結論:第3回は、式・機器の役割・停電時の順序を言葉で再現できれば仕上がりです
第3回模擬試験50問の正答と解説です。まだ解いていない場合は第3回の問題へ戻ってください。正解でも、変圧器一次電流や「検出→判定→遮断」「停電→始動→確立→切替」を説明できなければ復習対象にします。
採点と復習
1問2点・50問100点として、30問を目安にします。0〜29問は基礎記事へ戻り、30〜39問は誤答と迷った正解を翌日に再回答、40問以上は時間と説明の再現性を確認します。
| 誤答の型 | 確認するもの | 再回答条件 |
|---|---|---|
| 計算 | 式・代入・単位 | 途中式から再現 |
| 機器・読図 | 入力・出力・信号順 | 図を見ず説明 |
| 法令・施工 | 対象・条件・目的 | 他選択肢の誤りも説明 |
正答一覧
全50問の解説
問1 正解:イ
平衡したΔ結線の各抵抗をRとすると、等価なY結線の各抵抗はR÷3です。結線を変えるだけでRのままではありません。
問2 正解:ハ
インピーダンスの大きさはZ=√(R²+XC²)、力率はR÷Zです。容量性なので電流の位相は進みますが、力率の大きさはR÷√(R²+XC²)です。
問3 正解:ロ
Y結線の相電圧は200÷√3≒115.5 V、相電流は115.5÷10≒11.5 Aです。Y結線では線電流=相電流なので11.5 Aです。
問4 正解:ニ
静電容量C=εA÷dは極板間距離dに反比例します。距離だけを2倍にすると、静電容量は1÷2倍です。
問5 正解:ロ
総稼働時間は25×12=300 hです。平均需要電力は36 000÷300=120 kWです。kWhをhで割るとkWになります。
問6 正解:ハ
V1÷V2=N1÷N2より、V2=6 600×110÷3 300=220 Vです。
問7 正解:ニ
短絡容量=基準容量×100÷%Z=100×100÷5=2 000 MVAです。%Zが小さいほど短絡電流・短絡容量は大きくなります。
問8 正解:ロ
電圧比・極性・位相変位などに加え、定格容量まで有効に使うには百分率インピーダンスが近いことが重要です。本問は%Zが3%と6%なので、負荷を容量比どおりに分担できません。
問9 正解:ハ
不等率=各群の最大需要電力の和÷合成最大需要電力です。したがって(150+100)÷1.2≒208 kWです。
問10 正解:ロ
中性線断線後は二つの100 V負荷が200 Vへ直列につながった状態になり、負荷インピーダンスに応じて電圧が分かれます。不平衡なら一方へ過電圧が加わる危険があります。
問11 正解:ニ
導体抵抗は断面積に反比例するので1÷2倍になります。損失I²Rは電流一定なら抵抗に比例し、1÷2倍です。
問12 正解:ハ
sinθ=0.6です。v=2I(Rcosθ+Xsinθ)=2×20×(0.15×0.8+0.10×0.6)=7.2 Vです。往復2線分の係数2を忘れないようにします。
問13 正解:イ
Y始動では各巻線電圧が1÷√3となり、線電流はΔ全電圧始動のおよそ1÷3です。始動トルクもおよそ1÷3になります。
問14 正解:ロ
同期速度は120×50÷4=1 500 min−1。回転速度は1 500×(1−0.04)=1 440 min−1です。
問15 正解:ニ
発光効率=全光束÷消費電力=24 000÷200=120 lm/Wです。照度lxとは単位も意味も異なります。
問16 正解:ハ
導電性の鍋へ電磁誘導で渦電流を生じさせ、主にジュール熱で加熱するので誘導加熱です。
問17 正解:ロ
30分=0.5 hなので、6 kW×0.5 h=3 kWhです。時間を分のまま掛けないようにします。
問18 正解:ハ
変圧器は、負荷率に応じて変わる銅損と、ほぼ一定の鉄損が等しい負荷で効率が最大になります。
問19 正解:イ
LBSは通常の負荷電流を開閉し、PF(高圧限流ヒューズ)が短絡電流を遮断します。PF溶断時はストライカ連動で三相開放する構成があります。
問20 正解:イ
DSは負荷電流や事故電流を遮断する機器ではありません。VCB等で無負荷にしてから開き、点検区間を電源から明確に切り離します。
問21 正解:ハ
CT二次を開放すると危険な高電圧が生じるおそれがあります。VT二次の短絡は大電流を招きます。保守時は設備の手順と端子構成に従います。
問22 正解:ロ
消防庁の自家発電設備基準では、セルモーター用の蓄電池は各始動間に5秒の間隔を置き、10秒の始動を3回以上行える容量とされています。
問23 正解:ニ
直列接続では電圧を加算しますが、Ah容量は1個分のままです。したがって48 V・100 Ahです。
問24 正解:イ
VCTはVTとCTの機能を組み合わせ、高圧回路の電圧・電流を電力量計で扱える値へ変成します。遮断や保護判定を担う機器ではありません。
問25 正解:ロ
金属遮へい層を接地して大地電位に近づけ、感電危険や外部への電界の影響を抑えます。接地方法は設計図書とケーブルメーカーの仕様に従います。
問26 正解:ハ
