低圧電路の絶縁抵抗測定と接地抵抗測定を「判断の理由」まで確認
絶縁抵抗の0.1・0.2・0.4MΩは、200Vという数字だけでは選べません。使用電圧300V以下では、まず接地式か非接地式かを見て対地電圧を決めます。接地抵抗も、測定用の補助極と合否判定する接地極を分けて考えます。
このページでは、電気設備技術基準の解釈第14・17〜19条、試験センターの検査方法資料、2026年度上期の公式問題を照合し、回路条件を省略しないオリジナル10問へ再構成しました。実設備の測定は停電・検電・負荷分離・測定後の放電が伴うため、資格者が計器の取扱説明書と現場手順に従ってください。
最終確認:2026年7月27日
解く前に押さえる4つの判断軸
使用電圧、対地電圧、接地式・非接地式を分けてから0.1・0.2・0.4MΩを選ぶ。
開閉器・過電流遮断器で区切れる電路ごとに測定し、一括値だけで個別測定を省かない。
絶縁抵抗計と接地抵抗計の役割を分け、L・E、E・P・Cの測定対象を確認する。
測定対象の接地極の値を接地工事の種類と遮断条件に照らし、補助接地極の値と混同しない。
先に確認する基準・関係
| 回路・測定条件 | 基準・扱い | 読み違いを防ぐ要点 |
|---|---|---|
| 使用電圧300V以下・対地電圧150V以下 | 0.1MΩ以上 | 接地式では線と大地間、非接地式では線間の電圧から対地電圧を判定する。 |
| 使用電圧300V以下・上記以外 | 0.2MΩ以上 | 200V回路を一律0.2MΩにしない。単相3線式100/200Vは通常、対地電圧100V。 |
| 使用電圧300V超 | 0.4MΩ以上 | 対地電圧ではなく、まず使用電圧が300Vを超える区分か確認する。 |
| D種接地工事 | 原則100Ω以下/0.5秒以内の自動遮断装置があるとき500Ω以下 | 500Ωは無条件の基準ではない。遮断時間と装置の条件を問題文から拾う。 |
誤答しやすい理由
- 使用電圧と対地電圧を同じものとして、200V回路をすべて0.2MΩ以上と判定する。
- 非接地式電路の対地電圧も、接地式と同じく線と大地間の電圧だけで考える。
- 幹線を一括測定して基準値を満たせば、分岐回路ごとの測定は省けると考える。
- 接地抵抗計の補助接地極P・Cの値を、工事の合否判定対象である接地極Eの抵抗値と混同する。
- 補助接地極の間隔を常に同じ固定値で暗記し、計器表示・地電圧・地形・取扱説明書を確認しない。
オリジナル10問ミニテスト
問題はすべて当サイト作成のオリジナルです。公式過去問題は転載していません。1問ずつ答えを決めてから、ボタンで解説を確認してください。
答え合わせ後の復習先
| 問題 | 判断軸 | 復習すること |
|---|---|---|
| 問1〜4 | 絶縁抵抗の基準値 | 接地方式→対地電圧→使用電圧の区分→測定値、の順に0.1・0.2・0.4MΩを判定する。 |
| 問5〜7 | 絶縁抵抗の測定 | 回路ごとの測定、無電圧、測定対象、L・E端子、機器保護を一組で確認する。 |
| 問8〜9 | 接地抵抗の3極法 | 測定極Eと補助極P・Cの役割、地電圧、補助極の接触状態を分ける。 |
| 問10 | D種接地 | 原則100Ωと、0.5秒以内の自動遮断がある場合の500Ωを条件付きで覚える。 |
- STEP 1:誤答した回路について「使用電圧」「接地式/非接地式」「対地電圧」「測定値」の4列を書き出す。
- STEP 2:公式資料と本編を開き、測定値だけでなく、測定区分・計器・端子・安全手順のどこで迷ったか印を付ける。
- STEP 3:翌日に接地方式又は遮断時間を一つ変えた例を作り、基準値が変わるかを理由付きで判定する。
公式資料と安全上の注意
制度・試験条件・欠陥基準は更新されることがあります。受験年度の案内と当日の問題を優先し、次の無料資料で確認してください。
- 第二種電気工事士 学科試験のポイント
- 一般用電気工作物等の検査方法・公式例題(PDF)
- 2026年度上期 第二種学科試験問題(問25・26、PDF)
- 電気設備の技術基準の解釈・現行版(第14・17〜19条、PDF)
- 2025年11月20日 電気設備技術基準解釈の改正概要
広告・出典方針
この記事内に教材・工具・講座のアフィリエイトリンクは掲載していません。問題は公式資料の基準を照合して独自作成し、公式資料へのリンクを明示しています。
まとめ
- 絶縁抵抗は、使用電圧だけでなく接地方式と対地電圧から0.1・0.2・0.4MΩを選ぶ。
- 単相3線式100/200Vを一律0.2MΩとせず、非接地三相200Vと区別する。
- 絶縁抵抗は電路ごとに測定し、一括値だけで分岐回路の確認を省略しない。
- 接地抵抗はE・P・Cの役割とD種の遮断条件を分け、安全手順と計器仕様を優先する。
次に使うページ
よくある質問
単相3線式100/200Vは、必ず0.2MΩ以上ですか?
いいえ。一般的な接地式の単相3線式100/200Vは対地電圧100Vなので、使用電圧300V以下・対地電圧150V以下の0.1MΩ以上を使います。問題文の接地方式と対地電圧を確認してください。
一括測定が基準値以上なら、分岐回路の測定を省けますか?
省けません。開閉器又は過電流遮断器で区切れる電路ごとに測定します。一括値が良好でも、各分岐回路の状態を個別に判定したことにはなりません。
D種接地は500Ω以下なら常に適合ですか?
いいえ。原則は100Ω以下です。500Ω以下とできるのは、地絡時に0.5秒以内で自動的に電路を遮断する装置がある場合です。
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