第二種電気工事士 学科模擬試験【第2回】解答・解説
全50問の正解と解説を確認し、第1回と共通する弱点を優先して復習しましょう。制度変更とケーブル・工具の正式名称も合わせて整理します。
第2回は、第1回と同じ原因で落とした問題を先に見つけます。新しく間違えた分野より、2回続けて迷った分野を優先すると、短い復習時間でも得点の土台を安定させやすくなります。
採点結果を第1回と比較する
30問正解は本番の合格基準60点に相当します。点数が上がっていても、同じ分野で迷いが残った場合は、その分野を優先して解き直してください。
| 比較結果 | 読み取り方 | 次にすること |
|---|---|---|
| 点数も分野別正答率も上昇 | 復習が定着し始めている | 第3回を時間制限付きで解き、再現できるか確認する |
| 点数は上昇、同じ分野で誤答 | 別分野の得点で補っている | 2回連続で迷った設問を関連解説へ戻して直す |
| 点数が横ばい・低下 | 知識の穴か時間配分が残っている | 一般問題と配線図問題を分け、失点原因を数える |
第2回で整理したい4分野
交流・三相計算
インピーダンス、力率、三相電力は、線間電圧・線電流か相値かを先に確認します。式を書いてから数値を入れます。
単相3線式・幹線
中性線断線時の電圧変化、電動機を含む幹線の許容電流、分岐回路の遮断器とコンセント定格を条件ごとに整理します。
管工事・工具・配線図
同一回路の電線を同じ管に収める理由、支持間隔、工具の用途、VVF・VVR・IV・EM-EEFの正式名称を結び付けます。
法令・PSE
特定電気用品とそれ以外を区別し、小規模事業用電気工作物の制度変更も反映します。古い「太陽光50 kW未満はすべて一般用」という覚え方は使いません。
分野別に復習する
第3回へ進む前の3ステップ
- 第1・2回で2回とも迷った設問に印を付ける
- 関連解説を読み、公式用語と計算手順を一文でまとめる
- 翌日に印を付けた問題だけ再回答し、根拠まで説明する
今回の技術確認:蛍光灯の説明を一意に判定できる設問へ変更し、特定電気用品の選択肢重複を解消しました。太陽電池30 kWは小規模事業用電気工作物として説明し、屋外ケーブルの曖昧な優劣問題は正式名称を問う設問へ変更しています。
出題範囲は電気技術者試験センター、特定電気用品の品名例は経済産業省「電気用品名の確認」、太陽電池設備の区分は経済産業省「太陽電池発電設備を設置する場合の手引き」で確認できます。
問題ページとの最終照合
2026年7月31日に問題・解答表・各問解説を全50問照合しました。問18はケーブル一般の曲げ半径を一律化しない識別問題へ変更し、問37は3路スイッチ間の2本の渡り線へ訂正。問31〜33・38・39の条件を明確化し、画像未掲載だった問43〜47は文章だけで一意に答えられる問題へ変更しました。配線図問題は試験センターの公式例題等へ照合しています。
解答一覧
| 問1 | 問2 | 問3 | 問4 | 問5 | 問6 | 問7 | 問8 | 問9 | 問10 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| イ | ロ | ハ | ハ | ニ | ハ | ロ | ハ | ハ | ロ |
| 問11 | 問12 | 問13 | 問14 | 問15 | 問16 | 問17 | 問18 | 問19 | 問20 |
| ハ | ロ | ニ | ハ | ロ | ロ | ニ | ハ | ハ | イ |
| 問21 | 問22 | 問23 | 問24 | 問25 | 問26 | 問27 | 問28 | 問29 | 問30 |
| イ | ロ | ロ | ニ | ハ | ニ | ハ | ハ | ニ | ロ |
| 問31 | 問32 | 問33 | 問34 | 問35 | 問36 | 問37 | 問38 | 問39 | 問40 |
| イ | ロ | イ | ハ | ロ | イ | イ | イ | ロ | ハ |
| 問41 | 問42 | 問43 | 問44 | 問45 | 問46 | 問47 | 問48 | 問49 | 問50 |