許容曲げ半径はケーブルの種類、単心・多心、遮へい・がい装、施工中か固定後かなどで異なります。仕様書を確認し、無理な曲げで絶縁や遮へいを傷めないことが重要です。
問27 正解:ニ
B種接地は、高圧側と低圧側が混触したときに低圧電路の対地電位が危険に上昇するのを抑えるための接地です。機器外箱のA種接地とは目的を分けます。
問28 正解:ニ
経済産業省は、対象となる非常用予備発電装置工事には、その種類の特種電気工事資格者認定証が必要と案内しています。第一種免状だけで足りるという意味ではありません。
問29 正解:ハ
区画貫通部は火炎や煙の経路になり得ます。建築・消防の設計条件と認定工法を確認し、指定材料・厚さ・支持方法で防火措置を施します。
問30 正解:ロ
3極法では被測定接地極Eから離して電位極Pと電流極Cを配置します。配置・距離・地盤の影響を確認し、必要なら位置を変えて測定値の安定を確かめます。
問31 正解:ニ
測定対象を安全に停電させ、検電・接地など所定の手順を取り、接続機器とメーカー仕様に適合する測定電圧を選びます。測定後の残留電荷も放電します。
問32 正解:イ
絶縁耐力試験は、対象電路・機器へ規定条件の試験電圧を加え、絶縁破壊などの異常なく耐えることを確認します。絶縁抵抗測定とは試験目的・方法が異なります。
問33 正解:ニ
保護継電器の動作値・動作時限に加え、実際のトリップ回路を通してVCBが開放するかを確認します。試験範囲を切り分け、誤遮断や復電事故を防ぐ手順が必要です。
問34 正解:ロ
検相器は三相の相順を確認します。電動機の回転方向に関わるため、改修後や電源切替回路では図面・表示と照合します。
問35 正解:イ
水の落差や流れで水車を回し、その機械エネルギーを発電機が電気エネルギーへ変換します。
問36 正解:ハ
需要の小さい時間帯にポンプで上部調整池へ揚水し、需要の大きい時間帯に放水して発電します。電力を位置エネルギーとして蓄える方式です。
問37 正解:イ
変電所は送配電に適した電圧へ変成し、開閉設備・保護装置で系統を安全に運用します。
問38 正解:ニ
経済産業省のQ&Aは、やむを得ない事由がある場合を除き、免状交付日または前回受講日から5年以内の受講を案内しています。免状自体に5年の有効期限があるという意味ではありません。
問39 正解:ニ
電気工事業法は帳簿、標識、器具などを定めます。一般用電気工事を扱う営業所では主任電気工事士の設置規定がありますが、電気主任技術者を営業所ごとに置く規定ではありません。
問40 正解:ハ
電気工事士法の対象となる自家用電気工作物は原則として最大電力500 kW未満の需要設備です。300 kW設備の高圧受電ケーブル工事は第一種の範囲ですが、500 kW以上、電気事業用、特種工事は区別が必要です。
問41 正解:イ
PASは受電点の高圧気中開閉器です。SOG制御装置と組み合わせ、構内事故を検出して事故区間を切り離し、配電線への波及事故を防ぎます。
問42 正解:イ
DSには負荷電流の遮断能力がないため、先にVCBを開放して無負荷状態を確認してから操作します。実作業では検電・接地を含む所定の停電手順に従います。
問43 正解:ロ
CTが一次電流を取り出し、OCRが整定値・時限に従って過電流を判定し、トリップ指令を受けたVCBが事故電流を遮断します。
問44 正解:ハ
ZCTが零相電流、ZPDが零相電圧を検出し、DGRが両者の位相関係から地絡方向を判定します。図では②の信号経路を一組として読みます。
問45 正解:ロ
I=S÷(√3V)=500 000÷(1.732×6 600)≒43.7 Aです。kVAをVAへ、kVをVへそろえて計算します。
問46 正解:ニ
有効電力P=皮相電力S×力率=200×0.80=160 kWです。実際の負荷選定では始動電流、電圧降下、連続運転条件も確認します。
問47 正解:イ
ATSは常用側電源と発電機側電源を受け、非常用負荷へ供給する側を切り替えます。一般的なオープントランジションでは、同期確認なしの並列を避けるため両電源を同時閉路しません。
問48 正解:ロ
停電を検出して発電機を始動し、電圧・周波数が所定範囲へ確立したことを確認してからATSが切り替わります。具体的な時限は設備仕様と供給対象で異なります。
問49 正解:ハ
事故点に近い下流の保護装置で選択遮断し、健全な負荷への影響を小さくするのが基本です。実際の時限・遮断容量は保護協調曲線と設計値で確認します。
問50 正解:イ
限られた発電機容量を、防災・保安・事業継続上必要な負荷へ優先して供給するためです。負荷区分は設計図書と関係法令、運用要件に基づいて決めます。
分野別の復習先
検証記録
2026年8月1日に問題50件、正答50件、解説50件を自動照合しました。7.2 Vの単相電圧降下、1 440 min−1の誘導電動機、43.7 Aの変圧器一次電流、160 kWの発電機有効電力を再計算し、CT→OCR→VCBと停電→始動→確立→ATS切替の経路を確認しています。
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