結論から言います。電気工事士免状を持つことと、電気工事業を営むための登録・通知を済ませることは別です
まず「一般用電気工作物等の工事を含むか」「自家用電気工事だけか」「建設業許可があるか」を確認します。その後、営業所ごとの主任電気工事士、測定器具、標識、帳簿を判断すれば、似た用語を混同しません。
問題はすべて当サイト作成のオリジナルで、公式過去問題の転載ではありません。2026年7月27日に、e-Gov法令検索「電気工事業の業務の適正化に関する法律」 、e-Gov法令検索「同法施行規則」 、経済産業省「電気工事の安全」 、関東東北産業保安監督部「登録電気工事業者の申請と義務」 を照合しました。標識は、2025年7月31日施行の規則改正 も反映しています。
独立前の注意: 第二種電気工事士免状だけで直ちに電気工事業を始められるわけではありません。工事の範囲、営業所の区域、建設業許可の有無で手続先と様式が変わります。実際の開業では、工事開始前に管轄の都道府県または産業保安監督部へ確認してください。
4種類の事業者を先に分ける
扱う工事
建設業許可なし
建設業許可あり
一般用電気工作物等を含む
登録電気工事業者
みなし登録電気工事業者
自家用電気工事のみ
通知電気工事業者
みなし通知電気工事業者
登録電気工事業者は、一般用電気工作物等の工事だけを行う場合と、一般用・自家用の両方を行う場合を含みます。通知電気工事業者は自家用電気工事だけを行う場合です。建設業許可があっても電気工事業法の手続と業務規制がなくなるわけではなく、「みなし登録」「みなし通知」として届出・通知を行います。
電気工事業法のオリジナル10問
第1問: 電気工事業法の目的として正しいものはどれですか? A. 電気工事士試験の採点基準を定める B. 電気工事業者の登録等と業務規制により、業務の適正な実施と電気工作物の保安を確保する C. 電気料金を決める D. 電気用品のPSE表示だけを規制する
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正解:B 法第1条は、電気工事業を営む者の登録等と業務規制により、業務の適正な実施を確保し、一般用電気工作物等・自家用電気工作物の保安へ資することを目的とします。作業者の資格・義務を中心に定める電気工事士法とは役割が異なります。
第2問: 建設業許可を持たない事業者について、工事範囲と手続の組合せとして正しいものはどれですか? A. 一般用を含む場合は登録、自家用だけの場合は通知 B. 一般用を含む場合は通知、自家用だけの場合は登録 C. どちらも通知だけ D. どちらも手続不要
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正解:A 一般用電気工作物等の電気工事を含む事業は登録です。一般用だけでも、一般用と自家用の両方でも登録側に入ります。自家用電気工事だけを営む場合が通知です。
第3問: 建設業許可を持たず、自家用電気工事だけを営もうとする者が開始通知を行う原則的な期限はどれですか? A. 事業開始予定日の10日前まで B. 事業開始後30日以内 C. 初回決算後 D. 期限はない
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正解:A 法第17条の2は、事業を開始しようとする日の10日前までの通知を求めています。電気用品安全法の製造・輸入事業届出にある「開始日から30日以内」と混同しないことが大切です。
第4問: 登録電気工事業者の登録の有効期間は何年ですか? A. 3年 B. 5年 C. 7年 D. 無期限
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正解:B 法第3条で登録の有効期間は5年です。満了後も引き続き営む場合は更新登録が必要です。通知電気工事業者やみなし登録電気工事業者に、この5年更新をそのまま当てはめません。
第5問: 建設業許可を受けた事業者が、一般用電気工作物等を含む電気工事業を開始しました。正しい手続はどれですか? A. 電気工事業法の手続は一切不要 B. 通常の5年登録だけを受ける C. 開始後遅滞なく届け出て、みなし登録電気工事業者となる D. 電気工事士免状を返納する
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正解:C 法第34条の特例です。建設業許可があれば無手続になるのではなく、開始後遅滞なく届出を行い、みなし登録電気工事業者として業務規制を受けます。自家用だけなら、みなし通知の手続です。
第6問: 一般用電気工事の業務を行う営業所の主任電気工事士について正しいものはどれですか? A. 営業所が複数でも会社に1人だけでよい B. 第一種電気工事士、または免状交付後に電気工事の実務経験3年以上を有する第二種電気工事士を、該当営業所ごとに置く C. 第二種免状の交付直後なら経験なしで必ず選任できる D. 自家用電気工事だけの通知営業所にも同じ設置義務がある
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正解:B 法第19条は、一般用電気工事を行う営業所ごとに作業管理を担う主任電気工事士を求めています。第二種は、免状交付後の実務経験3年以上が条件です。事業者本人等が要件を満たし、その営業所で自ら主として従事する場合の規定もあります。
