録で過不足を検 ...
高圧限流ヒューズ(PF)の選び方|定格電流・励磁突入・遮断容量
結論:PFは定格電流だけでなく、通過・不動作・遮断・協調の境界で選ぶ高圧限流ヒューズ(PF)は、変圧器一次電流に倍率を掛けて終わりではありません。平常電流を通す、励磁突入で溶断しない、想定故障電流を遮断できる、変圧器と上下位保護を守る、指定LBSと連動するという複数の条件を同じ製品形式・同じ曲線版で確認します。 この記事は、PF・S形とCB形の方式比較や変圧器の保護方式を繰り返しません。6.6kV変圧器回路を例に、候補リンクが成立する電流領域と、選定表・時間電流特性・限流特性・LBS組合せ表を一つの照合記 ...
保護継電器試験の見方|OCR・DGRの動作値・時間・位相特性
結論:試験は、入力点と時計の始点・終点を固定し、未試験範囲まで一行で残す保護継電器試験の成績表は、単に「OCR良」「DGR良」と読みません。どこから何を入力し、どの要素が、どの条件で、どの接点・遮断器まで動き、何が未確認かを一つの試験ケースとして追います。継電器単体の合格と、事故電流を実際に切り離せる保護システムの成立は別です。 この記事は、OCR整定計算や保護継電器の種類と役割を繰り返しません。6.6kV受電設備の試験成績表を読む人が、OCRの動作電流・入力倍数・限時/瞬時、DGRのIo・Vo・位相、継 ...