| ロ | ハ | イ | ハ | ハ | ニ | イ | イ | イ | ハ |
30問以上正解(60%以上)で合格ラインです。
各問の解説
一般問題(問1〜問30)
問1 正解:イ
H = Pt = (V²÷R)×t = V²t÷R
ジュールの法則より、電力×時間=熱量。
問2 正解:ロ
並列部分 = 6×3÷(6+3) = 2 Ω
全体 = 2+2 = 4 Ω
問3 正解:ハ
Z = √(4²+3²) = √25 = 5 Ω
I = V÷Z = 100÷5 = 20 A
問4 正解:ハ
金属の抵抗は温度が上がると大きくなる(正の温度係数)。
「小さくなる」は誤り。
問5 正解:ニ
コンデンサの並列は足し算。
C = 20+20 = 40 μF
問6 正解:ハ
力率 = 消費電力÷皮相電力 = 800÷1000 = 0.8 = 80 %
問7 正解:ロ
中性線断線時は不平衡電圧が発生し、負荷の大きい側の電圧が低下し、小さい側の電圧が上昇する。
家電の故障原因になる危険な状態。
問8 正解:ハ
三相電力 P = √3×V×I×cosθ = 1.73×200×10×0.8 ≈ 2 770 W ≈ 2.8 kW
問9 正解:ハ
20 A分岐回路 → コンセントは20 A以下。
15 A・20 Aどちらのコンセントも使用可能。
問10 正解:ロ
R = ρL÷A = (1/35)×20÷3.5 = 20÷(35×3.5) = 20÷122.5 ≈ 0.163 Ω
問11 正解:ハ
IM=50 A ≧ IH=10 A なので
IW ≧ 1.25×IM+IH = 1.25×50+10 = 72.5 A
問12 正解:ロ
Y結線の相電圧 = 線間電圧÷√3 = 200÷1.73 ≈ 115 V
問13 正解:ニ
一般的な蛍光灯は放電を安定させるため安定器を用いる。
安定器を用いず交流電源へ直接接続して点灯できる、という記述が誤り。
問14 正解:ハ
IV = 600 Vビニル絶縁電線
VVF/VVR = ケーブル、CV = 架橋ポリエチレン絶縁ケーブル
問15 正解:ロ
カップリングは金属管と金属管(管相互)を接続する材料。
ボックスとの接続にはボックスコネクタを使用する。
問16 正解:ロ
パイプベンダは金属管を曲げ加工するための工具。
切断はパイプカッタ、ねじ切りはねじ切り器(ダイス)を使用。
問17 正解:ニ
PF管は合成樹脂製のため高温の場所には使用できない。
自己消火性があるのでCD管と異なり露出配管が可能。
問18 正解:ハ
600 Vビニル絶縁ビニルシースケーブルは、平形がVVF、丸形がVVRです。IVは600 Vビニル絶縁電線、CVは架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルです。
問19 正解:ハ
金属管の支持間隔は2 m以下。
(接続点から0.3 m以内にも支持が必要)
問20 正解:イ
C種接地工事の接地抵抗値は10 Ω以下。
A種=10 Ω以下、B種=計算値、C種=10 Ω以下、D種=100 Ω以下。
問21 正解:イ
三相回路では同じ回路の電線をすべて同一管に収めることで磁束が相殺される。
別々の管だと渦電流が発生し管が発熱する。
問22 正解:ロ
メガー(絶縁抵抗計)は電路の絶縁抵抗を測定する。
接地抵抗は接地抵抗計、導通は回路計で測定。
問23 正解:ロ
300 V以下で対地電圧が150 Vを超える電路 → 0.2 MΩ以上。
三相200 V回路は対地電圧200 Vのためこの区分に該当。
問24 正解:ニ
回路計(テスタ)は電圧・電流・導通(低抵抗)を測定できるが、絶縁抵抗は測定できない。
絶縁抵抗には専用のメガーが必要。
問25 正解:ハ
電力量計の取付け・取外しは電気工事士でなくても行える軽微な作業。
(電力会社の計器取替作業員等が行う)
問26 正解:ニ
電気工事士免状には有効期間の定めはない。
一度取得すれば更新手続きは不要。
問27 正解:ハ
低圧の区分:直流750 V以下、交流600 V以下。
これを超えると高圧(7000 V以下)となる。
問28 正解:ハ
電気温水器は特定電気用品に該当し、菱形PSEの対象。