第7問: 一般用電気工事だけを行う営業所に備える器具の組合せとして、施行規則に沿うものはどれですか? A. 絶縁抵抗計・接地抵抗計・抵抗と交流電圧を測定できる回路計 B. 低圧検電器だけ C. オシロスコープ・電力量計・温度計 D. 高圧検電器・継電器試験装置だけ
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正解:A 施行規則第11条の3器具です。自家用電気工事を行う営業所では、これらに低圧検電器、高圧検電器、継電器試験装置、絶縁耐力試験装置が加わります。営業所の工事範囲で必要器具が変わります。
第8問: 電気工事業者の標識について正しいものはどれですか? A. 本社の受付にだけ掲げればよい B. 営業所と施工場所ごとに見やすく掲示するが、1日で完了する工事は施工場所での掲示を省略できる C. 車両にだけ掲げる D. 通知電気工事業者には標識義務がない
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正解:B 法第25条・施行規則第12条によります。2025年7月31日の規則改正で、標識は従来寸法に加え、縦25cm以上・横35cm以上へ縮小した様式も選べるようになりました。ウェブ掲載は経済産業省の協力依頼であり、現場掲示の条文と混同しません。
第9問: 営業所ごとに備える帳簿について正しいものはどれですか? A. 工事代金だけを記録し1年保存 B. 注文者、工事種類・場所、施工日、作業者、配線図、検査結果などを工事ごとに記録し、記載日から5年間保存 C. 口頭報告だけでよい D. 登録電気工事業者だけが対象で通知業者は不要
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正解:B 法第26条・施行規則第13条は、電気工事業者に営業所ごとの帳簿を求めます。保存期間は記載の日から5年間です。必要時に直ちに表示できるなどの条件を満たせば、電磁的方法による保存もできます。
第10問: 電気工事業者が請け負った工事を他者へ請け負わせる場合、法第22条に沿うものはどれですか? A. 相手が安価なら無登録でもよい B. 当該工事に係る電気工事業を営む電気工事業者へ請け負わせる C. 第二種免状を持つ個人なら事業手続を問わない D. 注文者に知らせれば誰でもよい
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正解:B 請負先にも、その工事に対応する電気工事業の登録・通知等が必要です。作業者個人が電気工事士免状を持つことと、反復継続して工事業を営むための事業者手続は別に確認します。
答え合わせと復習先
問題
正解
確認テーマ
1
B
法律の目的
2〜5
A・A・B・C
登録・通知・みなし
6
B
主任電気工事士
7〜9
A・B・B
器具・標識・帳簿
10
B
請負の制限
このミニテストに公式の合格点はありません。0〜4問なら電気工事業法の基礎解説 へ戻ります。5〜7問なら、4種類の事業者を工事範囲と建設業許可の有無で書き分けてください。8〜10問でも、一般用だけの営業所と自家用を扱う営業所の器具差を説明できなければ翌日に解き直します。
コンテンツ方針: この記事は現行法令と経済産業省の手続案内を基に作成したオリジナル問題で構成し、公式過去問題は転載していません。教材・工具・講座のアフィリエイトリンクも掲載していません。実際の開業・変更・更新では、営業所の区域と工事範囲を整理し、管轄行政庁の最新様式を確認してください。
よくある質問
Q. 第二種電気工事士免状があれば、すぐ個人で工事を請け負えますか?
A. 免状だけでは足りません。反復継続して他者から電気工事を請け負う場合は、工事範囲等に応じた電気工事業の登録・通知等が必要です。一般用電気工事を行う営業所では、主任電気工事士の要件も確認します。
Q. 建設業許可があれば、電気工事業法の届出は不要ですか?
A. いいえ。一般用を含むならみなし登録の届出、自家用だけならみなし通知の手続が必要です。建設業許可の更新など登録事項が変わった場合も所定の届出を確認します。
Q. 主任電気工事士は会社全体で1人いればよいですか?
A. 一律に1人ではありません。一般用電気工事の業務を行う営業所ごとに必要です。契約だけを行い工事の施工管理をしない拠点は、法上の営業所に当たるか実態で確認します。
Q. 標識はホームページに載せれば現場掲示を省略できますか?
A. できません。ウェブ掲載は経済産業省の協力依頼です。法令上は営業所と施工場所ごとの掲示が原則で、1日で完了する工事の施工場所には例外があります。
この記事を書いた人:資格太郎 電気工事士の独学合格を目指して学習中。資格、事業手続、営業所の管理義務を分け、条件から判断できる問題を作成しています。 運営者情報を詳しく見る
※当サイトの画像にはAI生成のものが含まれており、実際の機器・器具とは外観が異なる場合があります。問題・解答の内容には細心の注意を払っておりますが、誤りが含まれる可能性があります。学習の参考としてご活用いただき、最終的な確認は公式テキスト・法令等で行ってください。当サイトの情報に基づく判断によって生じた損害について、一切の責任を負いかねます。
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