LED電球と電気冷蔵庫は特定電気用品以外の電気用品で、電線管はこの選択肢では該当しない。
問29 正解:ニ
登録電気工事業者が営業所に備えるべき器具:
絶縁抵抗計・接地抵抗計・回路計(抵抗及び交流電圧測定用)
電力量計は含まれない。
問30 正解:ロ
低圧で受電する住宅は一般用電気工作物に該当する。
出力30 kWの太陽電池発電設備は、2023年3月20日以降、10 kW以上50 kW未満のため小規模事業用電気工作物に区分される。
配線図問題(問31〜問50)
問31 正解:イ
一般的な蛍光灯は、放電を安定させるため点灯回路に安定器を用います。図中に器具名が書かれていても、名称の転記ではなく特徴を判断します。
問32 正解:ロ
3路スイッチを2個組み合わせると、階段の上下など2か所から1灯を点滅できます。3か所以上から操作する場合は、その間に4路スイッチを加えます。
問33 正解:イ
コンセントの傍記WPは防雨形を表します。Eは接地極付、Tは接地端子付を表すため、傍記を分けて覚えます。
問34 正解:ハ
VVF 2.0 mm(単線)の許容電流は24 A(30 ℃)。
1.6 mmは19 A、2.6 mmは33 A。
問35 正解:ロ
Bは配線用遮断器(Breaker)の略号。
漏電遮断器はBE、ヒューズはFで表す。
問36 正解:イ
片切スイッチと照明1灯の間は2本。
電源側(非接地側)とスイッチ戻り線の2本。
問37 正解:イ
2個の3路スイッチ間を直接結ぶのは2本の渡り線です。各スイッチの共通端子は、一方が電源側、他方が照明側へ接続されるため、スイッチ間の区間には数えません。
問38 正解:イ
100 Vコンセントへ非接地側線と接地側線の2線を分岐するため、条件中の最小構成はVVF 1.6 mm 2心です。接地線や別回路を含む場合は必要心数が変わります。
問39 正解:ロ
直径1.6 mmの単線4本は、リングスリーブ小を使用して「小」で圧着します。技能試験では電線の太さと本数の組合せから、スリーブサイズと刻印を一組で判断します。
問40 正解:ハ
200 V回路は2極2素子。
100 V回路は2極1素子、200 V回路は2極2素子。
問41 正解:ロ
D種接地工事の接地線は1.6 mm以上。
(C種も同じ。A・B種は別途規定あり)
問42 正解:ハ
EET = 接地極付接地端子付コンセント。
E = Earth(接地極)、ET = Earth Terminal(接地端子)。
問43 正解:イ
黄色のハンドルで、ダイスに○・小・中の刻印がある工具はリングスリーブ用圧着工具。
JIS C 9711適合品(黄色グリップ)を使用する。
問44 正解:ハ
半透明のプラスチック製で、電線を差し込んで接続する材料は差込形コネクタ。
2本用・3本用・4本用がある。
問45 正解:ハ
LINE端子とEARTH端子があり、メガ(MΩ)の目盛がある計器は絶縁抵抗計(メガー)。
問46 正解:ニ
ロックナットとブッシングを使って金属管をボックスに接続する器具はボックスコネクタ。
問47 正解:イ
折りたたみ式の刃がついた工具は電工ナイフ。
ケーブルの外装剥ぎ取りや被覆の切り込みに使用する。
問48 正解:イ
アウトレットボックスは電線の引き出し・接続点として使用する。
金属管工事やPF管工事で電線を分岐・接続する箇所に設置。
問49 正解:イ
600 Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形の記号はVVF。
VVRは同じビニル絶縁ビニルシースケーブルの丸形、IVは600 Vビニル絶縁電線、EM-EEFは600 Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形。
問50 正解:ハ
単相3線式は電圧線間200 V、電圧線-中性線間100 V。
お疲れさまでした!
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苦手な分野が見つかったら、関連する記事で基礎から復習するのが効果的です。
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